大分移住を後悔しない!12の失敗談から学ぶ移住成功のポイント

美しい景色が堪能でき、身も心も癒される日本一の温泉地、大分。

ゆったりした時間の流れに憧れる人も多く、移住地としても人気があります。

ファビコン

大分の仕事事情ってどうなの?
ファビコン

移住して子育てするのは大変?
ファビコン

人間関係がうまく築けるか心配…

今回は、実際に大分へ移住した人の12の失敗談から、移住成功のポイントを考察します。

大分移住の注意点や移住にお勧めの地域まで解説しているので、この記事を読んで、ぜひ大分への移住生活を成功させましょう!

1.【実録】大分移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは、大分へ移住して後悔したという失敗体験談を見ていきましょう!

1-1.大分移住の失敗体験談【生活面】

最初は、生活面の失敗談です。

公共交通機関が少ない

大分の移住でまず失敗談として挙がったのが「交通機関の少なさ」です。

ファビコン

20代・女性・在住歴21年

大分駅周辺に住んでいれば交通の便には困りませんが、大分駅のアミュプラザ以外のショッピングモールは全て離れたところにありますし、電車の本数もかなり少なく、値段も高いです。
ファビコン

30代・女性・在住歴30年

都会と違ってバスが一時間に一本です。しかも遅れる事があります。
ファビコン

40代・女性・在住歴30年

バスは出ているが、終電時間などを気にする必要があり、困ることもあった。
ファビコン

30代・男性・在住歴30年

電車バスは本数が少ないため、通勤時間帯以外は一時間に1~2本なんてざら。

大分駅の近辺以外は、バスや電車などの公共交通機関があまり発達していないようです。

バスが1時間に1~2本と本数が少なく、それに終電も早いというのは、都市部では考えられないことではないでしょうか。

車を利用する場面が往々にしてあるので、車が運転できなければ不便を感じるでしょう。

観光地ならではの悩み

そして、大分では観光地ならではの「渋滞」に悩まされるという口コミも。

ファビコン

20代・男性・在住歴3年

観光地なので大型連休は観光客が多く、道が混みます。
他県ナンバーの車が増えて少し怖いです。
ファビコン

30代・女性・在住歴29年

別府のような観光地では繁忙期の渋滞がえげつなく、住人は少し大変です。

観光客によって引き起こされる渋滞に辟易しているという口コミです。

大分県は、全国有数の温泉地帯です。

その温泉を目的に移住する方も多いだけあって、やはり観光客も他県から多く訪れます。

温泉地帯の周辺への移住を検討している方は要注意です。

1-2.大分移住の失敗体験談【仕事面】

では、気になる大分移住の仕事面における失敗体験談をご紹介します!

仕事が少ない

まずは、職業の選択の幅が少ないことがあげられます。

ファビコン

40代・女性・在住歴30年

仕事余り無いです。技術的、職業訓練で学んだ仕事だったら色んな場所で働けるけど、何も無い人は本当に余り無いって思います。
ファビコン

男性

転職しようとしても仕事がない!市内には仕事がおもったより無かった。

都市部に比べて、仕事が少ないという口コミです。

厚生労働省の主要労働統計指標では、2020年4月の大分県の有効求人倍率は1.27倍で、47都道府県中第27位

全国平均が1.32倍であることを考えると、やはり求人数が少ないと言えるでしょう。

また、別のデータですが、「厚生労働省による調査」によると大分県の平均月収は26万7800円で、ワースト8位です。

仕事が少なく、給料も低いことを覚悟で、移住しましょう。

通勤に車が必須

通勤にも、日常生活にも車が必須ということが、大分移住の大きなポイントです。

ファビコン

30代・男性・在住歴30年

自家用車が必須、通勤も買い物も自家用車がないと不便。駐車代は安いから気にならない。一家に一台ではなく一人1台、車が当たり前なので、軽自動車は最低限必要。
ファビコン

