長崎県は海に囲まれていたり、異国情緒溢れる街並みだったりがあり、のんびりした生活が送れそうで魅力的ですよね。
しかし、
なんて声も耳にします。
せっかく移住しても、思っていた生活と違っていて後悔するなんて、避けたいですよね。
そこで今回は、在住者・移住者に聞いたリアルな住みづらさの失敗体験談を紹介します。
失敗談を踏まえたうえで、おすすめの移住先もお伝えします。
この記事を読めば長崎移住を失敗させず、うまく活かすことが出来ます。
事前に失敗ポイントを把握し、移住成功に向けた準備をする参考にしてください!
1.【実録】長崎移住で後悔…失敗体験談を紹介
長崎へ移住した人の失敗談を紹介していきます。
移住する際の参考にしてみてくださいね。
1-1.長崎移住の失敗体験談【生活面】
まず初めに、生活面における口コミです。
非常に坂が多い
長崎に独特の口コミで、坂が多いというものがありました。
20代・女性・在住歴4年 なぜなら坂が多すぎてとても疲れます。 自転車も乗っている人ほぼいないので、長崎県民は足腰とても強い気がします。
30代・男性・在住歴3年 引っ越しも住所によっては割高になる場所もあります。 原付を買っても、自宅のかなり下に止めてから、階段を登らなければならないので、天候が悪いと最悪です。
20代・男性・在住歴18年 なんと言っても長崎は坂が多いです。他県から来られる人は歩く時はいつも文句を言ってます。 長崎に旅行とかで行く時は必ず履き慣れた靴が必要です。 観光名所の、グラバー園や、世界三大夜景にも選ばれた稲佐山も全て山の上にあるので気をつけてください。
長崎は三方を山に囲まれたすり鉢型の地形であるため、坂が多いです。
このような地形であれば通常は平地に住宅地を形成しますが、長崎は山の斜面に沿って住宅地を形成した全国でも珍しい街になっています。
長崎市内の斜面市街地は市街地全体で見ても43%という数字。
この数字は、「坂の街」と言われている尾道や小樽では20%代であるので、驚異的ですよね。
移住後に移動のメインに自転車を考えている人は、電動自転車がおすすめです。
道が狭く、路面電車も走っており、運転がしづらい
様々な要因によって、運転がしにくいという口コミがありました。
20代・女性・在住歴幼少期~高校時代 これは長崎県全体でいえることで、特に長崎市は路面電車もあり、坂道も多いので初心者ドライバーには難しい県です。
長崎市内で、運転がしにくいと言われる原因は
- 坂が多い
- 道が狭い
- 路面電車が通っている
- 原付が多い
など、多くあります。
地形の問題ですので仕方がありませんが、運転者は気を付けなければなりませんね。
もしも、移住先で自動車の購入を考えているのであれば、軽自動車をおすすめします。
なぜなら、小回りが利くからです。
長崎市内で特に狭いと言われている道路に、六角道というのがあります。
道路の至る所に木が立っていて非常に狭いです。
このような道が初心者にとっては難関となっています。
1-2.長崎移住の失敗体験談【仕事面】
仕事面での失敗談は、仕事の選択肢が少ないということです。
選べる仕事の選択肢が少ない
仕事面での失敗談です。
20代・女性・在住歴18年
厚生労働省の主要労働統計指標によると、2020年4月の長崎県の有効求人倍率は1.04倍でした。
全国平均が1.32倍であることを考えると、非常に低いことが分かります。
長崎県に移住する際は、選べる仕事の幅が狭いということは覚悟しなければなりません。
ただ、ここ数か月でリモートワークが出来る企業がどんどん増えてきています。
場所を選ばずに出来る仕事ができる働き方を見つけられると、東京の仕事を長崎で行うということもできてしまいますよね。
好きな時に好きな場所で仕事をする。
そんなゆったりとした生活を目指してみるのも面白そうです。
ぜひ移住前に、移住後の働き方のイメージを膨らませておき、できることなら行動を起こしておきましょう。
1-3.長崎移住の失敗体験談【環境面】
次は、環境面での失敗談です。
春先の黄砂がひどい
特に春先は、地理的な条件によって黄砂の影響がひどいという口コミです。
春頃になると中国から黄砂が飛んできて、外に出るのを控えなければなりません。
空気中に塵や砂が舞っているので、洗濯物も外に干すことがはばかられます。
部屋干しをすることが増えそうですね。
1-4.長崎移住の失敗体験談【人間関係面】
詳しく見ていきましょう!
