風光明媚で、人の温かみがある美食の街、秋田。
移住先と相性が悪く、移住したことをあとあと後悔するなんて辛すぎますよね。
そこで、今回は、実際に移住した人の経験談から、雪国ならではの魅力や、移住者が経験するジレンマ、さらに秋田が進めている移住の支援策まで、徹底的に解説します。
あなたに合った地域なのかを見極める情報をたくさん盛り込んでいるので、ぜひこの記事を読んで移住を成功させましょう!
1.秋田県は移住に向いてる?他県と比べた調査結果を徹底解説!
まずは、様々な統計情報をもとに、データから秋田県について掘り下げていきます。
秋田県の基本情報
まずは、基本的な情報から見ていきましょう。
▼秋田県の基本情報
秋田県の基本情報 | 47都道府県中の順位 | |
人口 | 981,000人 | 38位 |
移住者数 |
転入者数:2,391人 |
41位 38位 |
平均収入 | 263,700円 | 42位 |
貯蓄現在高 | 11,290,000円 | 42位 |
どのデータも40位前後と、他都道府県と比較すると低くなっていることが分かります。
転入者よりも転出者の方が多いため、人口も将来的には減っていってしまうことが見込まれます。
秋田県の特徴まとめ
様々な統計情報からデータをとり、他都道府県と比較して特徴的なものを抽出しました。
▼都道府県と比較した秋田県の特徴まとめ
秋田県のデータ | 47都道府県中の順位 | |
家賃 | 45,926円 | 40位 |
地価(住宅・商業地)(2019年) | 13,300円/㎡ | 最下位 |
保育所の数(2017年) | 734.5カ所 | 4位 |
待機児童の数(2019年) | 65人 | 29位 |
自殺率(男性) (女性) |
38.2% 14.6% |
1位 2位 |
高齢化率(H30) |
36.4% |
1位 |
治安(犯罪認知件数) | 2428件 | 1位(最も少ない) |
このデータから分かることが3つあります。
- 平均収入も低いが、家賃も安い。
- 高齢化率、自殺率が高い。
- 安心できる子育て環境がある。
では、詳しく見ていきましょう!
1.平均収入が低いが、家賃も安い
秋田県は、平均収入が低いですが、その分家賃も安いので生活は十分に成り立ちます。
移住の前に、最初に気になるのが、移住後の生活費や生計の立て方でしょう。
秋田県の家賃は47都道府県中40位、さらに地価は最下位と、まずは居住にかかる費用が低いことが分かります。
そして、平均収入、貯蓄現在高はともに42位となっています。
消費の中で多くの割合を占める家賃が低いということで、無駄遣いを抑えれば、収入が少なくてもしっかりと生活していくことが可能でしょう。
2.高齢化率、自殺率の高さ
秋田県は、高齢化率が全国で一番高くなっています。
それゆえ、昔ながらの素朴な生活ができる場所や、温かい人が住んでいる地域に移住したいという方にはぴったりです。
しかし、自殺率も高く、不安に思うかもしれません。
実は、秋田は見栄っ張りな人が多い、とよく言われています。
ある保険会社の調査によると、「自分は浪費家だと思う」と答えた秋田の男性は、平均32%を大きく上回る50%でした。
さらに「家電」「通信」「住宅」にお金をかけたいと答えた人の割合が一番多かったのも秋田県でした。
それゆえ、必要以上に使い過ぎてしまったあとで、今後の生活への不安を感じることが、自殺率の増加に関係しているとの見方もあるようです。
ですから、老後の不安を抱えないいように、計画的に出費を行うことが大切です。
3.安心できる子育て環境
秋田県が子育て世代におすすめといえる理由は、2つあります。
1つ目は、犯罪認知件数の少なさです。
犯罪件数は、一番多い東京都の11万4492件に比べて、2428件と2%にとどまっています。
犯罪が少ないということは、治安がいいということですから、都市部に比べて子どもが巻き込まれるリスクが低いといえるでしょう。
地域につながりが強いからこそ、犯罪が起こりにくい環境があるのが秋田の良さですね。
2つ目は、保育所の数の多さです。
さらに、意外に思われるかもしれませんが、秋田県の保育所の数は、全国で4位を誇っています。
そのおかげで、待機児童数も、東京都が約3600人に対して、約2%という少なさです。
子育てへの支援も厚く、最近、若い子育て世代の移住者が増加傾向にあります。
犯罪認知件数の少なさと保育所の数の多さから安心して育てられる環境が整っていることが分かります。
2.【リアルな現実】秋田県に移住した人・住んでいる人の体験談
秋田というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。
「きりたんぽ」や「いぶりがっこ」に代表される郷土料理の街?
