福島移住の後悔は教育水準が低いこと?リアルな移住失敗談まとめ

磐梯山や猪苗代湖などのスポットがあり、自然に囲まれた福島での移住生活を想像している方も多いのではないでしょうか?

しかし、

ファビコン

移住希望者

豊かな自然を楽しむ以前に、生活が不便でストレスが大きかった

などというように、移住には、実際に住んでみないと分からないデメリットが伴います。

自然が多いといったイメージだけが先行してしまうと、実際に移住したあとに「こんなはずではなかった」という後悔につながってしまうのです。

この記事では、移住後の生活をより満足度の高いものにするために、福島へ移住した人・住んでいる人のリアルな失敗談を紹介していきます。

失敗してしまったケースから、正しい対策や成功に近づけるポイントを学び、福島に移住して良かった!と思えるように準備をすすめていきましょう。

1.【実録】福島移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは福島に移住した方々のリアルな失敗談を紹介していきます。

移住計画を具体的なものにする前に、実際に移住した人・住んでいる人が「失敗した」と感じたポイントを知りましょう。

1-1.福島移住の失敗体験談【生活面】

まずは福島に移住したのちに感じた、生活面における失敗談を紹介していきます。

公共交通機関だけでは移動が困難

想像していたよりも、公共交通機関に不便さを感じてしまうこともあるようです。

ファビコン

30代女性・27年

交通の便が悪い。電車もバスもだいたい1時間に1本程度しか出ていないので、社会人になったら、家族でも一人一台車がないと通勤もままならない。
電車の終電が22時台なので、飲み会は帰りの心配があって早めに解散か、タクシー、代行で帰らなければならない。

ファビコン

20代男性・18年

交通の便が悪く車は必須。福島県は面積でいうと全国三位の都道府県です。一方で、電車等交通機関はそこまで発達しておらず、一時間に一本程度しかない地域もあります。そのため、生活をしていく上では車が必須です。

福島へ移住する際には公共交通機関だけでは不便さを感じるため、車を用意する必要があります

福島ではJR線・福島交通線・阿武隈急行線の3つの鉄道を利用できますが、福島駅以南はJR線しか走っていないため公共交通に頼り切ると不便を被ることも。

福島駅から宮城県方面へはJR線や阿武隈急行線を利用できます。

しかし、県内を移動する際は福島駅から郡山駅までの区間はJR線しか使えません。

いくつかの鉄道を選択できる首都圏と比較すると「かなり不便」と感じてしまうでしょう。

また、口コミにもあるように、1時間に1本の運用しかないエリアもあるため、基本的な交通手段には車を利用することをおすすめします。

車を買う際には、福島市や郡山市などの都市部だけの移動であれば軽自動車で事足りますが、磐梯山などのレジャースポットに足を運ぶ際には馬力のある車が必要です。  

買い物スポットが中心部に集約されている

買い物をできるスポットが限定されているため、首都圏からの移住には都市部がおすすめです。

ファビコン

30代男性・3年

ディスカウントストアも何店舗かありますが、それもやはり中心部にほぼ集約されています。

買い物ができるスポットが、福島市や郡山市などの中心部に集約されている点にも注意が必要です。

写真からもわかる通り、モールなどの比較的大きめの商業施設は、福島市や郡山市、相馬市にしかありません。

また、一般社団法人日本ショッピングセンター協会(JCSC)の「都道府県別・市区町村別SC一覧」によると、主要なイオンなどのショッピングモール数は45個であり、全国で3番目の面積がある割に数が少ないです。

