【移住先で定住を考える人向け】移住に成功した３人が語る体験談

「地方へ移住・定住を夢見ているが、実際には何をどうすれば分からない」そう思っていませんか？

地方への移住・定住は一昔前であればセミリタイア世代が夢に見る事でしたが、最近は30代の働き盛り・子育て世代に人気が出ています。

気軽に実現可能な事ではないのは事実ですが、国からの支援・地方自治体からの支援は年々増えており、様々なサービスも充実して来ています。

この記事では移住の事例や、支援サービスを紹介し、地方移住・定住するには具体的にどうしたら良いのかをわかりやすく解説。

ぜひ移住を検討する際の参考にしてみてください。 

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１．移住・定住 新しい土地で理想の生活をするには

国からの支援体制などの知識と、成功例、地方移住・定住に不向きな人の具体例を分かりやすくご紹介していきます。

そもそも、移住と定住の違いとは？

移住と定住の違いは

簡単に説明すると

似たようは使い方をされているので混同されがちですが、本来は別の意味があるのです。

よく耳にする

「地方に移住する」

「地方に定住する」

という使い方は、両方間違ってはいません。

詳しく説明をすると

という風に分別する事ができます。

移住先で理想の暮らしはできてる？成功者が語る３つの体験談

いざ移住・定住をした先輩方は今の生活をどのように思っているのでしょうか？

今回は3名の方の成功例を紹介していきます。

成功例１．長野県　夫婦定住　Oさん30歳男性

・前職

　東京都内の飲食店勤務

・現職

　カフェ経営

・移住のきっかけ

　自分のカフェを持つのが夢だったが、都内では金銭的に厳しいと感じた。

・ご家族の意見

　カフェ経営は妻と共同の夢だった為に計画段階からスムーズに話が進んだ。

・移住して良かった事

　苦手だった人混みや満員電車から解放され、日常生活のストレスが減った。

　都内では外出も好きではなかったが今は休日というと趣味のツーリングを楽しんでいる。

　時間に追われ、人の指示にしたがっていた日々と違い、心に余裕ができた。

成功例２．静岡県　家族定住　Oさん36歳男性

・前職

　東京都内営業職

・現職

　静岡県内営業職

・移住のきっかけ

　子供の生活環境。

　子供の遊び場も少なく、どこに行くにも周囲に気を使うような都心での子育てに疑問を感じた。

・ご家族の意見

　妻が東京出身だった為に田舎での生活経験がなく、不安があったが、移住予定地を家族で何度も訪ねるうちに家族の希望が固まった。

・移住して良かった事

　子供が生き生きと外で遊び回り逞しくなった。

　共働きだった妻も家庭に入り、子供との時間が大幅に増えた。

　自分のキャリアも、転職先で生かす事ができた。

成功例３．沖縄県　夫婦定住　Kさん32歳男性

・前職

　東京都内販売職

・現職

　ダイビングショップ経営

・移住のきっかけ

　ずっと趣味だったダイビングを仕事にしたいと思った。

・ご家族の意見

　妻が移住に反対し説得に5年掛かった。

　最終的には、沖縄の魅力を十分に伝えられ、納得してもらった。

・移住して良かった事

　好きな事を仕事にし好きな土地に住めた事で、日々の生活自体に幸せを感じてる。

　あんなに反対していた妻もダイビングライセンスを取得し、今はアシスタントを担当してくれている。

移住・定住に不向きな人の特徴

やはり生活環境が大きく変わりますので、向き不向きがあります。

移住・定住に不向きな人の特徴を以下にまとめました。

特徴１．自分で決断する事にためらってしまう

自分の決断に自信を持てない、または人と同じ環境でないと不安になる人には不向きです。

やはり他の人と少し違った決断をするのですから、今後も自分で選択と決断をしていく必要があります。責任は全て自分が持たないとなりません。

特徴２．プライバシーを重要視する