あるいは「なまはげ」や大曲花火などの伝統的な文化が根付いている土地という想像をされる方も多いのではないでしょうか。
しかし、移住者に試練として立ちはだかる「壁」もあるようです。
では、実際に移住した人の生の口コミから、詳しく見ていきましょう。
秋田移住の良い口コミ
まずは、秋田に移住してよかった!という口コミをご紹介します。
子育てにも!憧れのマイホームでのびのび
30代・女性
自然の美しさを肌で感じながら育った子どもは、学習能力や想像力が高まり、協調性を培えるという研究結果もあるようです。
自然豊かな場所で、子どもをのびのびと育てたいという方にとって、秋田県はまさにうってつけの移住先といえます。
50代・女性
実は、2019年度の秋田の地価は、47都道府県で最安値でした。
言い換えれば、秋田県の土地の平均的な値段は、日本で一番安いということです。
田舎でマイホームを持って、ゆとりのある暮らしをしたいという方には秋田はピッタリです。
20代・女性
都会の生活に疲れてしまう要因の一つが、満員電車やラッシュアワーなどの人の多さや街の喧騒です。
秋田県では、人が密集しにくいので、他の人と程よい距離をとって、静かに日々の生活を送りたいという希望も満たしてくれることでしょう。
秋田で実現!ワークライフバランス
30代・女性
秋田へ移住した人の多くが語るのが、この「心のゆとり」です。
都会では、仕事や生活のスピードがとても早く、毎日へとへとになってしまいます。
しかし、秋田で働くとき、休日は温泉巡りなどを楽しみながら、自分とゆっくり向かい合う時間が取れるようです。
30代・女性
秋田の県民性としてよく挙げられるのが、「気前がよく、情に厚く、忍耐強い」ということです。
そして、真面目で誠実な人が多いとも言われています。距離を縮める時こそ時間がかかるかもしれませんが、親切で優しい秋田の人と共に働けるのも、移住のポイントです。
ご近所づきあいが密
30代・女性
20代・女性
移住の醍醐味は、地元の人との交流です。
ご近所づきあいが希薄化している現代でも、秋田には交流や、おすそ分け文化がまだ残っています。
そして、秋田の地元の人による移住者への偏見も少ないようです。
地方では、町内会やお祭りなど地域とつながる機会も多くあるので、移住後も自然に地元社会に溶け込むことができます。
豊かな自然に囲まれた移住ライフ
50代・女性
秋田県には、世界自然遺産として登録されている白神山地、そして十和田湖や田沢湖といった湖、乳頭温泉に代表される温泉地帯があります。
アウトドアが好きな方にとって、秋田での移住生活にはいくつになっても飽きがこないでしょう。
30代・女性
「秋田美人」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
肌が透き通るように白く、彫が深く美しい秋田の女性を指す言葉です。
移住して、秋田に住んでいるうちに美肌になれるなんて、女性にとっては夢のようです。
こんなメリットもあるんですね。
秋田移住の悪い口コミ
それでは、ここから、移住者ならではの視点で見た秋田移住のデメリットをご紹介します。
デメリットというと語弊がありますが、必ずいつか経験する現実ですから、秋田移住を成功させるためにも心構えはしておいた方がいいでしょう。
秋田の厳冬問題
40代・男性
移住者がまず経験する秋田の試練は、冬に吹く風の、想像以上の冷たさです。
冬の寒さにどうしても耐えられないという方は、秋田は移住の候補から外した方がよいでしょう。
そして、路面の凍結はスリップや事故の原因にもなりますから、雪道の運転には十分に注意が必要です。
20代・女性
雪かきは体力と時間をかなり消費する作業です。
