石川への移住をお考えでしょうか?
など、気になる点はたくさんあるけれど、インターネット上にはあまりに情報が多すぎてなかなか把握できませんよね。
そこで今回は、石川移住に関して知りたい情報を、いえらぼ編集部が1記事に凝縮してまとめました。
この記事を読めば、色々なデータをもとにした石川県の情報や、移住者の体験談が分かります。 おすすめの移住地域や利用したい移住支援制度まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読んで、移住成功のヒントをつかみ取りましょう。
1.移住前にまずは確認!石川県についての情報まとめ
石川移住を考えたとしても、何から調べたら良いかなんて分からないものですよね。
いえらぼでは、国や様々な機関が出している都道府県のデータをはじめとした移住の参考になりそうなデータを40項目以上調査しました。
そんな中から、基本情報・特徴的な情報をピックアップして紹介します。 移住先を知るきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
1-1.石川県の基本情報
まずは、石川県の基本的な情報について紹介します。
▼石川県の基本情報まとめ
項目 | 数値 |
人口 | 1,143,000人 |
移住者数 | 転入者:4,199人 / 転出者:5,293人 |
平均収入 | 309,900円 |
家賃相場 | 45,482円 |
引用:総務省統計局「都道府県別人口と人口増減率」
総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2020年(令和2年)4月結果」
厚生労働省「厚生労働省による調査」
全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」
この中でも特に移住者数は、転出者数が転入者数を上回っている点が気になります。
いしかわ創生人口ビジョンによれば、東京圏、名古屋圏、大阪圏を合わせた三大都市圏への転出が多く、それ以外のエリアからの転入が多いようです。
特に、大学入学や就職での東京への転出が目立ちます。
そのため石川県では県外、特に東京からの移住者数を増加させるための施策に力を入れています。
東京23区からの移住を検討している人にとっては、さまざまな支援を利用する機会となるでしょう。
1-2.他都道府県と比較した石川県の特徴
次に、石川県の特徴的な情報をお伝えします。
他都道府県と比較した時に、上位・下位に位置していたものをまとめました。
石川県の特徴を捉えるのに便利な情報がそろっているので、手軽に特徴を把握したい人はご覧ください。
▼他都道府県と比較した石川県の特徴まとめ
項目 | 数値 | 全国順位 |
幼稚園の数 | 194 | 下位4位(44位) |
救急病院の数 | 2 | 下位5位(43位) |
女性の自殺率 | 95 | 下位5位(43位) |
財政状況 | 737,428千円 | 下位2位(46位) |
これらの特徴的なデータを見てみると、石川県の特徴としては、
・幼稚園が少ない
・救急病院が少ない
・女性の自殺率が低い
などが挙げられます。
今回、それぞれの特徴の背景をいくつかの根拠(データ)から考察してみました。
詳しく見ていきましょう。
特徴1.幼稚園が少ない
特徴の1つ目は、幼稚園が少ないことです。
石川県では子育て世代の女性の就業率が高く、幼稚園よりも保育園の需要が高いことが理由と考えられます。
つまり幼稚園は需要が少ないために数が少なく、対して需要の多い保育園は待機児童ゼロと、充実しています。
平成29年度石川県労働力調査年報によれば、石川県の女性労働力比率は、特に 35~54 歳の女性で全国を大きく上回っています。
また、厚生労働省の「平成 30年10月時点の保育所等の待機児童数の状況について」によると、石川県の待機児童はゼロです。
働きたい女性にとっては、むしろ住みやすい街といえるでしょう。
一方、子どもを幼稚園に入れたいと考えている人は、引っ越す前に地域の幼稚園について調べておいた方が良さそうです。
特徴2.救急病院が少ない
特徴の2つ目は、救急病院が少ないことです。
この理由は、石川県が南北に長い形状だからだと考えられます。救急病院の数は少ないのですが、医療体制が整っていないわけではありません。