40代・女性・在住歴30年

わたしは長年住んでいましたが、交通面では不便さも感じていました。地下鉄やバスもほとんどありませんので、車移動が大変でした。
ファビコン

30代・女性・在住歴1年

一つ一つの町が独立しているので、車がないと生活は不便です。私は当時車を持っていなかったのですが、山奥に住んでいたということもあり終バスが17時台でした。

大分で、日常生活を送るなら車が必要です。

大分で仕事を探す際には、運転免許が求人の条件になっていることもあります。

車がないと生活しにくく、多くの場合、マイカー通勤が求められることを覚えておきましょう。

大分へ移住する前には、車の運転に慣れておいたほうがいいかもしれません。

自転車では通勤できない

また、坂が多い大分で、自転車通勤ができないという口コミもありました。

ファビコン

20代・男性・在住歴3年4か月

坂が多いので(しかも急)、自転車での移動はおすすめしません。
ファビコン

坂道が多く、また街並みも古いため道が細い場所が多い。

大分は、急な坂が多いので、自転車での通勤は難しいという口コミです。

大分には、「上野丘」「坂ノ市」など、坂にちなんだ地名も多く存在しています。

全国斜面都市連絡協議会の調べによると、日本全国で坂道の多い都市ランキング第10位に別府市がランクイン。

また、「日本一の城下町」との呼び声高い杵築市では、「須屋の坂」「志保屋の坂」「飴屋の坂」「番所の坂」と坂の一つ一つに名称をつけているほど坂の数は多くなっています。

小高い台地に位置しているゆえの坂の多さですので、自転車通勤がお好きな方は、大分の中でも平地をなるべく選びましょう。

1-4.大分移住の失敗体験談【環境面】

次に、気になるのが環境面での失敗談です。

詳しく見ていきましょう!

霧や雪に悩まされることがある

大分では、霧や雪による交通への影響が少なくないようです。

ファビコン

30代・女性・在住歴29年間

そして高速道路が霧や雪ですぐに通行止めになります。
地形の関係でか霧は一年中悪天候の際に発生し、高速道路はすぐに止まります。特に日出JCT付近です。雪に関しては雪慣れしていなく、5センチほど積もればすぐに通行止めになります。

特に霧の多い時期は、県内の高速道は通行止めが頻繁に起こりやすいようです。

霧が発生しやすい理由としては、海から来た湿った空気が山にぶつかって、滞留するという地形的な要素が関係してくるようですから、避けようのない問題だといえるでしょう。

また、温暖なイメージがついているので、意外に思われるかもしれませんが、大分県では毎年降雪を観測しています。

大分新聞によると、2020年は大分県の観測史上はじめて「雪のない年」になったそうです。

日常的に車を使わなければならない場合は、このような雪や霧といった環境面での危険に要注意です。

温泉によるサビやにおい

日本有数の温泉地帯であるがゆえの、環境面での失敗です。

ファビコン

30代・女性・在住歴29年間

温泉がいたるところから湧いているため硫黄のせいで車が錆びることがあります。
ファビコン

20代・男性・在住歴3年4か月

温泉臭(硫黄臭?)が色んなところでするので苦手な人はやめた方がいいかもしれません。

すぐ身近なところに温泉があるというのは、大分移住のメリットです。

しかし、いざ移住してみると、温泉が発生させる硫黄による車のさびや異臭に悩まされることもあるようです。

温泉のにおいは、決して嗅いでいて気持ちのよいものではありません。

また、車が必須の大分で、硫黄により車がサビてしまうというのも、気をつけたい点ですね。

1-5.大分移住の失敗体験談【人間関係面】

では、移住のカギをにぎる人間関係での失敗体験談をご紹介します。

噂が広がりやすい

大分のオープンさが時には辛くなるという口コミです。

ファビコン

20代・女性・在住歴29年間

多くの人が同じような場所に集まるので、遭遇率が高い。田舎特有の情報網も早いので、良くも悪くもオープンな環境だと言える。

田舎特有の傾向といえますが、田舎の情報網の早さは想像以上です。

ご近所のたわいもないような話から、家族の過去や経歴などプライベートな話まで、あっという間に広まります。

「よくもわるくもオープン」な人間関係を許容できるかどうかが、大分移住のカギを握るかもしれません。

県特有のルールがあり、地元の人が怖い

大分の地元の人が怖く感じたという口コミです。

ファビコン

40代・女性・在住歴1年

温泉がたくさんある地域だと、本当に贅沢なことにたくさん行けるという良さはあるが、最初の頃は地元の人々が怖かった。最初は大分県特有のルールが分からず、怒られた経験もあります。