だからこそ、元気な現役世代が活躍する場でもあります。
降雪量は、北海道や新潟といった豪雪地帯に比べると少ないですが、雪かきの経験がない方は、十分な覚悟を持って移住することをおすすめします。
企業数・給料の少なさ
50代・女性
20代・女性
仕事面で一番の壁になるのが、秋田県にある企業の少なさです。
そして、働くにしても最低賃金というところも多く、都市部との賃金格差は、やはり課題になっています。
一方で、第一次産業に就職する人、あるいは起業を目指す人の移住先として、秋田県は人気の地域です。
秋田県に移住する際には、職種の幅を広げて考えるのも大切でしょう。
30代・女性
働き始めてからは、秋田方言を理解するという壁があります。
取引先での会話や、電話応対をしなければならない場合、初めのうちは戸惑うかもしれません。
利便性が低い
30代・女性
30代・女性
飲食店、娯楽施設、ショッピングモールなどの少なさは、都会暮らしに慣れていると、不便に感じることでしょう。
そして、車がないとどこにも行けないということで、普通自動車免許の取得は必須です。
道路が広くて走りやすい分、スピードを出す車もいるようなので、くれぐれも注意が必要です。
3.秋田県に移住する3つの魅力!自然と共にゆとりある生活ができる
では、秋田に移住してよかった!と思えることをご紹介します。
魅力1.自然が豊か
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秋田の一番の魅力は、豊かな自然のもとで暮らせるということです。
秋田の森林率は、県土の72%を占めています。
語りつくせないほどの豊かな自然に囲まれた秋田県は、四季を通して楽しめます。
- 白神山地…ブナの原生林は東南アジア最大級!日本初の世界自然遺産として登録されました。
- 田沢湖…「日本で最も深い湖」として知られています。
- 刺巻湿原…3haの湿地を誇っており、ミズバショウの群生地として有名です。
- 乳頭温泉郷…10種類以上の源泉をもつ、温泉ファンが愛する秘湯です。
そして、自給自足の移住生活も夢ではありません。
秋田では、山に行けば美味しい山菜が採れて、海や湖に行けば魚が釣れます。
素材の新鮮さはさることながら、自分で取って調理する喜びはひとしおです。
秋田の自然をいっぱいに感じられるでしょう。
魅力2.犯罪数が全国1少なく安心
移住するうえで、やはり気になるのが治安ではないでしょうか。
警視庁によると、平成29年度、秋田県の犯罪認知件数は、2428件でした。
これは、47都道府県の中で、最も少ない件数となっています。
犯罪の数が少ないということは、それだけ安心して暮らせるという証拠でもあります。
治安のよい地域で子育てしたいと願う親御さんにとっても、秋田県はぴったりの環境です。
魅力3.食べ物の美味しさがぴか一
あきたこまちに代表されるように、秋田は米どころとして有名です。
新潟、北海道に次いで日本で三番目にコメの生産量が多いのが、秋田県です。
秋田では、昼と夜の気温差を利用した、里山に湧く透きとおった水をふんだんに利用したコメ作りが盛んにおこなわれてきました。
では、秋田へ移住したら必ず食べたい郷土料理や食材を4つご紹介します。
①きりたんぽ
米どころである秋田は、お米を使った食文化が多彩に受け継がれています。
その代表が「きりたんぽ」。
きりたんぽは、つぶした新米のご飯を、秋田杉の串を包み込むようにまきつけて、焼いた料理です。
鍋に入れてもよし、みそを塗って焼いてもよし。
中でも、秋田産の比内地鶏や地元でとれた野菜を煮込んで、きりたんぽを入れた鍋は「きりたんぽ鍋」として、今では秋田の名物料理になっています。
②地酒
さらに、秋田は、「酒どころ」としても有名です。