平成29年度石川県立病院改革プラン によれば、石川県の救急医療体制は以下の通りとなっています。
エリア | 体制 | 病院名 |
石川県中央部 | 救急救命センター |
県立中央病院救急センター(金沢市) 公立能登総合病院救命救急センター(七尾市) |
救命救急センター以外の三次救急医療機関 |
金沢大学附属病院救急部(金沢市) 金沢医科大学病院救急医療センター(内灘町) |
|
石川県北部 | 休日在宅当番医 | 地域の開業医 |
石川県南部 | 休日夜間急患センター | 南加賀急病センター(小松市) |
一方で、珠洲市や輪島市などの石川県南部では、地域の開業医が当番制で初期救急医療にあたっているなど、その体制はやや脆弱といえます。上記の通り、石川県中央部では救急医療体制が充実しています。
持病を抱えているなど、容体急変の可能性がある人は、なるべく医療の充実した金沢市や七尾市などの石川中央部に移住する方が良さそうです。
特徴3.女性の自殺率が低い
特徴の3つ目は、女性の自殺率が低いことが挙げられます。
平成30年度石川県自殺対策計画によれば、石川県の自殺率は全国平均よりも低く推移しており、女性はそのうち3割です。
これは、石川県の快適度や富裕度などが他県と比べて高く、住民の幸福度が高いためと考えられます。
厚生労働省の自殺対策白書「自殺の状況をめぐる分析」によれば、自殺の原因の第一位は健康問題で、そのあとに経済・生活問題や勤務問題などが続きます。
東洋経済が、全国の市町村を、利便度や安心度、快適度、富裕度などさまざまな角度から“住みよさ”を順位付けした「住みよさランキング2020」では、野々市市が全国総合1位に輝いたほか、白山市や金沢市など石川県内の5つの市がベスト10に入りました。
また、石川県は、第2回都道府県版SDGs調査2020「都道府県・幸福ランキング」において6位に入るなど、全国でも住民の幸福度が高い県です。
特に女性については前述のとおり他県と比べて就業率も高く、生活に対する不安を抱えている人が少ないがゆえの結果と言えるでしょう。
仕事をして、経済的にも安定した生活を送りたいという女性にとって、石川県は住みやすい土地であると言えるでしょう。
2.石川県に住んでいる人のリアルな体験談
ここからは、いえらぼで独自に調査した、石川県に移住した人の生の声を紹介します。
2-1.30代女性接客業Aさんの移住体験談
▼Aさんのステータス
・年代 30代
・性別 女性
・職業 接客業
・どこからどこへ移住したか 三重県から石川県小松市へ
移住のきっかけ
いえらぼ編集マン
県内であればどこでもよかったのですが、レオパレスで各家電付、車がないので公共交通機関が発達している場所を希望したところ、現在の小松市を紹介されました。
移住して良かった点
いえらぼ編集マン
魚以外の食べ物も美味しくて、空気もいいですよ。
都会のように寒暖差が激しくなくて過ごしやすく、ゴミゴミしていないところも魅力です。
移住して後悔した点
いえらぼ編集マン
車でないと移動が不便で、公共交通機関も田舎に比べると走っている方だけど時間に制限があって、油断していると最終がすぐなくなるし、乗りたい時間になかなかやってきません。
買い物する場所も近くにないので、移動しないといけません。
これから移住する人に向けてのアドバイス
いえらぼ編集マン
天気が悪い時が多いので、自転車や原付での移動には限界があります。
日本海側なので風も強く、夜になると辺りは真っ暗になります。安全性からも昼夜関係なく車があったほうがいいでしょうね。
駐車場代は安くて土地もあるしその点は負担にならないと思います。
Aさんが思う移住に向いている人・向いていない人
いえらぼ編集マン
車がないと移動手段に困るし、娯楽施設が少ないので外で遊ぶことができません。また、あっても閉まるのが早いので、夜遅くまでは遊べません。
田舎が苦手な人は石川移住に向いていないと思います。
娯楽施設がないし、あっても夜はすぐ閉まるので、街全体が暗い印象です。
Aさんが考えるおすすめ移住先
いえらぼ編集マン
1位…愛知県名古屋市
駅前は都会だけど、すこし離れると住宅街でとても静かです。
2位…京都府京都市
都会だけど都会過ぎないし、交通の便がいいです。ただし学生がうるさい印象もあります。
3位…三重県伊勢市
食べ物がおいしいです。でも交通の便は悪いですね。
