「相続した土地を売りたいけど、何からすれば良い?」
「土地を早く売却するには、どうすれば良い?」
などと土地の売却についてお調べですね。
結論から言うと、早く売りたいなら買取がおすすめです。
また、土地を売りたいなら、次の6つのことを事前にチェックしておきましょう。
- 相場価格
- 土地の詳細
- 家の状態
- 土地売却に必要な書類
- 隣人
- 土地活用
これらのことをチェックしておかないと、いつまでも土地を売れずに損する可能性があります。
本記事では、土地の売却について事前準備や不動産会社選びなど、くまなく解説!
土地の売却について理解して、土地を早く高く売りましょう。
1.土地を早く売りたいなら買取を利用しよう!
土地を使わず持て余しているなら、税金や維持費がかかるため早く手放した方が良いです。
「でも、田舎の土地で売れそうにない」
「小さい土地だから、なかなか売れない」
という人もいるでしょう。
土地を早く売りたいなら、買取を利用しましょう!
買取とは、不動産を不動産会社に直接売却することです。
主に個人に売却する仲介と異なり、条件が悪い土地でも売却できます。
売却価格は仲介より低くなりますが、仲介手数料も不要でスピーディーに売れるのです。
土地を今すぐ売りたい人は、買取を活用しましょう。
おすすめの土地買取業者
「買取って、どこの不動産会社でもやってるの?」と疑問に思う人もいるはずです。
全ての不動産会社が買取をしているわけではなく、一部の不動産会社が買取をしています。
買取をしているのは、次のような不動産会社です。
不動産会社 | 対応地域 |
ハウスドゥ | 全国 |
プレグリップ | 全国 |
ミライホーム | 北海道 |
東急リバブル | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、札幌市、仙台市、名古屋市、福岡県、関西圏で東急リバブルの営業エリア内 |
TMSコーポレーション | 愛知県 |
フジ住宅 | 大阪府、姫路市、明石市、加古川市、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山市 |
九州エステート | 九州 |
土地買取は、全国対応の会社もありますが、地域密着の会社の方が多いです。
買取を利用するなら、売却したい土地の地域を対応している不動産会社を見つけましょう。
本記事の「4.土地を売りたいなら不動産会社に相談しよう」では、買取を含む一括査定を利用した不動産会社の探し方を紹介しています。
2.土地を売りたい人が事前にチェックすべき6つのこと
土地を早く売りたいなら、買取を利用すべきということは分かったはずです。
しかし、買取をするにしても、仲介をするにしても、次の6つのことは売却前にチェックしましょう。
- 相場価格
- 土地の詳細
- 家の状態
- 土地売却に必要な書類
- 隣人
- 土地活用
これら6つを事前に調べておくことで、土地をより高く早く売却できます。
反対に6つのことを理解していなければ、土地売却で失敗する可能性があるのです。
具体的にどのようなことを調べるか、順番に確認しましょう。
チェック1.相場価格
土地の相場価格は、必ずチェックしましょう。
なぜなら、相場価格を知ることで、不動産会社の査定額が高いか低いかを理解できるからです。
土地の相場は、次の3種類を併用して調査しましょう。
- 固定資産税納税通知書に記載されている評価額
- SUUMOやホームズといった不動産情報サイト
- 国土交通省が提供する土地総合情報システムの地価情報と不動産取引情報
このような情報から相場を割り出せば、いくらで売り出せば良いか分かります。
相場をしっかり調べることで、適正価格で売り出すことができ、早く売れる可能性を高められるのです。
土地に関する5つの価格
土地の価格は、次の5種類が存在します。
価格名 | 内容 |
実勢価格 | 実際に取引された価格。 土地総合情報システムで調べられます。 |
公示価格 | 国土交通省が発表している価格。 土地総合情報システムで調べられます。 |
相続税評価額 (相続税路線価) |
相続税や贈与税の算定のために、国税庁が発表している道路上の価格。 公示価格の80%程度となります。 路線価・評価倍率表から検索可能です。 |
固定資産税評価額 (固定資産税路線価) |
固定資産税の算出のために、各市町村が発表している価格。 公示価格の70%程度となります。 固定資産税納税通知書に記載されている評価額です。 |
鑑定評価額 | 不動産鑑定士が相続など必要に応じて算出する価格。 |
最終的な売り出し価格は、これらの価格から算出した不動産会社の査定価格をもとに決めます。
そのため、全ての価格を自分で調べる必要はありません。
しかし、このような土地の価格があることを知っていれば、相場や査定額の根拠の有無を判断できるでしょう。
チェック2.土地の詳細
相場の他に、土地についても調べましょう。
土地については、次のようなことをチェックします。
- 境界が明確か
- 地盤に問題はないか
- 土壌汚染はないか
- 用途が限定されていないか
- 接道義務は満たしているか
このようなチェックポイントは、売却後のトラブルを回避することができます。
そのため土地の売却をスムーズに行えるよう、土地の詳細は事前に調査しておきましょう。
土地の境界はチェック必須!
