「家を買いたいけどどうやって買うのかわからない…」
とお悩みですね。
家を買うことは、人生の中で一番大きな買い物と言われています。
いつかは家を買いたいと思っても、ベストなタイミングはいつなのか悩んでしまいます。
実際どのくらいの金額がかかるのか、漠然としか分からない人も多いはず。
ここでは家を買うタイミングから費用・手順・メリットやデメリットを紹介。
本記事を読めば、家を買うにあたって必要な基礎知識がマスターできるようにしてあります。
家を買うか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
みんなが家を買うタイミングは?買うなら5つの時期がおすすめ
まず世の中の人は、どのタイミングで家の購入を考えるのでしょうか?
あまり身の回りで話す話題ではないので、ピンとこない人も多いでしょう。
結論を伝えると、ほとんどの人は5つの時期で家を買います。
家を買うのに最適なベストタイミング、それが以下の5つです。
- 結婚した時
- 子供が生まれた時
- 子供が進学する時
- 欲しい家が見つかった時
- 定住することを決めた時
あなたも具体的にどのタイミングで家を買うかイメージしてみてはいかがでしょうか。
順番にそれぞれ解説していきますね。
タイミング1.結婚した時
家を買おうと思う1つ目のタイミングは、結婚をした時です。
実家暮らしをしていた人も、お互い1人暮らしをしていた人も、一緒に暮らし始めるとなれば元の部屋では手狭になってしまいます。
「新しい生活を新居でスタートさせたい!」
と家の購入を考える人も少なくありません。
将来的に出産を考えている夫婦は、このタイミングで家を探し始めることが一般的です。
タイミング2.子供が生まれた時
子供が生まれたタイミングで家を考える人も多いです。
夫婦2人だけはなく、子供が生まれるとなればそれまで住んでいた家は手狭になると考えられます。
また、子育て世帯に優しい自治体に引っ越すという選択肢も。
各自治体によって、医療費の免除や待機児童の多さなどは異なります。
「暮らしやすい地域に家を建てて落ち着きたい」と思う夫婦は、このタイミングで家を探し始めます。
タイミング3.子供が進学する時
子供が進学する時も、家を買う人が多いタイミングです。
幼稚園や小学校に進学するときに、どの学校に子供を通わせるのかは重要なポイント。
通わせるのに無理のない範囲であること、中学・高校と進学した際駅が近いと電車通学もしやすいことなども視野に入れておきたいですね。
タイミング4.欲しい家が見つかった時
欲しい家が見つかった時も、家を買うタイミングとして理想的です。
立地や間取り、デザインや機能など、自分が理想とする家が見つかった時は運命と言っても過言ではありません。
マイホームを考えている人は「こんな家が良いな」というイメージを持っているもの。
人に限らず家も一期一会です。
大きな買い物ですが、思い切りも大切ですよ。
タイミング5.定住することを決めた時
家を買うタイミングの5つ目は、定住することを決めた時です。
転勤が多いと、なかなかマイホームを考えられないという方も多いもの。
しかし子供が大きくなるにつれ、転勤先にずっと付いて回るのも難しくなります。
実家の近くにマイホームを購入して父親だけが単身赴任をしたり、転職を機に一箇所に定住する、と決めた時に家を買ったりする方は多いです。
家を買うためのお金事情Q&A
ここまではみんなが家を買うタイミングを紹介してきました。
どのタイミングで家を買うか、目処はついたでしょうか?
しかし、実際に家を買うとなると気になるのはお金の話。
家を買うためのお金事情が気になる人も多いですよね。
そこでここからはお金に関する5つの質問にお答えします。
- 家の相場はいくら?
- 年収いくらなら家は買える?
- 頭金はいくらは必要?
- ローンを組むなら何年?
- 家を買うときにかかる税金は?
家を買うには実際どれくらいの金額がかかるのか、ローンや税金についても触れていきます。
お金事情を知っておくと、家を買うための大きな手助けになると思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q1.家の相場はいくら?
家の相場は、一般的には2000万から3000万ほどです。
建売や中古住宅であれば、地域によって2000万円を切ることもあります。
また、土地代も含まれているので検討しやすい物件が多いのが特徴です。
デザインや使い勝手にこだわった注文住宅となれば、こだわった分だけ割高になるでしょう。
土地から購入をすると、建物の価格に加えて500万から1000万円ほど土地代がプラスされます。
Q2.年収いくらなら家は買える?
「年収がいくらなら家は買えるの?」という疑問ですね。
いまや20代の平均年収は345万円、30代の平均年収は442万円といわれる時代。
300万円台ならマイホームなんて夢のまた夢…と諦めかけてしまいそうになります。
しかし、300万円台の年収でもローンの審査さえ通れば2000万ほどの借り入れが可能なのです。
20代で収入が少ないとしても、長期間ローンを払えば家を買うことは不可能ではありません。
Q3.頭金はいくらは必要?