大分の人は、口下手だったり、不愛想な人が多いと言われています。

それに、山が多く他の地域と隔絶されてきた歴史もあり、地元特有の「当たり前」ルールができあがっている場合があります。

このような背景から、地元の人が「怖い」「怒られた」という印象を移住者は抱くようです。

1-6.大分移住の失敗体験談【子育て面】

では、大分で子育てをする上での注意点はどんなことがあげられるのでしょうか?

家族と一緒に大分へ移住する計画を立てている方は必見です!

遊べる場所が少ない

大分は、レジャー施設など子どもを連れて遊べる場所が少ないのでつまらないと感じることもあるようです。

ファビコン

20代・女性・在住歴18年

田舎であるため、車がないと移動が大変である。(九州では福岡県の一部地域を除いて言えることだが。)大分駅が大きいが、それ以外の駅は正直パッとしないのと、遊ぶ場所が少ない。
ファビコン

40代・女性・在住歴30年

あと、遊ぶ場所があまり豊富ではなかったので、若い子には不向きかもしれません。もう少し、街に活気が欲しいと感じました。

大分県では、家族みんなで楽しめる場所があまり多くありません。

例えば、レジャー施設は4カ所動物園・植物園は7カ所で、どこも都市部に比べたら小規模です。

温泉や古い町並み以外で、子どもも存分に楽しんで遊べる場所が少ないというのは、子育て世代にとってデメリットになります。

大分のレジャー施設には、こんな場所があります。

別府市「城島高原パーク
別府市「別府ラクテンチ
速見郡日出町「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド
由布市「湯布院フローラルビレッジ

参考にしてみてください!

