鳥取移住の失敗談!移住後に後悔しないためにするべき準備とは?

のんびりした風土が、移住者にも人気のある鳥取。

ファビコン

期待を抱いて移住したけど、思ったより不便でつらすぎる…。

ファビコン

人間関係がうまく築けなかった…。

鳥取へ移住してから、こんな思いをするのは嫌ですよね。

移住前に抱いていたイメージと、移住後の実際の生活にギャップがあると、後悔を感じてしまいやすいのです。

そこで大事になるのが、移住前にどれだけリアルなイメージを湧かせることができるのか?です。

今回、いえらぼでは、鳥取へ移住した方から、後悔した点についてのアンケートをとりました!

移住の「先輩」の失敗談から、鳥取移住を成功させるポイントや、おすすめ地域をご紹介します。

ぜひ、最後まで読んで、鳥取へ移住した後の生活を具体的にイメージしてみましょう!

1.【実録】鳥取移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは、失敗体験談から見えてきた、鳥取移住の注意点ををご紹介します。

いえらぼでは、鳥取へ移住した人の「後悔」を以下の5つのポイントで分けました。

  • 生活面…交通アクセスや、買い物など
  • 仕事面…県外との往来や、給料の待遇など
  • 環境面…鳥取特有の気候に関する問題など
  • 人間関係面…地元の人との付き合い方など
  • 子育て面…鳥取へ移住した子ども目線の失敗談など

では、さっそく生活面からみていきましょう!

1-1.鳥取移住の失敗体験談【生活面】

まず、鳥取移住の生活面における失敗体験談です。

コンビニやスーパーの数が少ない、交通アクセスが悪いなどの口コミがでました。

コンビニやスーパーまで遠い

まずは、コンビニやスーパーまで行くのが大変だという意見です。

ファビコン

男性・10代・移住歴 2014ー2015

正直にいうとコンビニが少なく1つ1つの距離が遠いので行くのに時間がかかってしまう。

ファビコン

男性・20代・移住歴1993~現在

市街地以外の場所はコンビニ、スーパーなども少ないので買い物の際は市街地まで出てくる必要があります。

鳥取県では、スーパーやコンビニ、病院など、ライフラインを守る施設の数が特に少ないです。

鳥取県の施設名 鳥取県の施設数 47都道府県中の順位
スーパーマーケット 172店舗  ワースト1位
コンビニ 46,230店舗 ワースト2位
一般診療所 497軒 ワースト1位
歯科診療所 261軒 ワースト1位