地方では、地域での密な人間関係が求められますので、プライバシーを重要視する方には地方移住は向いてません。

地方は、過酷な環境での生活の知恵から昔のように地域で助け合って生活をする事が多いです。

現在は環境も整備され、特に助け合う必要がないとしても、その文化は残っています。

「ご近所さんと話をするのは面倒」

「干渉されたくない」

「知らない人と話をするのは疲れる」

というタイプの人にはストレスを感じる事が多いでしょう。

特徴３．合理的に物事が進まないと我慢ならない

合理的に物事が進まないとストレスを感じる人にも不向きです。

地方は、都心と違い色々な事が規則通りには進みません。

時間通りに進まない事も多いですし、効率良くテキパキと仕事を捌かなくてはならないという考え方が浸透していない事もあります。

「合理的ではない！」

とイライラしてしまうような人には地方への移住は向いていない傾向があります。

特徴４．完璧主義

何事も完璧に物事を成し遂げたい、と思っている人には地方移住は不向きです。

先ほど説明した内容と近いですが、都心のように便利な環境ではないので、何をするにも100%予定通りに物事が進むというのが難しいです。

欲しい物はすぐに手に入らないし、想定外のトラブルが多発したりします。

完璧に予定通りに業務を遂行する能力よりも、臨機応援に対応できる能力の方が重宝されます。

移住に関する支援制度にはどのようなものがあるのか？

多岐に渡った政策がされていますが、代表的な政策として移住・就業支援金というものがあります。交付条件は以下の通りです。

上記の全ての条件に当てはまると、新規就業の場合で最大100万円・起業の場合は最大200万円の支援を受ける事が可能です。

また、ご家族で両方の支援を受ける事も可能です。

例えば地方に移住し、奥様がマッチングサイトにて新規就業・ご主人が起業という場合等に夫婦で最大300万円という支援を受けるケースも存在します。

2．人気の移住先とその理由

毎年、移住・定住先の人気は変動しております。

常に人気の県もあれば、人気が突然急上昇するような場合もあり、地域の努力がランキングに反映されています。

代表的な都道府県は以下の4つです。

一つずつ、見ていきましょう。

移住先１．長野県

長野県の一番の特徴は手厚い支援制度です。

各自治体に多くの移住支援制度があり、相談窓口も十分に用意されております。

企業・創業支援も充実しており、創業費の補助・無料オフィスの提供等も行っています。

相談窓口の対応も親切丁寧で、起業後もアドバイスを受ける事も可能です。

また、昔から別荘地としての人気が高い長野県。都心からのアクセスのしやすいさや、魅力のある観光地が多い事も特徴です。

そして、29もの百名山があり、夏登山・冬はウィンタースポーツを堪能する事ができます。歴史的な寺院や温泉も多く、様々な年齢層に好まれます。

これだけの好条件が揃っているので、やはり移住・定住の先駆者が多いです。

その為多くの情報を手に入れる事ができ、成功談失敗談含め、沢山の生の声を聞けるというのも心強いです。

移住と言えばまず選択肢に入ってくる代表的な移住先です。

移住先２．静岡県

静岡県は、恵まれた立地と温暖な気候から人気の移住先になっています。

首都圏・関西圏に挟まれているという好立地で、東海道新幹線の駅が最も多い県でもあります。

車での移動も東名高速と第二東名が走っており、移動のしやすいさが際立ちます。

また、静岡県は山間部を除けば雪が積もる事もほとんどありません。東京よりも冬は暖かく、夏は涼しく過ごしやすいという気候というのもポイントです。

光熱費の節約も期待できます。

都会過ぎず、田舎過ぎないというのも魅力で、都会と自然が調和された街並みが印象的です。特に田舎も都会も両方と楽しみたいという子育て世代に人気があるようです。

移住先３．北海道

北海道移住の特徴は、ダイナミックな大自然とグルメを楽しめる事です。

少し前までは移住・定住人気の少なかった北海道ですが、ここ数年で急に人気が出てきました。