特に、土地を売却するなら境界は重要です。
隣接している土地との境界がはっきりしていないと、売却できません。
土地の境界は、次の2種類があります。
- 所有権界:土地の所有者の権利が及ぶ範囲を画する境界
- 筆界:登記に記載された境界
昔から所有している土地の境界は、所有権界と筆界が異なる可能性があります。
これらの境界を確認せずに土地を売却しようとすると、隣人とトラブルになるのです。
土地の境界を確認する方法
土地の境界は、次の3つを確認します。
- 境界杭の位置
- 登記簿
- 地積測量図
いずれか一つでも欠けていると、トラブルの元です。
もしどれかが欠けているなら、測量士など専門家に測量を依頼しましょう。
さらに境界確認書を作成すれば、隣人とのトラブルを回避できます。
境界(筆界)確認書とは、隣人と合意した土地の境界を記載した書類のことです。
境界を確定するための作業は時間がかかるため、土地を売るなら初めに境界をしっかり確認しましょう。
古家があるなら再建築不可でないか確認しよう
古家付き土地の場合、再建築不可物件でないかも必ずチェックしましょう。
再建築不可物件とは、家を解体すると新しい家を建てられない土地のことを言います。
再建築不可物件だと、建て替えができず、増改築もできないため、買い手が付きにくいです。
さらに売却価格も安くなり、売却するために戦略が必要となります。
たとえば、リフォームはできるためリフォーム可能物件として売り出すのです。
親から相続した土地など、昔から所有者が変わっていない古家付き土地を売る場合は、必ず再建築不可かどうかを確認しましょう。
再建築不可物件の売却については、「再建築不可物件の売却を分かりやすく解説!高く売買する方法を知ろう」で詳しく説明しています。
チェック3.家の状態
古家付き土地なら、家の状態について事前に次のことを確認しましょう。
- 雨漏りやシロアリといった問題はないか
- 水回りの設備は壊れていないか
- 屋根や外壁、内壁にひびや破損がないか
家の状態は自分で確認することが難しい部分もあるため、インスペクション(住宅診断)がおすすめです。
インスペクションを行うと、プロが家の状態を判定してくれ、どこを直せば良いか、欠陥があるかが分かります。
インスペクションを行ったことで、買い手に安心して購入を検討してもらいやすくなるのです。
古家付きで売るなら家の状態は重要なため、売却前に細かくチェックしましょう。
チェック4.土地売却に必要な書類
土地売却に必要な書類も、売却前にチェックしておくとスムーズに取引できます。
土地の売却で主に必要な書類は、次の9つです。
No. | 書類 | 内容 |
1 | 登記簿謄本 または 登記事項証明書 |
不動産の詳しい登記事項を記載した書類 |
2 | 登記済権利証 または 登記識別情報 |
不動産の登記名義人を記載した書類 |
3 | 固定資産税納税通知書 または 固定資産税評価証明書 |
不動産の名義人、固定資産税の金額、物件の評価額などを証明する書類 |
4 | 印鑑登録証明書 | 実印が登録している実印かを証明する書類 |
5 | 本人確認書類 | 不動産の所有者が本人であることを証明する書類 |
6 | 不動産の図面 | 間取りや設備状況を記載した書類(古家付きの場合) |
7 | 建築確認済証 または 検査済証 |
建築基準法に適合した建築物であるかを証明する書類(古家付きの場合) |
8 | 境界確認書 | 土地の境界線を記載した書類 |
9 | 地積測量図 | 土地の形状や面積を記載した書類 |
このような書類は、必要になったらすぐに出せるよう準備しておきましょう。
土地売却の書類については、「【要確認!】不動産売買の必要書類を売買の流れに沿って解説」で詳しく説明しています。
チェック5.隣人
土地の売却では、隣人についても確認しましょう。
なぜなら、狭い土地や再建築不可の土地でも、隣人なら自分の土地を拡げることができるため、購入してくれる可能性があるからです。
隣人が買ってくれれば、短期間で土地を売却できます。
しかし、相続した土地の場合、隣人を知らない人も多いはずです。