テレビのチャンネルが少ない

そして、意外に移住者が困ったのがテレビのチャンネルが少ないという点です。

ファビコン

20代・女性・在住歴1年未満

テレビのチャンネルが少ない。移住してから見られない番組が多くショックでした。

大分のテレビ事情は、移住してから驚く人が多いです。

大分で見られるテレビのチャンネルは、全部で5つ

そのうち2つは、NHKとNHK教育で、あとの3つは日本テレビ系、TBS系、テレビ朝日系でフジテレビが入りません。

3つの民放局の中でも、ローカル番組の放送が多いため、関東圏を中心に人気の番組は放送されないこともよくあるようです。

子どもが楽しみにしているテレビ番組が見られなくなるというのは、デメリットですね。

待機児童が多い

大分県では、待機児童数が少なくないようです。

ファビコン

30代・女性・在住歴30年

家族が増えたら車が無いと移動は無理です。そんな田舎でも保育園は待機児童でいっぱいでなかなか入る事が出来ません。

厚生労働省による平成30年の調査」によると大分県の待機児童数は46人です。

大分市の各保育施設申込状況を見ると、希望の場所に預けられない場合があることもわかります。

幼いお子さんを預けようと思っているなら、ぜひ、移住先の地区の保育状況を確認してから移住を決めましょう。

2.失敗から学ぶ!大分移住の注意点

では、ここからは、ぜひ押さえておきたい大分移住の注意点をご紹介していきましょう。

注意点1.大分という地形ゆえの悩み

まずは、大分の土地柄ゆえに引き起こされる問題を2つご紹介します。

水害被害が多い

大分の自然災害としてよく上げられるのが、水害の多さです。

ファビコン

20代・男性・在住歴1年

ただ、夏から秋は雨が多く、台風を始めとした水害被害が毎年のようにあり、生活に大きな影響が出ます。

京都大学の調査によると、近年の台風の勢力の増大や社会の高齢化により、水害被害は年々深刻化しています。

総務省消防庁に報告された「災害年報」によると、2011年から2015年までの自然災害による大分県の被害総額は、592億円で第18位でした。

他の都道府県と比較しても、決して災害被害が少なくないことが分かるのではないでしょうか。

大分県災害データアーカイブでは、過去に大分県のどこでどんな災害が起こったのかを確認できます。

また、大分の多くの自治体が洪水ハザードマップをウェブ上で公開しています。

移住先の災害リスクを見きわめて、事前に対策を取っておくことが、有事の際に命を救うでしょう。

温泉地帯ゆえの失敗

口コミにあげられていた「温泉の硫黄のにおい」とは、腐った卵のような匂いです。

筆者も箱根の近くに住んでいた時は、温泉地帯からはかなり距離がありましたが風向きによって今日は空気が臭いな…と思うことがよくありました。

慣れてしまえばどうということはない匂いですが、生理的に受け付けない人もいると思います。

そして、温泉のにおいが服や布について取れないことも。

そんな時は、カップ一杯分の重曹で、温かいお湯につけおきすれば硫黄臭は取れるようです。

移住者にとっては温泉のにおいへの対策も必須といえます。

注意点2.交通機関の少なさ

そして、大分へ移住した人がまず最初に困ったというのが、県内移動に用いることのできる交通機関の少なさです。

ファビコン

車持ってないと本当にキツいです。田舎に行けば行くほどバス停少なくなるし、時間帯も1時間に1本有れば良い方です。

公共交通機関が発達していないというのは、大分への移住者の口コミの中で一番多く言及されていた点です。

電車やバス移動が当たり前だった都市部から移住すると、不便さを感じることでしょう。

また、先ほどの口コミで見たように、観光地ゆえの渋滞に巻き込まれたり、濃霧の中運転しなければならない日もあるようです。

国土交通省が発表した高速道路の通行止めワーストランキング(平成26年度)には面白い調査結果が出ていました。

霧を理由に通行止めになったワースト1位は、大分道の日出ジャンクション(JCT)―湯布院インターチェンジ(IC)で、周辺区間も多くがワースト上位にランキング入りしました。

大分県の発表によると、濃霧による高速道路の通行止めにより、大分県には年間1.8億円もの経済的損失が出ているというデータもあります。

それで、大分県と民間企業がタッグを組んで、最新技術を用いての濃霧の中でも安全に走行できる運転補助システムの開発を、現在進めています。

期待が高まっているとはいえ、運転補助システムが実用化されるまでは、十分安全に注意して走行することが大切です。

注意点3.大分の県民性・人柄

最後に注意しておきたいのが、大分の県民性や実際に起こったご近所トラブルです。

大分の県民性「赤猫根性」

大分の県民性を表す「赤猫根性」という言葉があります。

これは、利己的で自分勝手な大分の人の気質を揶揄して使われる言葉です。

「赤猫」の語源については諸説あるようですが、もともとは質素で倹約を積み重ね財を成した立派な商人の特徴を表していたと言われています。

「赤猫」はその半面、ケチで利己的で計算高いという悪い部分もあります。

現在では、「赤猫根性」は悪い方を表し、足を引っ張り合う協調性のない大分の県民性を表しています。

歴史的に見ると、8つの藩が一つにまとめられてできた県なので、地域同士のカラーが違うのも仕方ありませんね。

しかし、この大分の県民性がもとでトラブルを抱えてしまう移住者もいるかもしれません。

実例を見てみましょう。

地域とそりがあわず、村八分になることも

移住者が、陰湿ないじめにあうケースも、実際に大分では起こっています。

以前、ニュースになったのが、大分の「村八分」問題です。

些細なことから、地域住民とトラブルになったある移住者の男性が、行事連絡や市報の配布先から除外されたり、嫌がらせを受けたりしたということです。

男性は、メディアのインタビューに対してこう述べています。

ファビコン

使っていた池のボートが突然消える、生活用水を取っていた農業用溜め池の水が抜かれる、その農業用水の使用同意書の撤回のために集落全員の署名・押印を集めるなど、徹底的に困らせて追放するという動きに出てきました。溜め池のすぐ横に、ヘビやウリ坊(イノシシの子供)、アナグマの死骸が連日のように投げ込まれた時期もありました。
ファビコン