県内には37の蔵元があり、繊細で口当たりのよい秋田の地酒は、日本酒好きをうならせています。
お米も水もおいしい秋田だからこそ、自分のお気に入りの地酒を探して歩くのも秋田の楽しみ方でしょう。
③がっこ
そして、冬の寒さが厳しい秋田だからこそ生まれた郷土料理は、秋田の移住生活を語るうえでは欠かせません。
その一つが、「がっこ」と呼ばれる漬物です。
昔から、厳しい冬を乗り切る保存食として食されてきた「がっこ」。
秋田に移住した人の中には、このがっこに病みつきになってしまう人もいるとか。
④ハタハタ
さらに、厳冬の日本海に面している秋田だからこそいただける海の幸もあります。
それが、県の魚にも指定され、秋田県民にはなじみのある「ハタハタ」という魚です。
波が荒れ始める11月から12月にかけて、産卵のために秋田沿岸にやってくるハタハタ。
癖のない淡白な味わいで郷土料理「しょっつる鍋」やハタハタ寿司として、昔から庶民の食卓で親しまれてきました。
このように、心も体も温まる秋田のごちそうは、寒さに負けない力をはぐくんでくれるでしょう。
4.秋田移住を決める前に知っておくべき全注意点
こんなに魅力の多い場所、秋田県ですが、やはり移住を決める前には覚悟しておいた方が良いこともあります。
都市部の生活に慣れていると、最初は戸惑うことばかりでしょう。
事前に知っておくべき注意点を3つご紹介するので、移住前に把握しておきましょう!
注意点1.交通の便が悪い
秋田県の交通事情について、東京へのアクセスと県内の交通手段の2つのトピックに分けて、ご紹介します。
1.東京へのアクセス
まず、東京へのアクセスは便利とは言えません。
秋田から東京まで、飛行機で約3時間半、新幹線で約4時間、車で約7時間かかります。
秋田市周辺は新幹線、高速道路があるので東京との行き来が比較的楽に出来ます。
しかし、秋田市以外の地域になると、電車やバスを乗り継いで、そこから新幹線で約4時間と、家を出てから東京へ着くまでかなりの時間を要します。
よく東京へ出る用事があるという方は、移住してからのアクセスを事前に調べて置いた方がいいでしょう。
2.秋田県内の交通手段
さらに秋田県内で交通機関を利用して移動しようと思っている方は、その不便さに驚くでしょう。
20代・男性
また、帰宅の際も数時間も待って帰らなければならないです。自動車免許を持てない学生としては不便極まりないです。
秋田の地方で電車やバスを利用しようとすると、2時間に1本しかこない、ということがざらにあるようです。
この交通の便の悪さが、秋田の若者が秋田に住みたがらない一因だとも言われています。
この事態を重く受け止めた秋田の行政は、交通計画を作成し、利便性の向上に取り組んできました。
しかし、未だに整備が進んでいない地域も多くあります。
秋田に移住するには、まず自動車免許は必須でしょう。
歩いて30分の道のりでも、冬になると雪が積もってしまい、時間もかかりますし、何より転倒などの危険性が増します。
どこに行くにしても、マイカーがなければ移動できないということを念頭に置いておきましょう。
どうしても、という方は最低でも原付バイクの免許はとっておいたほうがいいかもしれません。
注意点2.娯楽施設が少ない
都会に比べると、秋田の娯楽施設数の少なさに驚くでしょう。
例えばカラオケ店は県内に31店舗と、47都道府県中ワースト7位…。
ショッピングモール数も、これだけ広い県土の中に30件しかありません。
レジャー施設の少なさは、秋田で子育てをするのに、デメリットと感じるかもしれません。
しかし、秋田の魅力は、何といっても豊かな自然です。大きな遊園地がなくても、山や川、野原にはわくわくするような遊び場がたくさん溢れています。