北海道と言えば美食の土地です。

漁業も農業も他県に比べ盛んな北海道は、良質な食材が安価で手に入ります。

楽しめるレジャーも多く、登山・カヌー・ドライブ・ウィンタースポーツ・フィッシングなどが有名です。

大自然でアクティブにレジャーを楽しみたい方からコスパよくグルメを味わいたい方まで幅広い人気を誇ります。

移住先４．新潟県

新潟県が移住先として人気の秘密は、県内情報の取得が簡単な事です。

新潟県はPRに力を入れており、HPにて新潟の魅力を詳細に発信するだけでなく、移住促進の為の情報提供が盛んに行われています。

発信情報の少ない地方が多い中、簡単に情報収集が出来るというのは移住検討者にとって大きな後押しとなります。

また、新潟県は首都圏に複数の移住相談窓口を常設、移住相談回やセミナーも年間30回以上開催しています。

様々なテーマが用意されている事から、移住の目的に合わせて必要な情報を手に入れることができます。

更に、新潟県ではモニターツアーも積極的に開催されています。

実際の暮らしを体験したり、地域の住民との交流会に参加することでよりリアルに移住後の生活をイメージすることができます。

3．地方移住の失敗例を紹介

ここまでは良い事例や支援等を紹介いたしましたが、実際には地方移住に失敗した人もいます。

地方移住失敗の例を参考にする事で、過去に移住者が失敗したポイントの対策を考えたり、心構えをする事が可能です。

失敗理由１．移動や買い物が不便

当たり前の事ですが、比べるまでもなく地方は様々な事が都会に比べれば不便です。

割と栄えている地方でも、電車は多くて1時間に数本程度です。

バスは1日に数本というのも珍しくありません。

また、徒歩圏内にコンビニなどは少なく、基本的に車がないと生活が成り立ちません。

都会に比べるとかなり不便なことが、多くの移住者の失敗理由に挙げられます

失敗理由２．人間関係に疲れる

２つ目の失敗理由は、地方ならではの人間付き合いに疲れることです。

近所付き合いが密である事は勿論ですが、町会の行事や地域イベントへは参加が強制なことも。

都会とは違った地方だからこその人間関係に悩んでしまう人も多いようです。

しかし苦労した分、周りの人に自分が助けてもらう事もあるので、一概にデメリットとは言えません。

失敗理由３．害虫・害獣に疲れてしまう

都会に住んでいると、見た事もないような虫が大量に室内に入るなんて事も日常茶飯事です。

網戸があまり意味を持たない事もあります。

虫除けも効かないような虫も山程います。

虫ならまだしも、狸やネズミが室内に・・・なんて事までありますので、慣れるまでは毎日が戦いです。

都会とは全く異なる環境に疲れてしまうことが多いようです。 

失敗理由４．想定していたよりも生活費が掛かり、金銭的に追い込まれる

生活費の問題も移住に失敗する理由の1つです。

大半の地方は車社会ですので、車両購入費や維持費が掛かります。

また、住居を決める際に、メンテナンス済かどうかの確認不足により、高額のリフォームが必要になるケースも。

その他には、豪雪地帯ではその対策費、害獣などの対策にも費用がかかります。

基本的に地方では家賃や食費等の生活費が大幅に下がりますので、本来は金銭的に不利になる事はないと思われています。

ですが、想定外の支出によって生活費に苦しむ方がいることは事実なので、それらを計算に入れた上で慎重に移住を検討しましょう。 

4．移住・定住先の選定時に必ず押さえておきたい４つのポイント

移住先の選定は考慮しなければいけない点がいくつもあり、とても難しいです。

そこで、ここからは移住・定住先の選定をするときに必ず押さえておきたい４つのポイントを紹介します。

ぜひ、移住や定住を検討する際に参考にしてみてください。

ポイント１．支援について

効率的に思考を整理する為に、マイナス点とプラス点をピックアップし、その地域への移住のしやすさと自治体からの支援があるか等も検討材料に入れた上で、じっくりと比較する事が大切です。