いえらぼ編集マン
Aさんの移住体験談まとめ
・食べ物が美味しい
・空気もよく過ごしやすい
・交通の便が悪いので車は必須
いえらぼ編集マン 「じゃらん宿泊旅行調査2020」(リクルートじゃらんリサーチセンター調べ)の都道府県魅力度ランキングによると、石川県は「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」ランキングで、2018年から3年連続で1位にランクインしています。 新鮮な海産物や野菜がとれる、豊かな自然環境があるということでしょう。 その反面、公共交通機関が整っておらず、車の運転ができないと買い物にも不便ということがデメリットです。 北陸信越地方交通審議会の第3回審議会「北陸信越地域の交通に係る命題、課題及び施策検討の基本的方向性について」でも、石川県を含む北陸地方において、相次ぐ民間バス事業者等の不採算路線からの撤退が問題視されています。 石川県に住むなら、車の免許は取得しておいたほうが良いでしょう。
2-2.30代女性主婦Bさんの移住体験談
▼Bさんのステータス
・年代 30代
・性別 女性
・職業 主婦
・どこからどこへ移住したか 石川県金沢市から輪島市河井町
移住のきっかけ
いえらぼ編集マン
同じ石川県の金沢市の方に住んでいたので、車で二時間以内で県内を行き来できる範囲だったことが良いと感じました。
一番は夫の人柄に惹かれたことです。
移住して良かった点
いえらぼ編集マン
都会のように車の排気ガスなどで空気が汚染されておらず綺麗。また、夜は星空がきらきらと綺麗に光っています。
のんびりとゆったりした時間の流れの中で暮らせるのが移住して良かった点です。
移住して後悔した点
いえらぼ編集マン
生活での移動にやや時間がかかる。若々しい刺激を求める方にはこちらはやや物足りないかもしれません。
よく虫が部屋の中に入ってくることもあります。
これから移住する人に向けてのアドバイス
いえらぼ編集マン
また、自然が好きな方であれば、のんびりと穏やかに過ごせることでしょう。
移動のために、車の免許はあった方が良いと思います。これまでの住まいとはまた違った新しい視点が持てるかもしれません。
Bさんが思う移住に向いている人・向いていない人
いえらぼ編集マン
その反面、便利な都会と違って、自ら考えて行動することが求められます。主体的に考えて動くことができない人には石川移住はおすすめできません。
Bさんが考えるおすすめ移住先
いえらぼ編集マン
中心地で比較的住みやすいところです。
2位…輪島市横地町
自然が多いです。
3位…金沢市
ほどほどに都会なのが良いと思います。
いえらぼ編集マン
Bさんの移住体験談まとめ
・自然が豊か
・ショッピングなどのお店が限られる
・車の免許があった方がいい
いえらぼ編集マン 北部は日本海に面し、南東には霊峰白山を抱える石川県は、海と山に恵まれた自然豊かな土地のようです。 自然豊かな環境でゆったり暮らしたい、のびのび子どもを育てたいといった方にはとても魅力的な環境です。 その反面、金沢市など一部の都市部を除いてはお店があまり充実していなかったり、交通の便がよくないといった問題があるようですね。 前出のAさん同様に、Bさんも車の免許はあった方がいいとおっしゃっています。 自動車免許を持っていない方が石川に移住される場合は、取得を検討すると良いかもしれません。
参考:悪い口コミは?【石川移住失敗談】
もっとリアルな移住失敗談を知りたいという人は、口コミを多く集めた記事を読んでみましょう。 生活面・環境面など、様々な面から見た移住失敗談をまとめています。
▼合わせて読みたい
移住前後のギャップをなくし、移住に備えてしっかりと準備しておきたいですね。
3.石川県に移住するのに向いている人と向いていない人
これまで、さまざまなデータや、実際に移住した人の意見をご紹介してきました。
そこから、石川県に移住するのに向いている人と向いていない人を検証します。
▼移住するのに向いている人・いない人
向いている人は、豊かな自然を楽しめる人。
向いていない人は、車の運転ができない人。
なぜそう言えるのか? 詳しく見ていきましょう。
3-1.石川移住に向いている人
石川移住に向いているのは、豊かな自然を楽しめる人です。
北には、日本海に面し、千枚田や奇岩群など神秘的な風景がたくさん見られる北部の能登半島があります。
