孤独死した部屋の後始末は誰がするの?業者に依頼する費用相場とは?

最終更新日:

孤独死した部屋の後始末は誰がするの?業者に依頼する費用相場とは?

※このページにはPRリンクが含まれています

孤独死した部屋の後始末は誰がするの?

孤独死した部屋の後始末を行うまでの具体的な流れは?

孤独死現場の片付け・清掃は誰が行うの?

などが気になっていますね?

孤独死した場合、後始末には相続人、相続財産管理人、賃貸物件の貸主があたります。

そのためには、遺品整理や特殊清掃にかかる費用も負担する必要があることを理解しておく必要があるでしょう。

この記事では、孤独死した部屋の後始末について、誰が後始末をするのか、後始末を行うまでの具体的な流れ、そして遺品整理や原状回復、ハウスクリーニングなどを行う場合の手順を解説します。

清掃は大変な作業ですが、確実かつ安心して対応できるよう参考にしてください。

1.孤独死した部屋の後始末は誰がするの?

孤独死した部屋の後始末は誰がするの?
孤独死した部屋の後始末(遺品整理、特殊清掃)は誰がするのかは、状況によって異なります

ただ、代表的な対応者は、下記の3つに分類されます。

  • 相続人
  • 相続財産管理人
  • 賃貸物件の貸主

それぞれ見ていきましょう。

(1)相続人

相続人は、孤独死した部屋の後始末をする義務があります。

孤独死した人の財産は、相続人に移転するからです。

その財産には、部屋の家具や家電、衣服や書類なども含まれます。

そのため、遺品整理や特殊清掃にかかる費用も相続人が負担しなければなりません。

具体例としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 部屋の清掃や消臭、遺品の分別や処分を行う
  • 遺品の一部を引き取ってもらう
  • 自分で部屋の清掃や消臭、遺品の分別や処分を行う
  • 自分で遺品の一部を引き取る

相続人は、孤独死した部屋の後始末をすることで、故人の遺志を尊重し、遺品に感謝できます。

また、遺品整理業者に依頼する場合は、費用やサービス内容を比較検討し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

(2)相続財産管理人

相続財産管理人は、相続人がいない場合や不明な場合に、裁判所から任命される代理人です。

というのも、相続人がいない場合や不明な場合には、孤独死した人の財産は国庫に帰属することになるためです。

しかし、国庫に帰属する前に、財産の管理や処分を行う必要があります。

そのために、裁判所は相続財産管理人を任命し、その業務を委託します。

具体例としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 部屋の鍵を開けて入る
  • 部屋の中の物品や書類を確認し、目録を作成する
  • 部屋の清掃や消臭を行う
  • 物品や書類を保管する
  • 物品や書類を売却する
  • 売却代金や保管料などを国庫に納付する

相続財産管理人は、孤独死した部屋の後始末をすることで、故人の財産を守り、国庫に納めることができます。

また、相続財産管理人は裁判所から報酬を受けることができますが、その額は裁判所が決めます。

(3)賃貸物件の貸主

賃貸物件の貸主は、孤独死した部屋の後始末をする義務はありませんが、権利があります

というのも、孤独死した人が賃貸物件に住んでいた場合には、貸主との契約関係は継続するためです。

そのため、孤独死現場が賃貸物件の場合、貸主は部屋の原状回復やハウスクリーニングを行う義務があります。

具体例としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 相続人や相続財産管理人に連絡して、部屋の後始末を促す
  • 相続人や相続財産管理人と協力して、部屋の清掃や消臭、遺品の処分や引き取りを行う
  • 相続人や相続財産管理人がいない場合や応じない場合には、自ら部屋の清掃や消臭、遺品の処分や引き取りを行う
  • 遺品整理業者に依頼して、部屋の清掃や消臭、遺品の処分や引き取りを行う

貸主は部屋の後始末にかかった費用や損害を相続人や相続財産管理人に請求できますが、その額は証明できる範囲内でなければなりません。

相続人や連帯保証人がいない場合や、敷金等で賄いきれなかった場合は、貸主が自己負担する可能性があります。

2.孤独死した部屋の後始末を行うまでの具体的な流れとは?