これは、人口の少なさとも関係しています。

鳥取県は、日本でも一番人口が少ない県です。

それゆえ、スーパーやコンビ二も、都市部に比べると多くないのはある意味で当たり前といえます。

しかし、神奈川や東京よりも広い面積を誇る鳥取県。

スーパーやコンビニの数が少ないということは、それだけ広範囲に点在しているということです。

お店同士の距離が遠く、気軽に買い物へ行けないという不便さを感じることもあるでしょう。

鳥取では、週に1度か2度、「まとめ買い」をすることで、買い物の移動の負担を減らせるかもしれません。

または、ネットショッピングを上手に活用して、鳥取の不便さを乗り越えましょう。

公共交通機関が不便

そして、多くの移住者からあがったのが、公共交通機関の不便さでした。

ファビコン

男性 ・10代・移住歴 2014ー2015

移動手段としてバスが非常に少なく都会より不便さを感じてしまう。

ファビコン

女性・40代・移住歴18年間

公共交通機関(電車やバス)の本数が少なく自家用車がないと不便なところ。

ファビコン

男性・20代・移住歴1993~現在

交通の便が悪いです。JRやバスなどありますが、市街地以外は1時間に1本など、使用できる時間帯が限られています。自家用車は必ずと言ってよいほど必要です。

JRやバスがあっても、本数が少なく、使用できる時間帯が限られるというデメリットです。

鳥取へ移住するなら、自家用車の運転に慣れておくことも大切です。

主要都市では車がいらないという都道府県もありますが、鳥取ではそうはいかないようです。

ファビコン

男性・30代・移住歴半年

交通公共機関がそこまで豊富でないので生活する上で車が必須です。米子市や鳥取市などの主要都市でも車が必要です。

鳥取県の中でも人口が多く「2大都市」といっても過言ではない鳥取市と米子市。

2つの自治体でも、生活するためには車が必須だという口コミです。

さらに、この2つの自治体を結ぶ道路に問題があるという移住者も。

ファビコン

男性・20代・移住歴3年間

悪かった点は米子から鳥取の方に行こうと思った時に車線が一車線しか無いのでとても時間がかかって行動しづらいです。

西の米子から、東の鳥取までは、1車線しかないので時間がかかったという口コミです。

鳥取県内では、山陰自動車道が通っていますが、国道の延長として工事が進んでいます。

それで、1車線しかなく時間がかかり、気軽には移動できない区間もあるようです。

鳥取と米子を行き来する際にも、要注意ですね。

1-2.鳥取移住の失敗体験談【仕事面】

次に、仕事面の失敗体験談をご紹介します。
こちらは、Twitterからも口コミをみていきましょう

給料が低い

まずは、給料の低さに関する口コミです。


給料や待遇面での差は、鳥取へ移住するなら覚悟しておきましょう。

鳥取県の平均月収は、28万1000円です。

都市部と比べると手取りは少なく、さらに改善される兆しがなかなかみられないという口コミも。

ただ、家賃相場が47都道府県で一番安いのも、鳥取県です。

生活費があまりかからないことを考えると、十分に暮らしていくことは可能でしょう。

鳥取県の仕事情報は、「とっとり仕事・定住人材バンクシステム」で調べられます。

移住後にも、希望に沿った仕事につけるよう、今から準備をはじめましょう。

県外移動の大変さ

県外へ移動する仕事の方は、かなり大変だということを覚悟しておきましょう。

移住者からは、こんな口コミが出ました。

ファビコン

女性・30代・移住歴3年間

車が無いと生活できません。バスは走ってますが、ちょっとバス通りから外れると歩かなくてはいけなくて大変です。買い物できるところが点々としてるので、一回一回移動しなくてはいけないのが面倒でした。
元々電車生活だったため、引っ越したときはきつかったです。また、ちょっと県外に行きたいと思うと車で2時間以上はどこもかかるので、そこの不便さはあります。

ファビコン

男性 20代 22年間(0歳~22歳)

悪かった点といえば、交通の便です。鳥取県と島根県を結ぶ山陰自動車道は、現在も整備中で、ところどころが未整備区間になっており、東西の移動には使いづらく、時間がかかる。

また、鳥取県西部にある米子空港は、国内線が東京便(1日:5便or6便)のみで、他の国内主要都市への移動は難しい

最後に鉄道ですが、山陰から山陽方面へ接続する伯備線は山岳地帯を走行する関係で、米子⇔岡山間が約2時間かかり、最寄りの新幹線駅である岡山までの接続に時間を要する。 

口コミを参考に、鳥取から県外へ出るルートをまとめてみました。

 

  • 鳥取自動車道 (鳥取IC〜佐用平福IC間)
  • 山陰自動車道 (鳥取県鳥取市~山口県美祢市)
  • 北上湯河原道路(鳥取県北栄町~岡山県真庭市)
  • 中国横断自動車道尾道松江線(広島県尾道市〜島根県松江市間)

(引用:https://www.tottori-guide.jp/jidoshado/)

 

(引用:https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=27652)

 

鉄道

新幹線、特急スーパーはくと、特急スーパーやくも、特急スーパーいなば、寝台特急「サンライズ出雲」

 

(引用:https://www.tottori-guide.jp/7715.html)

 

飛行機

東京発着 鳥取空港・米子鬼太郎空港 1時間15分から20分

 

このように、家から出発すると、県外へ出るために最低でも2時間は要することがわかります。

県外出張などの予定が多い方は、注意してください。

移住先としては、アクセスの良い鳥取市や米子市がおすすめです!