南には、富士山・立山と並ぶ日本三大名山のひとつ、白山があります。
遠出しなくても、県内で大自然を楽しめるのが石川の魅力のひとつです。
また、その環境から、のどぐろや甘エビ、カニなどの海産物や加賀野菜、日本酒や銘菓などの、美味しいものがたくさんうまれています。
その一方で、日照率が低い日本海側の気候だったり冬は降雪が多かったり、自然がもたらすデメリットもあります。
そんな点も含めて石川の豊かな自然環境を楽しめるひとは石川移住に向いているといえるでしょう。
3-2.石川移住に向いていない人
車の運転ができない人や車に乗りたくない人は、石川移住には向いていません。
一般財団法人 自動車検査登録情報協会の「都道府県別の自家用乗用車の普及状況」(平成31年3月)によれば、石川県の自家用乗用車保有台数は1世帯あたり1.488台で、世帯あたりの保有数としては全国13位と比較的多い県です。
県内で買い物などに出かける際は、車がないとやや不便なエリアが多いことが原因と考えられます。
また、移住体験者の方の話からもわかるように、夜に営業している店も少ないため人通りも少なく、安全の観点からも車での移動が良いでしょう。
また、気象庁による気象データ平年値(年・月ごとの値) によると金沢市の平均雪日数は73.9日と、冬季は雪が降ることも多く、車がないと日用品の買い物などにも苦労します。
車の運転ができない人や車に乗りたくない人にとっては、生活しづらい県と言えるでしょう。
4.石川県に移住におすすめの地域ベスト3
続いては、石川県に移住にするならここがおすすめ!という地域ベスト3を紹介します。
石川は、東洋経済の「住みよさランキング」でも毎年複数の市が上位にランクインしています。
中でも、実際に移住者の多い人気の地域や、住みやすさで高い評価を得ている地域をピックアップしました。
▼移住におすすめの地域ベスト3
1位…金沢市
2位…白山市
3位…野々市市
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1位.金沢市
移住におすすめの地域1位は金沢市です。
「石川県の人口と世帯」(平成30年)によると、金沢市には平成29年10月1日から平成30年9月30日までの1年間で1万7千人以上の人が転入しました。
この数は石川県内でもっとも多く、移住に人気の地域といえます。
▼金沢市の特徴まとめ
・買い物や病院、学校、保育所が充実した、ほどよい都会
・近江町市場など、新鮮な食材が豊富にそろう
・新幹線が走っており、東京へのアクセス良し
おすすめ理由
金沢市は石川県内でもっとも人口の多い県庁所在地で、利便性が高いのが特徴です。
買い物や病院、学校、保育所など、生活に必要なものはすべてそろい、国の機関や大企業の支店が立ち並ぶ、北陸地方のハブといえるでしょう。
特に北陸新幹線の開通以来、東京へは2時間半で行くことができ、都心へのアクセスも良好です。
自然が多いといわれる石川県ですが、金沢市は適度に都会的な町と言えます。
金沢市ならではの楽しみ
観光地としても知られる金沢市は、日本有数の観光スポットがたくさんある町です。
昔、加賀藩の城下町として栄えたため、雅な景色が楽しめる兼六園や、ローカル食材が豊富に揃う近江町市場、ひがし茶屋街や金沢城など見所がたくさんあります。
散歩気分で気軽に有名スポットを楽しめるのは金沢市ならではですね。
移住者の声
保育園などの未就園児サークルに参加していますが、予約なしでいけるところが、すごく良いです。
急に子どもが熱を出したり、遅れたりするのは日常茶飯事なので、いちいち連絡する必要がなく、イベントに参加できるのは本当にうれしい。
もちろん予約が必要なこともありますが、すぐ申し込みでいっぱいになる都会ではないことですね。
また街中の歩道も広くて散歩しやすい。私は香林坊のメインストリートの歩道がお気に入りで、ベビーカーを押してゆったり散策できます。
子どもを連れていける、座敷のある飲食店も多いように思います。
食べ物は魚介はもちろん、どれもおいしいですね。
金沢市在住、移住2年 30代女性、家族構成3人(本人、夫、息子)
引用:いしかわ暮らし情報ひろば
金沢市に移住した人の声では「子連れで歩きやすい街」ということがありました。