隣人への土地売却は珍しくないため、土地を相続したら隣人と顔見知りになっておくと良いでしょう。
チェック6.土地活用
土地の活用は、売却と一緒に考えておきましょう。
なぜなら、土地はすぐに売却できなくても、売却するまで駐車場や借地として活用することができるからです。
立地によっては、売却より土地を活用する方が利益を得られることがあります。
HOME4Uやタウンライフといったサイトを利用すると、複数の不動産会社から無料で土地活用プランを提案してもらえるのです。
「なかなか売却できない」
「土地を活用できるなら活用したい」
といった人は、土地活用プランを一括請求してみましょう。
3.土地を売却する時に主な流れ
土地売却のためには、売却時の流れも知っておきましょう。
売却の流れを理解しておくことで、円滑に土地を売ることができるのです。
土地の売却は、次の5ステップで完了します。
- 土地の査定を依頼する
- 不動産会社と契約する
- 買い手を探す
- 買い手と売買契約を結ぶ
- 土地を引き渡す
それぞれのステップで、どのようなことをするか見ていきましょう。
STEP1.土地の査定を依頼する
まずは、土地の査定を依頼しましょう。
査定は複数の不動産会社に依頼すると、信頼できる不動産会社を見つけられます。
信頼できる不動産会社とは、次のような基準で判断してください。
- 査定額に根拠がある
- 査定額が相場とかけ離れていない
- 査定結果を丁寧に説明してくれる
- 強引な営業をしてこない
土地売却が苦手な不動産会社だと、いつまでも売却できない可能性があります。
そのため、土地の売却実績がある不動産会社に査定を依頼しましょう。
売却を依頼する不動産会社を選べたら、不動産会社と契約します。
STEP2.不動産会社と契約する
不動産会社との契約形態は、次の3種類があります。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
複数社に売却を依頼したい場合は、一般媒介契約を選びましょう。
複数の不動産会社が売却活動してくれるため、広い範囲で買い手を探してもらえます。
1社に絞って売却を依頼したいなら、専任媒介契約か専属専任媒介契約です。
他社に依頼していない分、積極的に売却活動をしてもらえます。
自分のニーズに合った契約形態で契約しましょう。
STEP3.買い手を探す
不動産会社と契約すると、買い手探しが始まります。
不動産会社が買い手を探してくれますが、自分で買い手を探すことも可能です。
隣人がいれば、隣人に土地の売却を打診してみましょう。
買い手が見つかり、売却条件の交渉を終えれば売買契約を結びます。
STEP4.買い手と売買契約を結ぶ
買い手との売買契約では、契約書の内容をしっかり確認しましょう。
契約内容で不明な点があれば、不動産会社に確認してください。
契約締結後に、契約内容を変更することはできません。
じっくり内容を読んで、納得してから契約しましょう。
STEP5.土地を引き渡す
買い手と売買契約を結んだら、最後に土地を引き渡します。
司法書士に登記を依頼し、土地の測量図や境界確認書などの書類を買い手に渡しましょう。
買い手から売却代金を受け取ってから、仲介手数料など諸費用を支払えば、引き渡しが完了です。
引き渡しまで不動産会社がサポートしてくれるため、分からないことは不動産会社の担当者に相談しましょう。
4.土地を売りたいなら信頼できる不動産会社を見つけよう
「土地売却の流れは分かったけど、不動産会社ってどうやって見つければ良いの?」と言う人も多いはずです。
不動産会社は、一括査定サイトを利用すると手軽に見つけられます。
一括査定サイトなら、1軒ずつ不動産会社を回らなくても、家で複数社に一括で査定依頼できるのです。
しかし、一括査定サイトはたくさんあって、どれを選べば良いか迷いますよね。
次の2つのサイトが、土地売却でおすすめの一括査定サイトです。
- HOME4U
- イエウール
どのようなサイトか詳しく説明します。
サイト1.HOME4U