1-3.鳥取移住の失敗体験談【環境面】

次に、環境面での失敗体験談です。

冬は大雪、夏は暑い

鳥取県の気候に関する口コミです。

ファビコン

男性・20代・移住歴3年間

海が近いのでとても風が強くて冬になると大雪が降り、夏はとても暑いので住みにくあと思います。

ファビコン

男性・30代・移住歴半年

冬は寒く雪が降ります。地域的には西日本ですが日本海側なので北陸並みに降ります。

鳥取は、日本海型の気候で、夏はかなり暑く、冬はどんよりと曇って雪が降る地域です。

鳥取の年平均気温は約15度と他の地域に比べるとかなり低めです。

そんな鳥取県で移住者が悩まされるのは、特にでしょう。

気象庁の調べによると、鳥取県では、年に50㎝以上雪が積もる日もあるということでした。

雪かきや、除雪作業も鳥取では覚悟しておきましょう。

雪に慣れていないと、足をとられて転んだり、また自動車事故を起こす危険もあります。

鳥取県道路企画課が発表しているとっとり雪道NAVIでは、ケータイでライブ映像や気温が確認できます。

出かける前に、とっとり雪道NAVIをチェックしておくなら、不測の事態に備えられますね。

1-4.鳥取移住の失敗体験談【人間関係面】

気になる人間関係面では、こんな失敗体験談も。

噂好きな人が多い

うわさ好きな人が多いという失敗談もあがりました。

ファビコン

女性・40代・移住歴18年間

人の噂話が好きですぐに噂が広まるところ。

プレジデントによると、鳥取県にはこんな県民性があるようです。

口ベタだが、粘り強い勤勉タイプが多い。米作中心だっただけに保守的で引っ込み思案で、率先するタイプではない。(中略)厳しい気候に耐えるため、助け合って生きなければならず、県民の結束力は自然と高くなった。

(引用:https://president.jp/articles/-/12855)

保守的、引っ込み思案、そして県民の高い結束力

このような県民性を持つ地元の人々に、そんなつもりはなくても、移住者が来ると自然とうわさになってしまいます。

それで、移住者ははじめのうちはコミュニティに馴染みづらく感じるかもしれません。

移住後に、人間関係で悩みを持ったらぜひ利用したいのが、「移住交流情報ガーデン」です。

そこでは、移住の先輩やスペシャリストに、悩みを打ち明け、相談にのってもらえます。

きっと、移住者同士でしか分かり合えない目線でのアドバイスもあるでしょう。

このような支援制度を、ぜひ積極的に活用するようにしましょう。

1-5.鳥取移住の失敗体験談【子育て面】

最後は、子育て面の失敗体験談です。

遊ぶ場所が少ない

まずは、遊ぶ場所が少ないという口コミです。

ファビコン

男性・10代・移住歴2014ー2015

遊び場が非常に少なく行くところがほとんどない。カフェが少なくくつろげる場所があまりない。

ファビコン

男性・20代・移住歴3年間

米子の方にはドンキなどのいろんな物が売っているお店があまり無いので買い物しづらいです。

若者に人気のあるお店も、鳥取県ではこんなに少ないんです。

施設名 店舗数
ドン・キホーテ 1店舗(鳥取市)
スターバックス 4店舗(鳥取市2店舗、米子市1店舗、日吉津村1店舗)
ドトールコーヒー 4店舗(鳥取市3店舗、境港市1店舗)
ツタヤ 5店舗(米子市3店舗、倉吉市2店舗)
ゲームセンター 12店舗(鳥取市4店舗、米子市2店舗、倉吉市3店舗、日吉津村3店舗)
映画館 3館 (鳥取市1館、倉吉市1館、日吉津村1館)

都市部では何十軒もある施設も、鳥取県では片手で数えられてしまいます。

そして、お店のほとんどが一部の都市に集中しています。

データから見ると、若者がある程度楽しめるスポットがあるのは以下の町です。

  • 鳥取市
  • 米子市
  • 倉吉市
  • 日吉津村

鳥取県には16の市町村がありますが、若者向けの町はたった4つしかありません。

他の市町村では、遊べるスポットはほとんどないことを覚えておきましょう。

このように、鳥取県では若者がくつろいだり、買い物したりできる場所が少ないというデメリットがあります。

移住前には、暮らそうと思っている町に何があって、何がないのか確かめておくこと、自分や子どもの居場所になるような、そんな所を見つけておくようにしましょう。

移住者目線で、ワクワクするものを見つけられたら、鳥取移住のQOLもあがることでしょう!

2.鳥取移住するならココ!おすすめの地域は米子市

鳥取移住でおすすめの地域は米子市です。

2-1.おすすめ理由

おすすめする理由は、米子市が、利便性の高い地域だからです。

失敗談では、生活面で公共交通機関が不便、また仕事面では県外移動が大変だということが挙げられました。

米子市では、市の施設や病院、買い物などに気軽に行くことができるように、中心部と淀江町内を走る2路線の巡回バスを運行しています。

運賃は、どこまで乗っても150円です。

移住後に、車が運転できなくても、市内の移動ができますね。

そして、米子には、新幹線がとまる駅と空港があるため、県外への移動にも不自由しません。

交通網整備により、移住者が鳥取県で感じる不便さを解消したのが、米子市です。

さらに、日本トライアスロンの発祥地、米子市では、スポーツイベントもよく開かれています。

海あり山あり、そして温泉ありの豊かな自然を堪能できる米子市は、アクティブな活動が好きな方にもおすすめです。

このような理由から、米子市をおすすめします。

2-2.移住者の声

移住者からはこんな声があがりました。

自然が多く、子供が育つ環境には最適。温厚な人柄の人が多い。境港が近いことから新鮮な魚がスーパーに並んでおり安く買うことができる。(~10代・女性・1987年10月-2005年03月)