子育て支援が充実していたり、子どもとの写真撮影も映える街並み、予約しなくても参加できる未就園児サークルや子連れで入りやすい飲食店、ベビーカーでもゆったり歩ける通りなど、お子さんのいるご家庭には嬉しいポイントが多くあるようです。
適度な都会で子育てをしたいと考えている方は、金沢市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。
2位.白山市
「石川県の人口と世帯」(平成30年)によると、白山市は、平成29年10月1日から平成30年9月30日までの1年間で4,000人強の人が転入してきた、移住に人気の地域です。
▼白山市の特徴まとめ
・新婚への家賃補助、子育て世代への支援など若年層に嬉しい行政支援
・幹線道路が複数通っており、自動車通勤に便利
・白山に面していて自然が豊か
おすすめ理由
白山市が選ばれる理由としては、新婚への家賃補助や子育て世代への支援など、若年層に手厚い行政支援があります。
若者向けの住宅やアパートも多く建設されており、今後も比較的若い世代の住民が増えていくことが予想されます。
幹線道路が複数通っているため、金沢市などの都心部への自動車通勤にも便利です。
一方で、通勤時間帯は渋滞に巻き込まれることもあるようです。
若い世代には非常に住みやすい地域といえるので、これから結婚を考えている方は白山市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。
白山市ならではの楽しみ
白山市の魅力はなんといってもその豊かな自然環境です。
白山市は、日本海、手取川、白山に囲まれています。
特に白山は、富士山や立山に並ぶ日本三大名山で、ハイキングではさまざまな植物や動物を見ることもできますよ。
金沢などの都市部には少し遠いのですが、自然豊かなエリアに住みたい人は白山市への移住がおすすめです。
移住者の声
白山市全体としてみても、海も山も近くていいところですよね。
今住んでいる美川地域は海のすぐ近くだし、ちょっと行けばスーパーなんかの買い物にも便利だし、生活するにはとてもバランスのいいところだと思います。
(中略)
地域に溶け込むまでは少し時間がかかったんですけど、一旦仲良くなったら距離の縮め方がすごくって、温かく迎えてくれたんですよね。
なので、ここでならいろいろなことができそうだなと思いましたし、将来家族をつくって暮らしていくならここがいいなとも思いました。
白山市在住、移住16年 30代男性、家族構成4人(本人、妻、子ども2人)
白山市に移住した人からは「生活するにはとてもバランスのいいところ」という声が聞かれました。
地域の人たちは温かく、自然も豊かで、子育てにはベストな環境だそうですよ。
白山市の補助制度(若年層定住促進奨励金)を利用して家を新築される方も多いようです。
自然豊かな土地でのびのびと子どもを育てたいと考えている方は、白山市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。
3位.野々市市
野々市市は、「石川県の人口と世帯」(平成30年)によると平成29年10月1日から平成30年9月30日までの1年間の転入者数が県内3位です。
また、東洋経済の「住みよさランキング2020」で全国総合1位に輝くなど、 移住に人気の地域です。
▼野々市市の特徴まとめ
・若者や子育て世代を中心に人口が増加中
・コンパクトな市域に公園や児童館、お店、医療機関が集結
・車がなくても住みやすい
おすすめ理由
野々市市が選ばれる理由としては、生活しやすい環境が挙げられます。
コンパクトな市街の中に、公園や児童館、スーパーや医療機関などの生活に必要な施設が充実しており、車がなくても快適に暮らせる環境です。
市内に金沢工業大学や石川県立大学があるため、若い世代が多く住んでいるのも特徴です。
車に乗れないけど石川に住みたいという人には、特におすすめの地域と言えます。
野々市市ならではの楽しみ
ちょっとしたショッピングも車で遠出する人が多い石川県ですが、野々市市は市内だけで十分楽しめるのが特徴です。
カフェ「HUM&Go」や会員制のドッグラウンジ「D.E. / デー」のようなおしゃれスポットが多く、子どもの遊び場から映画館までそろうイオン御経塚店やコストコ野々市倉庫店のようなショッピング施設も充実しています。