小規模のスーパーなどは各エリアに点在していますが、規模の大きめのスポットは福島市や郡山市に集約されてます。

「モールにしか展開していないようなショップも使いたい」という方は、福島市や郡山市にエリアを限定した住まい探しをおすすめします。

1-2.福島移住の失敗体験談【仕事面】

ここからは福島に移住した際の仕事面での失敗談を紹介していきます。

車での通勤に不便することがある

車での移動が基本である福島ですが、慣れるまでは交通渋滞に悩まされることも考えられます。

ファビコン

50代男性・2016~2018年

福島第一原発関係の仕事をしている人達が多い為、朝方の国道6号線はかなり混みます。

海沿いに出勤する際は、交通渋滞にはまる可能性が高いことも想定しておきましょう。

口コミにあるように福島には第一原発関係の仕事をしている人が多く、出勤時間になると道路が混み合ってしまうようです。

そのほかの企業であっても太平洋側に向かうには阿武隈高地を超えるほかなく、必然的にルートが限られてしまう点には注意が必要です。

「仕事で太平洋側に向かうことがある」という方は、移住前に地形的な特徴を理解しておきましょう

通勤に山や高地を超える必要があることを事前に把握できていれば、出勤時間を調整するなどして、移動時間が長いというストレスを回避することができます。

1-3.福島移住の失敗体験談【人間関係面】

ここからは福島に移住した際の人間関係での失敗談を紹介していきます。

県民性の違いに驚かされる

福島ならではの県民性に驚かされることも珍しくないようです。

ファビコン

30代男性・2011年12月〜2013年8月

またどちらかというと閉鎖的な土地柄であるため、他県出身者(特に東北地方出身者以外)には初めは距離感を持って接する傾向がありました。

ファビコン

50代 男性・2016~2018年

小名浜辺りにいる男性は気性が荒く柄が悪いといわき市民に聞いたりします(小名浜といわきは仲が悪い)

沿岸部の「浜通り」は漁師町が多く、開放的な性格。「中通り」は領主が頻繁に代わった歴史からも、柔軟な発想力で、新しいもの好き。「会津」はもっとも東北人らしい気質を持つ

引用:プレジデント社による「47都道府県別・県民性大図鑑」

プレジデント社による県民図鑑によるとこのように解説されており、地域ごとに違った県民性があるようです。

このように地域ごとで県民性が異なる点は、福島ならではと言えます。

福島に移住する際には、人間関係のストレスを軽減するために、独自の県民性があることを理解しましょう。

地形的な特徴から浜通り・中通り・会津で違った県民性があることを把握しているだけで、地方によって人の雰囲気が違ってもびっくりしなくて済みそうです。

1-4.福島移住の失敗体験談【環境面】

ここからは福島に移住した際の環境面での失敗談を紹介していきます。  

住むエリアによって天候への対策が違う

福島に移住する際には、エリアによって天候が異なることも理解しておきましょう。

ファビコン

30代女性・20年

盆地に住むと夏は暑さしかありません。茂みが多いところでは蚊取り線香は必須です。刺されやすい人は体中大変なことになりますよ。

ファビコン

30代男性・2011年12月〜2013年8月

冬は非常に寒く風が強いです。

ファビコン

30代女性・3年

県内のそこそこで気候がガラッと変わるので、車のタイヤ、装備の準備は必要でした。海側は比較的雪はつもりませんが、山の方は豪雪地帯もあります。豪雪地帯に住まいのある方は冬場の除雪や暖房費等、住まいにかかる費用が高くつきます。

福島県は地形的な特徴から浜通り・中通り・会津に分けら、エリアによって天候が異なり、それぞれに違った対策が必要です。

中通りは盆地であり熱がこもりやすく、会津地方は奥羽山脈からの吹き下ろす風が強いといった異なった特徴があります。

気象庁のデータからも夏の平均気温が30℃を越え、冬は東北らしい厳しい寒さであることがわかります。

さらに中通りは盆地で風がない、会津地方は山からの風によって体感温度が変わり、より厳しく感じられると想定しておきましょう。

首都圏から福島に移住する方は、会津地方以外での住まい探しをおすすめします。

不慣れな土地でのスタッドレスタイヤへの履き替えや、雪かきといった準備は思いのほかストレスに感じてしまうでしょう。

1-5.福島移住の失敗体験談【子育て面】

最後に福島に移住した際の、子育て面における失敗談を紹介していきます。

選択できる大学が限られる

教育機関のレベルが高くないため、県外への進学が必要なることもあります。

ファビコン

20代女性・0~18歳/22~26歳現在までの22年間

大学等の教育機関が隣県に比べレベルが高くないため、教育を受ける身としては県外に出るしかないと思ってしまう。教育環境が充実していないため、不便を感じる。

特に大学への進学では選択肢が少ない点に注意が必要です。

マイナビによれば、福島県内の大学は医学系の大学を除くと、福島大学の偏差値54が最高とされています。

そのため福島大学よりレベルの高い大学を目指す場合には、県外の大学を選び、子どもを送り出さなければなりません。

また、資金的に厳しい場合は、子どもが行かせたい大学を選べない状況に陥ってしまう可能性があることも事前に把握しておきましょう。

福島に移住する際には、大まかに東北の大学に向かわせるか、関東の大学に向かわせる決めておくことをおすすめします。

福島駅から仙台の東北大学、郡山駅から茨城の筑波大学くらいの距離であれば、自宅から通わせるといった柔軟な対策をとることができます。

2.おすすめ地域は郡山市!