街全体がせわしなく、人の気性も荒く感じる
気性が荒い人が多いという口コミです。
50代・女性・在住歴30年 小さい県なので人口の密度が高く、狭い土地にひしめき合うように家が建っていて圧迫感がある。 運転のマナーも荒く、他県に移住して長崎県を見ると、マナーの悪さが目立つ。 街全体がせわしく感じ、人の気性も荒っぽいように感じる。
気性が荒く感じてしまうのは、やはり運転のしにくい長崎の道路事情にあると考えられます。
どうしても道が狭く運転がしにくいと、マナーが悪くなってしまいますよね。
また、地方特有の長崎弁が移住者にとってはきつく感じてしまう場面もあるようです。
このあたりは、慣れが必要になってきますね。
1-5.長崎移住の失敗体験談【子育て面】
子育て面での失敗談です。
小学校の教育レベルが、学校によって差がある
学校も、公立小学校であっても、学校によって教育レベルが異なったり、学校のクラス数も異なります。一クラスの人数も小学校によってまちまちで、多いところでは一クラス40人を超える小学校もありますが、殆どは少子化で児童数は減少傾向にあります。
引用:https://sumaity.com/town/nagasaki/nagasaki/review/educate/
小学校によって、児童の数やクラスの数にかなりばらつきが見られます。
なぜなら、地域によって子供の数に差があるからです。
長崎市内の小学校でいちばん生徒数が少ないのは池島小学校で、令和2年5月1日現在で全校生徒はなんと1名。
他の小学校でも、開成分校で2名、南小学校10名、日吉小学校21名となっています。
逆に多いところですと、畝刈小学校で790名。
長崎市のホームページによると、市内に小学校は全部で78校あり、児童数は昭和30年代のピーク時から約7割も減っています。
少子化が原因での教育レベルの違いは、全国的に見ても深刻です。
畝刈小学校や西浦上小学校は長崎市内でも生徒数が多いので、これらの小学校区に移住するのがおすすめです。
希望通りの保育園に入れない
希望している保育園へ入所出来ないという口コミです。
20代・男性・在住歴1985年12月-2014年10月 また、保育士の数も減少傾向にあり、求人をかけてもなかなか人が来ない現実がある。
引用:https://sumaity.com/town/nagasaki/nagasaki/review/educate/
「社会・人口統計体系 都道府県データ 社会生活統計指標」によると、長崎県の公営保育所等割合は33.1%です。
全国が63.3%であるのを見ても、約半分の割合になります。
なぜ保育所が少ないかというと、保育士が足りないから。
国税庁の民間給与実態統計調査結果によると、保育士の年収は他の職種に比べ、約100万円も低いのです。
平均年収は34.7歳で約310万円と、全職種の平均年収の414万円よりもはるかに劣っているんですよね。
そのため、一度保育士になったとしても、辞めてしまう人が非常に多いんです。
お子さんを希望の保育所に入れる必要がある人は、情報収集に時間を割く必要がありそうです。
2.長崎移住するならココ!おすすめの地域は長崎市
初めて移住するとなると、「県内の中でもどこの地域を選んだらいいんだろう…」と不安になってしまいますよね。
自然も感じることが出来るし、あまりに田舎過ぎて不便なのも嫌!という、いいとこどりをしたいですよね。
そこで、筆者がおすすめするのが”長崎市”です。
まずは、おすすめできる理由から紹介していきます。
2-1.おすすめ理由
長崎市を移住先としておすすめする理由は、2つあります。
1つずつ見ていきましょう。
路面電車やバスがあって移動が便利だから
長崎市内であれば坂は確かに多いですが、公共交通機関が発達しているため、移動がしやすいです。
本数も多いので、待ち時間が少ないです。
引用:http://www.naga-den.com/publics/index/9/
これは、長崎市内の路面電車の運行間隔です。
どんなに待ったとしても20分に1本来るというのは、地方ではなかなかない水準でしょう。
教育機関が近くにあるから