2019年には、北陸最大級の無印良品「無印良品 野々市明倫通り」が野々市市内にオープンしました。
広大な土地に多数の商品が揃うだけでなく、イベントスペース「Open MUJI」ではイベントやワークショップが定期的に開催されていたり、5,000冊の本が揃う「MUJI Books」や親子で遊べる「木育広場」など、家族みんなが楽しめる施設になっています。
野々市市の面積は13.56平方キロメートルと県内で一番小さい市なので、市内ならどこへ行くにもそう遠くはありませんが、コミュニティバス「のっティ」が市内を循環しているので、車に乗れない人にも安心ですね。
都心の高い家賃は払えないけど充実した生活を送りたいという方には、特におすすめの地域と言えるでしょう。
移住者の声
野々市は「新しいこと」にチャレンジしやすい環境が整いつつあることに気付きます。
コワーキングスペースやシェアオフィスは、野々市に来てからかなり目にする機会が増えました。
もちろん最近できた施設だけじゃなく、前からあるカフェ等でもそういった取り組みをされているお店も。
コワーキングスペースのあるカフェもあり、まちづくりに興味がある人や起業したい人を対象に交流会やイベントも積極的に開催されていて、「自分を高めたい」「成長したい」という人のコミュニティ作りをされているそうです。
野々市市在住 移住から半年 女性 独身
引用:ハニコログ
野々市市に移住した人からは「新しい事にチャレンジしやすい」という声が聞かれました。
たとえば、起業や市民参画のまちづくりに興味のある人には様々な機会が用意されています。
それは、野々市市が、さまざまな企業が進出してきて急スピードで成長を遂げている町であるためと考えられます。
公民館と市民活動センター、商業施設のさまざまな機能をあわせもつ「にぎわいの里ののいち カミーノ」には、クリエイターや起業家が集うシェアオフィスやコワーキングスペースがあります。
会員になればオフィスの所在地として住所の登記も可能なので、これから起業を考えている方には大きなメリットです。
シェアキッチンもあるので「カフェやレストランをやってみたい」という方にもおすすめですよ。
また、カミーノでは市民活動について情報交換したり交流を深めるイベント「ノバメカフェ」も開催されています。
新たな土地で起業や市民活動にチャレンジしてみたいと考えている方は、野々市市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。
5.利用したい移住支援制度
各地方自治体は、移住者に向けての支援制度を整えている所が多いです。
支援金がもらえたり、体験移住プログラムがあったりと内容は様々ですが、移住を考えている人にとっては利用しなきゃ損なものが多くあります。
申請しないと受けられない支援が多いので、とりあえず知っておくことが大切です。
ここから、各おすすめ移住先で利用できる、移住支援制度を紹介します。
5-1.金沢市の移住支援制度
金沢市の移住支援制度には、以下のようなものがあります。
▼金沢市の移住支援制度まとめ
・ようこそ金沢住宅取得奨励金
・ようこそ金沢まちなかマンション購入奨励金
・かなざわ空き家活用バンク掲載物件のリフォーム補助
この中でも今回は、ようこそ金沢住宅取得奨励金とかなざわ空き家活用バンク掲載物件のリフォーム補助について簡単に紹介します。
ようこそ金沢住宅取得奨励金
対象者: 以下の3つの条件すべてに当てはまる方
①石川中央都市圏内(金沢市・白山市・かほく市・野々市市・津幡町・内灘町)においてお仕事をしているか、その予定
②金沢市内に住民票を異動して3年以内か、これから異動する予定
③金沢市内に住民票を異動する前に、市外に3年以上居住していた
金沢市のようこそ金沢住宅取得奨励金という移住支援制度は、上記記載の通り、戸建て住宅を住宅ローンで新築または購入する場合に最大200万円の助成が受けられます。
金沢市外から市内に住民票を異動して3年以内か、あるいはこれから異動を予定している人が対象です。
上記条件に当てはまる人・これから移住を考えている人は要チェックです。
かなざわ空き家活用バンク掲載物件のリフォーム補助
対象者:同上
金沢市のかなざわ空き家活用バンクに登録された空き家を購入し自ら居住する場合、内部リフォーム費として最大100万円の助成が受けられます。