本当は心配してくれた人もいると思いますが、私と話していたことがリーダー格の男に見つかると、今度はその人がいじめられたりする可能性がある。集落の人と接するのを避けるため、日の出前にクルマで家を出て、あちこちぶらぶらして、日没後に帰宅する生活がずっと続いています。

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、特に小さな集落で住人の反感をかうと取り返しのつかない事態に発展することがあるようです。

地域の人と上手な関係を築くためには、いきなり「限界集落」のような閉鎖的な場所へ移住しない方が得策です。

田舎に住みたくても、まずは大分の中でも大分市や湯布院町など、比較的発展している地域を選んで移住しましょう。

そして、大分の地元の人との付き合い方を心得たうえで、大分県内でさらに田舎へ引っ越すという手順を踏んだ方がよさそうです。

3.大分移住を成功へ導くポイントとは?

では、大分移住を成功へ導くポイントをご紹介します!

ポイント1.仕事は事前に決めておく

先ほど考えたように、大分県は求人数が比較的少ない地域です。

それでも、移住者が安心して暮らせるように、現在、大分県では様々な取り組みを進めています。

ウェブサイト「おおいた暮らし」からは、移住者向けの就職支援についての詳細が記載されています。

その中には、起業相談窓口や、学生向けの就職情報だけではなく、シニア世代の職業訓練等の情報を得られるので、一度目を通してみてください。

女性の方であれば、大分への女性移住者向けの情報サイトも参考にしましょう。

起業を考えている場合、日本銀行大分支店の特別調査レポートなどの資料からも、客観的なヒントを見つけられます。

ぜひ移住する前に、どんな制度を活用し、どんな職種に就くのかを、具体的に決めておきましょう。

ポイント2.移住制度を賢く活用する

移住者の失敗談の中には、こんな声がありました。

ファビコン

農業に失敗した!おもった以上に生活ができなかった。もっと、補助金制度などを利用すればよかったかなと思ってます。

移住支援制度をよく調べずに移住を決めてしまうと、のちのち後悔するなんて嫌ですよね。

大分県移住ポータルサイトでは、各市町村ごとの移住制度を詳しく調べることができます。

例えば、移住お試し制度や、移住セミナーの案内、大分へ移住する前に踏むべきステップについて、情報を提供しています。

自分が住みたいと思っている市町村ではどのような支援が受けられるのか、移住前に調べておくことは移住成功のカギを握ると言えます。

ポイント3.地元に馴染む努力をする

大分の慣習や「暗黙のルール」に、最初は戸惑うこともあるでしょう。

しかし、今までの当たり前は通用しないということを念頭に置くことが大切です。

まずは、偏見を持たずに、地元の文化に敬意をもって接しましょう。

そして、お祭りや地域の活動に積極的に参加し、地元の人と親しくなりましょう。

大分には、都会から来た人の心情を表す「大分の二度泣き」という言葉があります。

一度目は、「大分に、こんな田舎に来てしまった」と泣き、二度目は「もう大分を離れたくない」と泣くことを意味しています。

大分の悪い面もいろいろ考えてきましたが、城下町の落ち着いた佇まいや風景絶佳な大分の地、癒しの温泉地帯に魅入られて移住する方が多いでしょう。

地元の人ともよい関係が築けるようになれば、「大分の二度泣き」を実感できることでしょう。

4.大分移住するならココ!おすすめの地域

では、失敗談や注意点から見て、大分に移住する際のおすすめ地域はどこなのでしょうか?

おすすめの地域は豊後高田市

おすすめしたいのが、豊後高田市です。

豊後高田市は、2020年「田舎暮らしの本」第8回住みたい田舎ベストランキングで、小さなまち部門(人口10万人未満/539自治体)で2年連続1位に輝いた実績を誇ります。

その中では、

  • 子育て世代が住みたい田舎部門 1位
  • シニア世代が住みたい田舎部門 2位
  • 若者世代が住みたい田舎部門  6位

にランクインし、幅広い世代の支持を受けていることがわかるのではないでしょうか。

若者・子育て世代に人気の理由!