福島へ移住した方々のリアルな体験談を確認したところで、移住の際におすすめする地域を紹介していきます。

利便性や現地の人との親しみやすさといったおすすめの理由や、福島市ならではの楽しみを解説します。  

2-1.おすすめ理由

まずは福島へ移住する際に、郡山市をおすすめする理由から紹介していきます。

郡山市には、

  • 東京や仙台へのアクセスがよい
  • 親しみやすい人が多い

といった魅力があります。

東京や仙台へのアクセスがよい

郡山市をおすすめする1つめの理由が、東京や仙台へのアクセスがよいためです。

福島県では福島駅と郡山駅の2つの駅で新幹線が利用できますが、東京に近いため郡山市がおすすめです。

郡山駅から仙台までは新幹線で1時間ほど、東京駅へは1時間30分ほどで足を運ぶことができます。

また、郡山市にはモールのような規模の大きなショップもあるため、車の運転になれていない方には特におすすめです。

親しみやすい人が多い

郡山市をおすすめする2つめの理由が、親しみやすい人が多いためです。

特に首都圏から移住する方には、親しみやすい人が多い中通りでの生活をおすすめします。

漁師町の多い浜通りには開放的、会津地方には東北気質が強いといった特徴があるため、柔軟な対応ができるとされている中通りへの移住をおすすめします。  

2-2.移住者の声

ここからは、実際に郡山市で生活している方々の口コミを紹介していきます。

郡山駅から東北新幹線、東北本線、磐越西線、磐越東線、水郡線が通っており県内外の移動がしやすいです。また、高速バス、郡山市内を走ってるバス、隣の須賀川市や田村市方面のバスにも乗れ、どこに移動するにも不便がないです。20代・女性

この地域は駅の裏側とゆうこともあり、夜には車の通りも少なくなるので静かな環境でいいと思います。 また近くには川もあり自然を感じられると思います!20代・女性

引用:goo住宅・不動産

郡山市で生活している方々は、利便性の高さと自然の豊かさに満足しているようです。

  • 郡山駅から県内外への移動がしやすい
  • 車通りが少なく、近くに川が流れている 豊かな自然がありつつ、県内外への移動に困らない利便性がある

といった点が郡山市の魅力です。  

2-3.郡山市ならではの楽しみ

郡山市であれば日常的な仕事や買い物だけでなく、週末はレジャースポットへの遠出も簡単に楽しむことができます。

福島には三春滝桜、五色沼、磐梯山といった人気のレジャースポットがありますが、郡山市からであれば気軽に足を伸ばすことができます。

 
 
 
 
 
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高速を利用できるため、もっとも距離のある磐梯山へもストレスなく迎えます。

新幹線で向かうことができる東京や仙台といった首都圏では買い物やグルメを楽しみ、車で福島県内のレジャースポットを楽しめるという、2つの側面がある点が郡山市ならではのメリットです。

3.利用したい移住支援制度

最後に、福島県に移住する際に利用したい移住支援制度を紹介していきます。  

3-1.郡山市の移住支援制度

郡山市では、次の条件を満たす方々に移住に必要な資金を提供する、UIJターン移住支援金事業を展開しています。

  • 郡山市に住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、雇用保険の被保険者又は法人経営者若しくは個人事業主として東京23区に通勤していた
  • 郡山市に住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、雇用保険の被保険者又は法人経営者若しくは個人事業主として東京23区に通勤していた
  • 勤務地が東京圏以外の地域又は東京圏内の条件不利地域に所在する
  • 就業先が、福島県が移住支援金の対象としてマッチングサイト「Fターンサイト」、又は他の都道府県における同様のマッチングサイトに掲載している求人情報に応募して採用されたものである

その他にも提出期限などの条件がありますが、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円、単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。 

3-2.福島県の移住支援制度

福島県では、次の条件を満たす方々に移住に必要な資金を提供する、福島県移住支援事業を展開しています。

  • 東京23区から宮城県へ移住した
  • 移住支援金対象の中小企業等の求人に応募し、新規就業した。または社会的事業分野で起業した
  • 移住支援金の申請時において、転入後3か月以上1年以内である

その他にも提出期限などの条件がありますが、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円、単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。 

まとめ

福島県への移住を満足のいくものにするために、まずは実際に住んでいる方々の体験談を確認していきましょう。

公共交通機関だけでは移動が困難、買い物スポットが中心部に集約されている、県民性の違いに驚かされるといった点で、移住後に後悔したという方も少なくありません。

ただし、住むエリアを福島市や郡山市に限定する、車をもつといった対策を事前に用意しておけば、移住失敗のリスクを最小化することができます。

福島県へ移住した際の失敗談とそれに対する備えがあれば、首都圏にはない豊かな自然と心からを満喫することができるでしょう。

ぜひ、今回紹介した情報を参考に、移住計画をすすめていくことをおすすめします。