HOME4Uは、厳選された全国1,500社の不動産会社と提携している不動産一括査定サイトです。
累計40万件以上の売却査定を行っていて、業界最大級の一括査定サイトとなります。
最大6社に査定依頼でき、地方でも土地売却が得意な不動産会社を見つけられるのです。
また、HOME4Uは土地活用プランの一括請求も行えます。
土地の活用も検討したい人は、一括査定と一括請求の両方を利用できるのです。
土地の売却をするなら、HOME4Uを活用しましょう。
HOME4Uについて詳しく知りたいなら、「一括査定をするならhome4uがおすすめ!home4uの強みと利用前に知っておきたい注意点」でさらに詳しく確認できます。
サイト2.イエウール
イエウールは、全国1,600社の不動産会社と提携している不動産一括査定サイトです。
地域密着の小規模な不動産会社から大手の不動産会社まで、最大6社に査定を依頼できます。
全国どこでも、必ず査定依頼できる不動産会社が見つかるでしょう。
さらに、イエウールは対応の悪い不動産会社と出会う可能性が低いことがポイントとなります。
なぜなら、イエウールはクレームの多い不動産会社との提携を解除しているからです。
「営業の電話がたくさん来たら嫌だな」といった人でも、安心して利用できます。
イエウールは評判が良いため、HOME4Uと併せて利用しましょう。
イエウールについてもっと知りたいなら、「イエウールが1,000万人に利用される3つの理由とは?査定前に知っておくべき全知識」を参考にしてください。
他にも不動産一括査定サイトを知りたい人は、「【絶対に迷わない】本当におすすめの不動産一括査定サイトはコレだけ!」を参考にしてください。
5.土地を売却するために必要な5つの費用一覧
土地の売却について、最後に売却費用を簡単に確認しましょう。
土地の売却費用は、売却価格の5%程度です。
たとえば、土地を3,000万円で売ると、150万円ほどの費用がかかります。
具体的に土地の売却で必要な費用は、次の通りです。
費用 | 内容 | 目安 |
仲介手数料 | 不動産会社に支払う手数料 | 売却価格の約3.6% |
司法書士への報酬 | 登記など司法書士に依頼した場合に支払う報酬 | 1万円~5万円 |
測量費用 | 土地の測量のための費用 | 30円~80万円 |
解体費用 | 古家を解体するための費用 | 4万円~8万円/1坪 |
その他の費用 | ハウスクリーニングといった物件をより売れやすくするために必要な費用 | 数万円~ |
さらに、次の3つの税金がかかります。
税金 | 内容 | 目安 |
印紙税 | 行政の手続きにかかる税金 | 1,000円~6万円 |
登録免許税 | 登記手続き時に納付する税金 | 評価額の2% |
所得税・住民税 (譲渡所得税) |
売却益が出た場合に所得税と住民税を納付する | 売却益の 約20%~40% |
土地の状態によって、必要な費用は変わります。
たとえば、古家を解体して更地として売るなら解体費用が必要です。
古家付きのまま土地を売るなら、解体費用は必要ありませんが、ハウスクリーニングといった費用が必要となる場合があります。
どれくらいの費用が必要かは、売却前に見積もってみましょう。
売却費用については、「不動産売却にかかる費用と税金を世界一分かりやすく解説」でさらに詳しく解説しています。
まとめ
土地の売却は、十分に土地のことを調べてから行いましょう。
土地の詳細を知らないと、売却しても損する可能性があります。
たとえば、相場を知らないと相場より安く売ることになったり、再建築不可なのに古家を取り壊してしまったりするのです。
損しないためにも、事前に土地についてチェックしましょう。
そして土地の売却を成功させるためには、信頼できる不動産会社に依頼することです。
不動産会社はHOME4Uといって一括査定サイトを活用すると、手軽に見つけられます。
信頼できる不動産会社と共に、土地売却を成功させてくださいね。
土地売却については、「「相続した土地をすぐに売却したい!」早く・高く土地を売るための3STEPと賢い節税」も参考にしてください。