第一に考えるべきは「住みたい所に住む！」なのですが、旅行ではないので、冷静な目で見定めましょう。

ポイント２．移住・定住先での自分と家族の生活が想像できるかどうか

移住先で生活する自分や家族を想像しリスト化しましょう。

平日朝起きてから、夜眠るまでの流れを想定してみます。

自分の通勤手段は？通勤時間は？奥さんの買い物は？子供の通学は？習い事は？病院は？調べる事は山のように増えていきます。

また、休日の過ごし方の検討もすると楽しみが増えます。趣味も増える事でしょう。

ポイント３．地域の求人情報

その地域にはどのような産業が盛んなのか、賃金の相場はどのくらいかを調査しましょう。場合によっては、現職とは全く違う業種への転職も覚悟しなくてはいけません。

移住先の就業先を決める事は、ご自身がフリーランスである場合を除き、最重要ポイントになります。

起業の場合も同様に、起業プランを入念に練らなくてはいけません。

移住先の選定段階で、各地域の就業先の調査も事前にしておくべきです。

ポイント４．地方情報の選定

移住・定住のセミナーに参加し、プロのアドバイスをもらうのが最も良い方法です。

移住・定住に関する情報の一部はインターネットで調査が可能ですが、地域ごとの詳細な情報を得られない場合が多いです。

インターネットで大まかな情報を手に入れる事も大切ですが、 まずはセミナーに参加し最低限の知識と情報を手に入れてから動くというのが効率的な手段です。

また、自分の移住計画が固まった時期には、セミナーにて助言をいただく事で手続き漏れや調査漏れを防ぐ事が可能です。

移住の目的や都道府県毎の移住に関するセミナーは豊富に用意されていますので、自分に合ったものを選ぶ事も出来ます。

5．移住先が決まったらする事

いよいよ移住先が決まると、楽しみと不安が入り混じった落ち着かない状況かと思います。

具体的な必要事項は以下の4つです。

必要事項１．家族を説得すること

ここまでに自分で調査し、準備した記録やリスト等を利用し、プラス面・マイナス面共に説明をしましょう。

気持ちや勢いだけでなく、入念に計画を練っているのだと伝わります。

また、是非一度は移住体験や移住モニター等のサービスを利用する事をお勧めします。

もう自分は参加済だとしても、家族にも必要な体験である事を忘れてはいけません。

自分がその地域に惹かれたように、今度は自分自身で、その地域の魅力を家族に伝えるのです。

場合によっては、根気強く説得を続ける必要があります。

必要事項２．就業先の選定と決定

事前に採用を貰っておく事が理想です。

インターネットなどを利用し、しっかりと余裕を持って条件に合った従業先を見つけましょう。

前述の通り、移住前の段階で移住・就業支援の交付条件に当てはまっているのであれば、マッチングリストの会社を選択肢に入れる事も大切です。

移住後に就業先を決める方もおりますが、正直、都心と比べると求人の数は極端に減りますので「どうにでもなる」という考えは持ってはいけません。

必要事項３．住居の選定

インターネットから物件検索が可能な「空き家バンク」の利用が便利です。

現在70%の都道府県で常設されており、安価で空き家を借りたり購入する事が出来ます。

中には家具付きのような条件で、すぐに入居が可能な場合も多いのです。

家庭菜園レベルを超えたサイズの畑が付いている場合もありますので、様々な視点から生活を想定し、物件を決めて行くと良いでしょう。

必要事項４．支援の申請方法の確認

移住・定住の支援を受ける場合は申請のタイミングを逃してしまって損をする事のないよう、事前からしっかり申請方法を確認しましょう。

ここまでに紹介してきた移住・就業支援と起業支援の他にも、地方自治体特有の支援が沢山存在します。

移住地域の選定時に情報収集済かとは思いますが、申請方法までは把握出来ていない場合が多いです。

せっかくの支援も申請しなくては意味がありません。必ず事前に把握してください。

６．あなたに向いてる「移住地域」はどこ？

少し話はそれますが、自分に向いている「移住地域」がどこなのか気になりませんか？

地方移住サービス「Konforta」のAI移住シミュレーションを利用すると、全国1741個の地域から、あなたに合った「移住地域」がわかります。

6つの画像から、気になる画像を2つ選ぶだけで、「○○県○○町」という形であなたにオススメの移住地域を教えてくれます。

また、会員登録をすることで詳しい地域の情報も見ることが可能です！

登録は3分ほどで完了しますので、ぜひ気軽に試してみてください。

ちなみに、Komfortaでは「地方での職探し」や「空き家の提供」までサポートしてくれます。

初めての移住で、困りがちなことは全て解決可能です！

また、相談にお金は一切かかりません。

「いきなりの移住は怖くてなかなかできない…」

という人でも、地方での暮らしが身近に感じるきっかけになるはずです。

地方への移住を考えている人はもちろん、地方への移住にあこがれが少しでもある人も、ぜひAI移住シミュレーションと合わせて活用してみてください。

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まとめ

移住・定住には国からの地方創生政策の一つである移住・就業支援金の他にも各地方自治体で特有の支援があります。

支援内容・申請方法を事前に調査し、準備をしましょう。

正確な情報を収集する為には移住・定住のセミナーへの参加が効率的です。

今は様々な種類のセミナーが充実しているので、自分の準備段階に合ったセミナーや、希望の地方・職種に適したセミナーを選択しましょう。

しっかりとした事前調査を行う事で、移住・定住もスムーズに行え、多くの失敗を防ぐ事が可能です