もう1つは、幼稚園や保育園、小学校、中学校、高校、大学までが近くにあるからです。
なぜ近くにあるかというと、長崎市は持続可能な街づくりのため、コンパクトシティを推進しているからです。
必要な行政サービスをある程度まとまった規模の中で行えるようにしようと取り組んでいます。
こちらの地図が長崎市内の学校の分布図になります。
市内で学校がある程度まとまった箇所に集まっていることが分かりますよね。
教育機関が近くになるというのは、子供が学校を選ぶときに、通学時間や学校までの距離で諦めなくていいということにも繋がります。
こういった環境が整っているのは、大きなポイントになりますよね。
2-2.移住者の声
30代・女性・在住歴2014年03月-2016年09月 路面電車の線路沿いなので、大型ショッピングモールや観光地など主要な場所には結構行きやすい。
引用:https://sumaity.com/town/nagasaki/nagasaki/review/
長崎市内は路面電車が発達していて、主要な観光地までは500円で1日乗り放題で全て回ることが出来ます。
友人や家族が遊びに来た際にも使うことが出来そうですね。
50代・男性・在住歴2000年10月-2014年11月 穴場スポットに通えば、堤防からでもブリ、ヒラマサ、ヒラメ、ミズイカ、アジ、アラカブ、タチウオなど四季を通じて年中旬なお魚が釣れます。
引用:https://sumaity.com/town/nagasaki/nagasaki/review/nature/
アウトドアな趣味の人は、やったことがなくても、魚釣りを楽しめる環境があるので、やってみるのもいいかもしれませんね。
思いきり、長崎の自然を満喫出来るでしょう。
2-3.長崎市ならではの楽しみ
異国情緒溢れる街並を常に体感出来るのは、長崎市ならではですよね。
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観光客も楽しみに見に来る外観を日頃より感じることが出来るのは、優越感すら感じます。
レトロな街で暮らすのは移住の醍醐味でもあります。
3.利用したい移住支援制度
長崎県へ移住したい人への支援制度があります。
移住する際には是非検討してみてくださいね。
3-1.長崎市の移住支援制度
長崎市の移住支援制度はいくつかありますが、なかでも
- 長崎市移住支援補助金
- 長崎市レンタカー貸出サポート
についてみていきましょう。
長崎市移住支援補助金
長崎市移住支援補助金は、東京23区に在住又は通勤していた方のうち、長崎市に移住し、就業又は創業を行った方を対象にしています。
単身者には60万円、2人以上の世帯には100万円補助されます。
東京圏に住んでいた方は是非利用してみましょう。
長崎市レンタカー貸出サポート
長崎市レンタカー貸出サポートは、長崎市への移住を検討している方へ向けて、レンタカーを貸し出します制度です。
長崎市内を車で周ってみることで、坂の多さや、運転のしにくさといったところを確認出来ますよね。
無料で貸出してくれるというのは、非常に有難い制度ですので、検討している方は是非利用してくださいね。
3-2.長崎県の移住支援制度
次に、県での支援制度を見ていきましょう。
長崎県地域産業雇用創出チャレンジ支援事業
長崎県地域産業雇用創出チャレンジ支援事業は、長崎県にUターン、もしくはIターンをして就業や創業する人向けの支援制度です。
移住者にも、長崎県にもお互いにメリットがあることが前提なので、地域課題の解決に資する社会的な事業であることが第一条件です。
創業をする際には、諸々の条件がありながらも最大200万円の補助が出るので、活用するべしです。
まとめ
・坂が多くて徒歩移動が大変
・春先に黄砂が飛んでくる
・気性が荒い人も多いので、人間関係が大変
移住先として長崎県を選ぶのであれば、原付バイクもしくは自家用車がないと、坂が多いので大変でしょう。
実際に長崎へ移住するのであれば、長崎市ではレンタカー貸出制度などあるので、是非活用してみてください。
失敗談も多かったですが、事前に下調べと準備をしっかりと行って、移住を成功させましょう!
移住者