頭金は、物件価格の1~2割を準備するのが一般的です。
2000万円の家を買うつもりなら、200〜400万円が必要になります。
ただ、そこまで貯金がないという人や、貯金をまるまる頭金にあててしまうのは不安という人もいるでしょう。
物件によっては頭金0で買える家もあるので、貯金が少なくても方法はありますよ。
Q4.ローンを組むなら何年?
ローンを組むのは何年が妥当なのかも知っておいて損はありません。
住宅ローンで有名どころは「フラット35」です。
こちらは「35年ずっと固定金利」というローンの組み方です。
金利に左右されると支払いが厳しくなることもあるため、ずっと金利が上がらないのはありがたいですよね。
フラット35でローンを組むなら遅くともローン開始は45歳までがおすすめ。
なぜなら、ローンの返済を考慮すると80歳までに支払いを完了させたいからです。
物件探しや契約の際にも時間がかかるので、44歳には購入を検討するといいでしょう。
Q5.家を買うときにかかる税金は?
家を買うときにかかるお金は頭金だけではありません。
様々な税金がかかることをお忘れなく。
主な税金は以下の4つです。
- 1~2万円ほどの印紙税
- 建物の代金等×税率10%の消費税
- 固定資産税評価額(課税標準)×所定の税率の登録免許税
- 不動産取得税
物件の価格や固定資産税評価額は土地や地域によって大きく変動します。
たとえば、年収500万円で2000万円の家を購入した場合にかかる税金は以下の通りです。
印紙税
1~2万円
消費税
2000万円×10%=200万円
登録免許税・不動産所得税
…固定資産税評価額によって変動
一概にいくらくらいとは言えませんが、4種類もの税金がかかるのだと頭に入れておきましょう。
家を買う際の手順
次に家を買う際の手順をご説明していきます。
- 予算を決める
- エリアや間取りを検討する
- ローンの審査
- 売買契約を結ぶ
- ローンの申込をする
- 内覧
家を買うにあたってしなければいけないことは多いですが、ここから丁寧に解説していきます。
夢のマイホームに向けて一歩一歩進んでいきましょう。
手順1.予算を決める
家を買うためには、予算を決めることが最優先。
現実的な予算を具体的に出すことから始めましょう。
自身の年収ではいくらまでの借り入れが可能なのか、毎月の返済額にはいくらまで出せるのかなどを考慮していけば、おのずと予算は決まってきますね。
手順2.エリアや間取りを検討する
具体的な予算が決まったら、エリアや間取りを検討していきます。
会社まで通勤圏内なのか、お子さんの通学に支障はないのかなどエリアも自ずと絞られてくるはずです。
間取りについては、今後お子さんを出産するのか、巣立った後に広すぎないかなどを考える必要があります。
建売や中古住宅を検討する場合も、初めは理想に近い間取りで物件を絞っていきましょう。
手順3.ローンの審査
買いたい家が見つかったら、ローンの審査を受けましょう。
この時点では銀行などの金融機関による「事前審査」が行われます。
事前審査では、あなたの収入や財産状況を見られます。
その上で、銀行から住宅ローンの融資を受けることが可能か、どのペースなら返済が可能かを見極められます。
事前審査を行う際に以下の提出書類を用意しましょう。
- 自分の収入状況を証明できる書類(源泉徴収票や確定申告書、決算書など)
- 印鑑
- 健康保険証
- 運転免許証など
もし自動車ローンなど別の債務を抱えている場合は、その債務額がわかる書類も提出しなければいけません。
手順4.売買契約を結ぶ
ローンの事前審査が通れば、物件の売買契約に進みます。
契約の際には以下のものが必要です。
- 本人確認できるもの(運転免許証・パスポートなど)
- 印鑑(認印 or 実印)
- 住民票
- 収入証明書(源泉徴収票 or 確定申告書の写し)
- 住民税決定通知書(or 納税証明書)
- 印鑑証明書
- 手付金
- 印紙代(契約書に貼る印紙の費用)
- 仲介手数料
準備するものがたくさんあり、簡単な買い物ではないことを実感しますね。
ですが、ここまでくれば夢のマイホーム生活までもう少しです!