孤独死した部屋の後始末を行うまでの具体的な流れとは?ここでは、孤独死した部屋の後始末を行うまでの手順を紹介します。

  • 孤独死死体の発見・通報
  • 現場検証・遺体の搬送
  • 孤独死現場の片付け・清掃

孤独死に関する知識や対処法に困ったら、ぜひ最後までご覧ください。

手順1.孤独死死体の発見・通報

孤独死した人の遺体は、近隣住民や家主、郵便配達員などが異臭や虫の発生に気づいて発見されることが多いです。

発見した場合は、すぐに警察や消防に通報しましょう。

通報する際には、以下の点に注意してください。

事項 内容
遺体に触れること 証拠隠滅や感染症のリスクがあるため、避けるべきである
遺体の状態や現場の様子を正確に伝えること 死因や死亡推定時刻の判断に影響するため、正確な情報を伝えるべきである
遺体と同じ部屋に入らないこと 臭気や有害物質による健康被害を防ぐため、避けるべきである

通報を受けた警察や消防は、現場に駆けつけて扉を開けて中に入ります。

このとき、扉が施錠されている場合は、鍵屋や管理会社に依頼して開錠してもらいます。

また、扉が開かない場合は、窓やベランダから入ることもあるので注意してください。

中に入ったら、死体の確認と身元の特定を行います。

身元が分からない場合は、遺留品や書類などから調べます。

手順2.現場検証・遺体の搬送

死体の確認と身元の特定が終わったら、現場検証を行います。

現場検証とは、死因や死亡時期を調べるために、死体や現場の状況を写真やビデオで記録したり、物証や証言を集めたりすることです。

現場検証が終わったら、遺体を搬送します。

遺体の搬送は、以下のように分かれます。

  • 遺体の引き取り先がある場合
  • 遺体の引き取り先がない場合

それぞれ詳しく解説します。

(1)遺体の引き取り先がある場合

遺体の引き取り先がある場合は、その先に連絡して遺体を引き渡します。

引き取り先とは、主に遺族葬儀社です。遺族がいる場合は、警察が連絡して遺体を引き渡します。

葬儀社があらかじめ指定されている場合は、連絡して遺体を引き渡しましょう。

指定されていない場合は、警察が葬儀社を紹介して遺体を引き渡します。

(2)遺体の引き取り先がない場合

遺体の引き取り先がない場合は、公的機関に遺体を引き渡します。

公的機関とは、主に社会福祉協議会市区町村です。

社会福祉協議会は、遺族がいないか、いても引き取りを拒否した場合に遺体を引き渡します。

市区町村は、社会福祉協議会がない場合や、あっても引き取りを拒否した場合に対応してくれるでしょう。

公的機関に引き渡された遺体は、無縁仏として埋葬されます。

手順3.孤独死現場の片付け・清掃

遺体が搬送された後は、孤独死現場の片付けと清掃を行います。

これは、遺品整理や原状回復、ハウスクリーニングなどを含むものです。

孤独死現場の片付けと清掃は、住居の種類によって異なるため、以下でそれぞれ説明します。

  • 持ち家の場合
  • 賃貸物件の場合

ぜひチェックしてください。

(1)持ち家の場合

持ち家の場合は、遺族相続人が片付けと清掃を行います。

作業内容 内容
遺品整理 遺品の分別、処分、保管
原状回復 壁紙や床材の修復、交換
ハウスクリーニング 汚れや臭気の除去、消毒

遺族や相続人がいる場合は、自分たちで行うか、専門業者に依頼するかを決めます。

自分たちで行う場合は、死体や血液などの汚染物質を除去し、消毒や消臭を行いましょう。

専門業者に依頼する場合は、費用や作業内容を確認して契約します。

専門業者は、汚染物質の除去や消毒・消臭だけでなく、不用品の処分やリフォームなどまで依頼できます。

(2)賃貸物件の場合

賃貸物件の場合は、賃貸契約者保証人が片付けと清掃を行います。

賃貸契約者や保証人がいる場合は、自分たちで行うか、専門業者に依頼するかを決めます。

自分たちで行う場合は、持ち家の場合と同様に汚染物質を除去し、消毒や消臭を行う流れは変わりません。

専門業者に依頼する場合は、持ち家の場合と同様に費用や作業内容を確認して契約します。

ただし、賃貸物件の場合は、原状回復義務があります。

原状回復義務とは、賃貸契約者が退去する際に、部屋を入居時の状態に戻すことです。

孤独死現場では、壁や床などが大きく損傷していることが多いため、原状回復義務は高額になります。

そのため、賃貸契約者や保証人は、原状回復義務の費用を支払う必要があります。

なお、賃貸物件の場合は、「1.退去する」「2.賃貸契約を継続する」いずれの場合も、上記の手順は必要になることは覚えておきましょう。

3.孤独死した部屋の後始末が依頼できる業者&費用相場について

孤独死した部屋の後始末が依頼できる業者&費用相場についてここからは、孤独死した部屋の後始末が依頼できる業者と費用相場について詳しく解説します。

  • 遺品整理業者
  • 特殊清掃業者

これらの業者について、間取りや作業内容によって変わる費用の目安や、表を使って分かりやすくまとめました。ぜひ参考にしてください。

(1)遺品整理業者

遺品整理業者とは、故人が残した遺品を整理・処分する業者です。

遺品整理には、遺品の仕分け・梱包・搬出・処分・清掃などの作業が含まれます。

遺品整理業者の費用相場は、以下の表のようになります。

間取り 作業人数 作業時間 相場
1K〜1R 2〜5名 2〜8時間 約78,000~284,000円
1DK〜3LDK 3〜7名 5時間 約135,000~482,000円
4LDK 5〜8名 12~20時間 約245,000~690,000円