豊後高田市は全国トップレベルの子育て支援が充実しています。

豊後高田市のホームページでは、以下のような支援が紹介されていました。

  • 子育て応援誕生祝い金で最大100万円を支給
  • 妊産婦医療費が無料
  • 高校生までの子ども医療費が無料
  • 保育園、幼稚園、小学校、中学校の給食費が無料
  • 保育園、公立幼稚園の保育料・授業料の完全無料化
  • 小・中学校の放課後学習サポートが無料
  • 市内全小・中学校へタブレット端末を整備
  • 保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校の全クラスに冷暖房完備
  • 保育園の待機児童ゼロ

豊後高田市の子育て支援サイト、「いいKAMO」からも、近くの救急病院や支援の詳細を知ることができるので、要チェックです!

シニア世代に人気の理由!

古き良き時代を思い起こせる移住地として、シニア世代にも支持されているのが、豊後高田市です。

豊後高田市は、「昭和の街」をモットーにまちづくりを進めており、街中には今でも昭和30年代の活気を取り戻したかのような商店街が並んでいます。

昭和の雰囲気が漂う街並みと長閑に広がる田園風景は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」や「旅猫リポート」「坂道のアポロン」など、昭和時代を描いた有名な映画のロケ地にもなっているのです。

さらに、豊後高田市では、高齢者の就職支援も手厚いです。

シルバー人材センターに登録すると、今までの豊かな経験や能力を生かして移住先でも、地域の人の助けになる仕事をすることができます。

昔懐かしい雰囲気の中で暮らし、第二の故郷で生きがいを見つけるために、豊後高田市へ移住する方も増えているようです。

利用したい移住支援制度

では、豊後高田市でぜひ利用したい移住支援制度について、ご紹介します!

1.農泊(ファームステイ) 

農泊とは、民家に宿泊しながら農村漁村体験ができるシステムです。

地元の人と触れ合いながら、郷土料理を味わったり、収穫を手伝ったりして、豊後高田市の文化をよく知ることができます。

豊後高田市の中でも田舎の地方に住もうと思っている方は、ぜひ活用しましょう。

2.空き家バンク

空き家バンクは、居住先を決めかねている人にぜひ活用していただきたい制度です。

豊後高田市のホームページからは、「農地付き」「ペット可」「海の近く」など、詳細な条件から、物件を探すことができます。

ぜひ一度ウェブサイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。

3.楽しい暮らしサポーターズ

でも、小さい街に移住すると、人間関係が心配…。

そんな悩みに答えるのが「楽しい暮らしサポーターズ」です。

こちらの移住支援団体では、月に1~2回、移住者が集まってお茶会をして悩みを共有できます。

さらに「楽しい暮らしサポーターズ」のすごいところは、移住の良い面だけではなく、悪い面も積極的に発信していることです。

そして、「楽しい暮らしサポーターズ」が発刊した、ご当地自虐ネタ集「豊後高田!あるある本」は、自治体のプロモーション活動を表彰する2020年度の「地域プロモーション大賞」パンフレット部門で大賞に選ばれました。

このご当地自虐ネタ集は、インターネットでも見られるので、ぜひ一度、移住の前に目を通しておきましょう。

できるだけ成功した姿を見せようとする移住者が多い中で、「地元の慣習は当たり前ではない」「こんなびっくりするようなことが起こった」と述べて、田舎暮らしゆえの難しさや失敗を包み隠さず伝えてくれる移住の先輩たちがいるので、安心して移住できますね。

Facebookページはこちら: 「楽しい暮らしサポーターズ事務局

5.まとめ

大分への移住の失敗談や、他の都道府県との比較から、移住前の注意点を学ぶことができました。

はじめは、辛いことや戸惑うこともあると思いますが、「大分へ移住してよかった」と思える万全の準備をしておきたいですね。

ぜひ、この記事を参考にして、大分で後悔しない移住生活を送ってくださいね!