周りが海に囲まれた漁村で、少し行けば名水百選に呼ばれた湧き水に恵まれています。空気が綺麗で気候も穏やかで、夜も騒がしくなく静かで落ち着く感じが気に入っています。(30代・男性・在住歴1978年07月-2017年02月)

良くも悪くも田舎ですが、中央部は大きな商店街があり生活に不便を感じることはありませんでした。デパートと個人商店の地域一帯が協力をしていた様に思えます。(50代・男性・在住歴1985年04月-1990年03月)

鳥取県の中では最も栄えている地域であり、チェーン・個人店含めお店が多いので普段の生活は便利であった。また、少し車で走れば自然が豊富なエリアでありアウトドア好きにはうってつけの土地だと思います。(20代・男性・在住歴2011年05月-2012年02月)

(引用:https://sumaity.com/town/tottori/yonago/)

先ほど、米子市がおすすめの理由として、利便性の高さをあげました。

しかし、移住者からは、自然が豊かだという口コミが多く上がりました。

きれいな空気や、美味しい湧き水新鮮な魚介類など、都市部では味わえない部分を感じて移住する方も多いようです。

さらに、人柄も、温厚な人が多いようですね。

このように、自然の豊かさと、利便性を両立できるという部分が、米子の魅力です。

2-3.米子ならではの楽しみ

米子市は、温泉が豊富に湧き出ています。

特に有名なのが、山陰屈指の名湯、皆生温泉です。

 
 
 
 
 
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皆生温泉では、海をみながら温泉に入れる絶景スポットも。

ペット可や、貸し切り温泉などのサービスも提供しています。

皆生温泉で、移住生活でたまった疲れをゆっくり癒したいですね。

3.利用したい移住支援制度

では、最後に、利用したい移住支援制度をご紹介します。

3-1.米子市の移住支援制度

まずは、おすすめ地域としてあげた米子市です。

お試し住宅

米子市出は「お試し住宅」制度を行っています。

3軒のうち、どこでも好きな住宅を選べます。

料金は、3日で9000円。

最大90日までの宿泊が可能です。

もし、米子市への移住を考えているなら、「百聞は一見に如かず」。

お試し住宅制度を利用して、プチ移住体験をしてみましょう。

ほわっとよなご応援隊

米子市には、移住者支援団体も設立されています。

それが、「ほわっとよなご応援隊」です。

定住ブックを出して、生活や医療で必要な情報を提供してくれます。

また、不定期で移住者交流会なども行っているので、横のつながりを増やすきっかけになるでしょう。

3-2.鳥取県の移住支援制度

そして、県がおこなう移住支援です。

鳥取県内国内便エアサポート支援事業

鳥取では、移住を考えている人が就職活動で来県する場合、移動費などの費用サポートしてくれます。

条件は以下の通りです。

 ア 鳥取県内のお試し住宅を利用
 イ 鳥取県、鳥取県内市町村、公益財団法人ふるさと鳥取県定住機構又は
   これらが取組を支援する民間団体等が実施する移住体験ツアー、婚活イベントなどに参加
 ウ 鳥取県又は公益財団法人ふるさと鳥取県定住機構の移住相談窓口等で過去に移住相談
   (または鳥取県が発行する「とっとり移住応援メンバーズカード」を保有)しており、
   具体的な移住手続き等のために来県
・首都圏、関西圏等からの就職を希望する者の内、面接等就職活動のため来県する者

当てはまる方はぜひ、この制度を活用しましょう。

とっとり移住応援メンバーズカード

登録すると、移住前後にサポートが受けられる「メンバーズカード」です。

移住前には、鳥取関連の情報をもらうことができます。

移住後には、自動車学校や地元のカフェ、工務店や家電量販店まで、幅広いタイプのお店から割引を得られます。

移住を考えている人は、とっとり移住応援メンバーズカードに申し込んで損はないでしょう。

まとめ

鳥取移住はいいところばかりが目についてしまいがちです。

しかし、移住したいという思いだけで、安易に決めてしまうのは危険だといえます。

実際に住んでみないと分からないデメリットや注意点もあるからです。

今回、移住を決断した人の失敗談を見ることができました。

きっと、思ってもみなかったデメリットが分かったのではないでしょうか。

移住する前に、リアルな生活のイメージを作って、ギャップのない移住ライフを送りましょう!