費用相場は、間取りや作業人数・時間によって変わります。

また、遺品の量や種類、処分方法などによっても異なります。具体的な見積もりは、現地調査を行った後に出されます。

遺品整理業者を選ぶ際は、料金体系やサービス内容を明確に確認することが大切です。

(2)特殊清掃業者

特殊清掃業者とは、孤独死や事故死などで汚染された部屋を清掃する業者です。

特殊清掃には、体液や血液などの汚れの除去・消臭・消毒・除菌などの作業が含まれます。

特殊清掃業者の費用相場は、以下の表のようになります。

間取り 費用の目安
1K〜1R(9㎡〜28㎡) 78,000〜280,400円
1DK〜3LDK(25㎡〜70㎡) 135,000〜482,000円
4DK〜(71㎡~) 245,000〜690,000円
物量過多の部屋(ゴミ屋敷) 要見積もり

費用相場は、間取りや汚染度合いによって変わります。

また、作業内容によっても異なります。

以下の表は、作業別の料金相場の一例です。

作業内容 料金
体液や血液の清掃 49,960〜98,000円
基本消臭処理(例1K) 16,700〜24,500円
消毒・除菌(例1K) 19,120〜22,470円
畳撤去(体液血液付着) 5,000〜9,000円/枚
建具撤去 (体液血系付着) 4,000〜8,000円/枚
オゾン脱臭 BC工程 49,800円/h

特殊清掃業者を選ぶ際は、実績や技術力、安全性や信頼性を確認することが大切です。

4.孤独死した部屋の後始末ならブルークリーンがおすすめ!

おすすめの特殊清掃業者_ブルークリーン孤独死した部屋の後始末は、専門的な知識と技術が必要なだけでなく、感染症や臭気の対策も重要です。

そのようなときに頼りになるのが、ブルークリーンです。

ブルークリーンは、以下のような特徴を持った孤独死現場の清掃に特化したプロです。

  • 24時間365日対応可能で、迅速に現場に駆けつけてくれる
  • 現場の状況に応じて、最適な清掃方法と消毒剤を選択してくれる
  • 臭気や汚染物質を完全に除去し、元の状態に戻してくれる
  • 遺品の整理や処分にも対応してくれる
  • 相談から気軽に連絡できる

ブルークリーンを利用した人の気になる口コミを見てみましょう。

口コミ1.対応が良く作業がスムーズ

対応が良く作業がスムーズという口コミブルークリーンの対応が良く作業がスムーズだったという口コミがありました。

ブルークリーンのスタッフは親切で丁寧に対応してくれるので、業者に依頼する際の嫌な気持ちになりにくいです。

丁寧な対応は、安心してサービスを利用するための重要なポイントです。

口コミ2.心配りの行き届いた対応だった

心配りの行き届いた対応だったという口コミこの口コミでは、ブルークリーンの心配りの行き届いた対応だったとも挙げられています。

ブルークリーンのスタッフが利用者の気持ちに寄り添って、丁寧な作業を心がけてくれることもひとつのポイントです。

孤独死後の部屋の後始末は、遺族や近親者が行うことが多いため、気持ちを汲み取り、丁寧な作業を心がけてくれるのは嬉しいポイントです。

口コミ3.連携した素早い対応に驚いた

連携した素早い対応に驚いたという口コミ最後に、ブルークリーンの連携した素早い対応に驚いたという口コミもありました。

孤独死後の部屋の後始末は、遺族や近親者にとっては悲しくつらい作業であり、なかなか進めることができない場合があります。

そのため、ブルークリーンがスピーディーに対応してくれると素早く終えられるため、急いでいるときにもありがたいでしょう。

孤独死した部屋の後始末は業者に依頼するのが確実で安心!

孤独死した部屋の後始末は、専門的な知識と技術が必要であり、自分で行うのは困難です。

そのため、遺品整理業者や特殊清掃業者など、専門業者に依頼しましょう。

また、業者によっては、遺品整理や特殊清掃だけでなく、原状回復義務の対応も行ってくれる場合があります。

ただし、業者を選ぶ際には、料金体系やサービス内容を明確に確認することが大切です。

また、実績や技術力、安全性や信頼性なども確認することをおすすめします。

孤独死現場の清掃は大変な作業ですが、専門業者に依頼することで、確実かつ安心して対応できるでしょう。