ようこそ金沢住宅取得奨励金と同じく、金沢市外から市内に住民票を異動して3年以内か、あるいはこれから異動を予定している人が対象です。
5-2.白山市の移住支援制度
白山市の移住支援制度には、以下のようなものがあります。
▼白山市の移住支援制度まとめ
・白山市移住支援金制度
・若年層定住促進奨励金
・定住促進奨励金
この中でも今回は、白山市移住支援金制度と若年層定住促進奨励金について簡単に紹介します。
白山市移住支援金制度
対象者:東京23区から移住し、就業又は起業をした方
白山市の白山市移住支援金制度では、上記記載の通り、東京23区から移住して就業または企業する際の支援金として、世帯での移住の場合は100万円、単身での移住の場合は60万円の支援が受けられます。
就業の場合は支援対象となる企業が決まっているので、イシカワノオトの求人情報を確認してみてください。
東京から石川県への移住を考えている人は要チェックです。
若年層定住促進奨励金
対象者:申請者または配偶者が、45歳未満の人
白山市の若年層定住促進奨励金は、若年層向けの移住支援制度です。
上記記載の通り、白山市に定住するため、住宅を建築・購入する人は奨励金を受けることができます。
申請者または配偶者が45歳未満であれば、最大30万円が補助されます。
上記条件に当てはまる人・これから移住を考えている人は要チェックです。
5-3.野々市市の移住支援制度
野々市市の移住支援制度には、以下のようなものがあります。
▼野々市市の移住支援制度まとめ
・野々市市移住支援金
・勤労者住宅支援補助金
野々市市移住支援金と勤労者住宅支援補助金について簡単に紹介します。
野々市市移住支援金
対象者:東京圏から移住して就業または起業する方
野々市市の野々市市移住支援金という移住支援制度です。
上記記載の通り、単身で移住の場合は60万円、世帯で移住の場合は一世帯あたり100万円の支援が受けられます。
就職の場合は、石川県又は他の都道府県が開設する東京圏の求職者を対象とするマッチングサイトに掲載された求人から就職することが条件なので、注意してください。
上記条件に当てはまる人・これから移住を考えている人は要チェックです。
勤労者住宅支援補助金
対象者:常時雇用されている人で、野々市市内に自ら居住するための住宅を新築したか、市内の新築分譲住宅を購入した人
野々市市の勤労者住宅支援補助金という移住支援制度です。
上記記載の通り、新築のマイホームを建築・購入した資金について、市が利子の一部を補給してくれます。
新築のマイホームを建築あるいは購入したいと考えている人は、ぜひ活用したい制度です。
5-4.石川県の移住支援制度
石川県全体で利用できる移住支援制度には、以下のようなものがありました。
▼石川県の移住支援制度まとめ
・いしかわ移住支援事業
・いしかわ移住パスポート(Iパス)制度
いしかわ移住支援事業といしかわ移住パスポート(Iパス)制度について簡単に紹介します。
いしかわ移住支援事業
対象者:東京23区に5年以上在住もしくは通勤された後、平成31年4月1日以降に石川県内へUIターンし、移住支援金対象法人に就業された方
石川県のいしかわ移住支援事業という移住支援制度です。
上記記載の通り、東京23区から石川県へ移住し、移住支援金対象法人に就業された方が対象です。
世帯の場合は100万円、単身の場合は60万円の支援を受けることができます。
移住支援金対象法人の求人情報については、イシカワノオトをチェックしてみてください。
いしかわ移住パスポート(Iパス)制度
対象者:石川県への移住希望者および石川県に移住してから1年以内の方
石川県のいしかわ移住パスポート(Iパス)制度という移住支援制度です。
石川県への移住希望者および石川県に移住してから1年以内の方は、引越し料金や不動産手数料、自動車学校講習料金など、協賛事業者から各種割引サービスや特典を受けることができます。
引越し料金や不動産手数料など、移住する前から利用できるサービスもあるので、ぜひ移住の前にチェックしてください。
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6.新しい移住の形!地域おこし協力隊という選択肢
地方での暮らしに憧れや興味があっても、いきなり移住となるとイメージが湧かず、すぐには踏み出せませんよね。
- 地方の生活ってどんな感じ?