手順5.ローンの申込をする
売買契約を済ませたらローンの申込みを完了させます。
この段階で信用会社による「本審査」が行われますが、同じように返済能力を調査されます。
手順6.内覧
最後に内覧です。
住み始める前に、今一度設備や内装に不備がないかを確認するため、家の中を見て回ります。
何か気になる部分がある場合は、必ずこのタイミングで伝えましょう。
夢のマイホーム!家を買う5つのメリット
最後に夢のマイホームを買うことのメリットを見ていきましょう。
家を買うことで得られるメリットは大きく5つあります。
- 買った家は自分の資産になる
- 音のトラブルが少ない
- 近隣住民と関係が密になる
- 自分の好みに手を加えられる
- ローンが終われば老後の負担が減る
順番に解説していきますね。
メリット1.買った家は自分の資産になる
家を買う最大のメリットは、買った家が自分の資産になること。
よく「賃貸だと家賃を捨てているようでもったいない」という声を耳にします。
確かに賃貸物件の家賃は掛け捨て状態になるため、もったいないと考える人も多いです。
マイホームなら、ローンを完済すれば後々自分の資産として残ります。
お子さんがその家に住まなかったとしても、売ってお金にできる財産になりますね。
メリット2.音のトラブルが少ない
音のトラブルが少ないのもマイホームのメリットです。
こちらは特に一軒家にあてはまることですね。
賃貸物件では隣人や下の階に住む人に大変気を遣います。
特にお子さんが小さいうちは足音やおもちゃの音・泣き声もトラブルのもと。
単身やご年配のご夫婦が隣人だったりすると、子育て世帯は肩身が狭いのが現実です。
子供がのびのびと暮らせるのが一番!と思うご夫婦なら、トラブルが少ないことが一番のメリットに感じるでしょう。
メリット3.近隣住民と関係が密になる
近隣住民と関係が密になるのもメリットと捉えられるポイントです。
持ち家だと、自治会や子供会など地域の集まりに参加することも増えます。
地域の草刈りや溝掃除に参加することで仲が深まるでしょう。
お顔を覚えてもらうことで、お子さんの通学を見守ってもらえる安心感にも繋がります。
メリット4.自分の好みに手を加えられる
マイホームだと、自分の好みで手を加えられるのもメリット。
今流行りのリノベーションは、賃貸物件だとNGが出たり、部屋を出るときに高額な礼金を請求されたりする場合もあります。
インテリアや内装にこだわりがある人は、マイホームを自分色に染められるのは嬉しいポイントですよね。
メリット5.ローンが終われば老後の負担が減る
ローンの支払いが終われば、老後の負担が減ることは嬉しいポイントです。
ローン完済が終われば、その後毎月かかるお金が他のことに回せます。
ちなみに賃貸物件の場合、年配になって引っ越そうと思ってもなかなか部屋が借りられないという問題があるので要注意です。
収入が少なかったり、健康面のリスクがあったりと入居を敬遠されてしまいます。
賃貸の方がいいのかな?家を買う3つのデメリット
ここまで家を買うメリットを紹介してきました。
次はデメリットを押さえておきましょう。
メリット・デメリットを見比べた場合、賃貸のほうが良いと感じるかもしれません。
判断材料として必ず持ち家のデメリットも覚えておいてください。
- 不動産価値は基本的に下がる
- ローンを払い続ける必要がある
- 維持費や修繕費がかかる
デメリット1.不動産価値は基本的に下がる
不動産価値は基本的に下がることを覚えておきましょう。
メリットで挙げたように、持ち家は「資産として残る」ことに間違いはないのですが、今日本では全体的に不動産の価値が下がっています。
少子高齢化に伴い、購入者が減っていることが原因です。
子供の世代で売りに出したとしても、予想を下回る金額しかつかなかった…となることが予想されます。
デメリット2.ローンを払い続ける必要がある
一定のローンを払い続けることが負担になるケースも多々あります。
例えば毎月8万円のローンを払っているとします。
何らかの理由で収入が減った場合は、月に8万の支払いが苦しいと感じることがあるかもしれません。
賃貸であれば家賃の安い部屋に引っ越すことができます。
しかし、マイホームの場合はそう簡単ではないのが現実。
結局ローンを払いきれず、泣く泣くマイホームを手放す人も少なくありません。
デメリット3.維持費や修繕費がかかる
維持費や修繕費がかかることもマイホームのデメリットです。
壁や屋根の色を塗り直したり、白アリ対策をしたりと持ち家は何かとお金がかかります。
賃貸物件であれば、建物の劣化に伴う修繕に追加でお金を払うことはありませんよね。
ローンを払いつつ、修繕に向けてお金を貯めなければならないのは負担が大きいと感じる方もいます。
まとめ
今回は、家を買うタイミングやお金事情、メリット・デメリットなどを紹介しました。
大事なポイントは以下の3つです。
- 家を買うタイミングは人生の節目がベスト。お子さんの誕生や進学を機に購入する人が多い。
- 年収が低くても頭金なしやローンを長く組むことで購入は可能。ただし様々な税金がかかることを頭に入れて置くべき。
- マイホームを持つことはメリットもデメリットもある。トータルで見た時にどちらがライフスタイルに合っているか、得になるのかを見極める必要がある。
家を買うか迷っている人は、タイミングを見極めて計画的に購入を検討しましょう。