- 地域のつながりって本当に密なの?
- 移住先に仕事があるか心配!
といった不明点・疑問点がいくつも出てくると思います。
いきなり住処を移して生活をがらりと変える移住はハードルが高いと感じる方は、まずは現地へ足を運び、生活をプチ体験してみるのが一番。
そんな「移住希望者」と地域をつないでくれる懸け橋となる制度が地域おこし協力隊です!
6-1.地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、地方に移住して給料をもらいながら地域の活動に取り組める制度です。
平成30年度には1,061自治体で5,000人以上の人が活動し、任期終了後も地域に定住している人も多くいます。
対象となる都市部から地方への移住を検討している人のニーズに応えつつ、地域の維持・強化を進めることを目的としたWIN-WINな制度といえるでしょう。
6-2.地域おこし協力隊になるための条件
地域おこし協力隊になるには、国が定めた条件・地域が定める条件をクリアする必要があります。
簡単に言うと、現在都会に住んでおり、地方に引っ越し、住民票を移動できる人が対象です。
▼国が定める条件
- 三大都市圏または政令指定都市に住民票を置いている人
- 三大都市圏以外の地域または三大都市圏内の条件不利地域に住民票を移動すること
▼地域が定める条件
- 各地域によってさまざまなので個別に調べる必要あり
上記の条件を満たしていれば、地域おこし協力隊になることができ、1年以上3年以下の期限付きで地方自治体の委嘱を受けます。
農業・漁業への従事、地域の魅力PR、お祭りやイベントの運営など、様々な地域協力活動に従事しながら、国から給料をもらって地域の生活を余すことなく堪能できます。
現在都市部に住んでいて、地方移住を考えている人にはもってこいの制度と言えるでしょう。
6-3.地域おこし協力隊の情報を知りたい人はこちら
KomFortaに登録すると、地域おこし協力隊の募集情報や、移住に関するお役立ち情報にアクセスできます。
登録後、無料のメルマガで「AP地方創生プロジェクト」に参加できる案内が届きます。
なかなか自分で探すとなると面倒な地域おこし協力に関する情報を届けてくれるので、とりあえず登録して情報をチェックしてみるのもよさそうですね。
実際に移住した人に話を聞ける「移住コンシェルジュ」に相談できるなど、移住サポートも充実しています。
Eさん
決断をするのも自分自身ですし少しづつ頭を整理できて「ありがたい」と思いました。
引用:https://komforta.ai/senior-interview-004/
地方への移住を考えている人はもちろん、地方への移住に憧れが少しでもある人も、ぜひ登録してみてください。
\3分ほどで会員登録できます/
まとめ
石川県の移住について、体験談や様々なデータをもとに紹介してきました。
豊かな自然や、子育て世代に住みやすい町づくり、充実した移住支援制度が印象的でしたね。
特に、東京23区内から石川県に移住して就業や起業をする人にはさまざまな支援制度があります。
知らない情報も多かったのではないでしょうか?
紹介した移住支援制度は一例ですが、本格的に移住を考えている人はぜひ利用しましょう。
ただ、2020年8月時点での情報なので、最新情報は各種HPから確認してください。
より深く移住について知りたいという人は、下記の記事も参考にしてみてください。