キャンプや釣り、バーベキューや登山など、子どもも一緒に楽しめるアウトドアアクティビティが、身近な場所で体験できます。
また、大人であっても、秘湯巡りや未知のグルメ探しなど、ロマンあふれる移住生活を、秋田県内で見つけられるでしょう。
注意点3.冬の寒さが厳しい
秋田で暮らすうえで、最も覚悟が必要なのが、この冬の寒さです。
秋田県は典型的な日本海型気候で、冬は雪もさることながら、北西の季節風が強く、身を切るような寒さを経験することになります。
降雪量は、日本海に面した沿岸部で少なく、そして内陸部に行くほど多くなっていきます。
最深積雪は、沿岸部の秋田市では38㎝、内陸の湯沢市では89㎝を計測しています。
県内で一番降雪量が多いのが、「かまくら」で有名な横手市で、最深積雪が101㎝でした。
このように、秋田県でもエリアごとに気温や積雪量が全く違いますし、毎年降雪量も異なっているので一概には言えません。
しかし、どの地域に住んでいても、雪国生活の注意点と呼べる点が3つあります。
雪かきが必要
雪かきに関して、積雪量が多いところでは、道路や家の前だけではなく、屋根の上に上って雪かきをする必要があります。
ところが、雪国では、この屋根の雪かき中の転落事故が後を絶ちません。
けがをしないように、命綱やヘルメットを着用して雪かきをするなど、対策が必要です。
さらに、高齢化率の高い秋田では、若い人が雪かきに駆り出される傾向があります。
雪かきに慣れるまでは、体中が筋肉痛になり、体力も時間も消耗する作業なので、覚悟しておきましょう。
雪道の運転が大変
秋田の冬は、運転にも十分注意が必要です。
雪道の運転で一番怖いのが「ホワイトアウト」です。
これは、雪や雲で、視界が真っ白になってしまい、自分がどこをどうやってはしっているのか、方向や場所が全く見えなくなってしまう現象です。
大雪や吹雪の時には、不要不急の外出を控えることが大切です。
雪が降っていなくても、「アイスバーン」と呼ばれる路面凍結による事故が多く発生しています。
スタッドレスタイヤを履いていても、スリップしてしまうので、スピードを出さずに慎重な運転を心がけましょう。
光熱費の出費がかさむ
そして、雪国で生活していると、ばかにならないのが、暖房代やガソリン代などの光熱費です。
移住して最初の年は、冬に向けて、余分に出費がかかることを想定して、一年間の消費計画を立てておいたほうが良いかもしれません。
5.【結論】秋田移住に向いている人はこんな人!
自然が豊かな場所で、心にゆとりのある丁寧な暮らしをしたいと思っている人は、秋田移住に向いています。
自然が多い分、不便な点も少なくはありません。
ただ、そんな不便さを受け入れた上で、心の底から田舎のアウトドア生活を楽しめる、そんな人に秋田県はあっているでしょう。
反対に、秋田の冬の寒さは厳しいので、寒さに弱い人、またたくさん稼いでリッチな生活を送りたいという人には、おすすめできません。
雪国の寒さに耐えることができ、つつましくも心豊かな生活を楽しめる方は、秋田移住に向いています。
6.秋田県へ移住するならココ!おすすめ地域ベスト3
1位.秋田市
県庁所在地である秋田市周辺には、新幹線や高速道路が通っており、利便性が高いです。
商店や飲食店、娯楽施設も県内で一番多いので、初めて秋田へ移住するという方には、秋田市がおすすめです。
積雪量も比較的少ないので、雪かきや雪道の運転が苦手でも、そんなに苦労することはないでしょう。
物価や家賃相場は上がりますが、まず秋田を知る第一歩としては、秋田市がおすすめです。
2位.仙北市
仙北市は、「みちのくの小京都」と呼ばれる角舘や、瑠璃色の神秘的な雰囲気をまとう田沢湖、古からひとびとを癒してきた乳頭温泉などを抱え、秋田を120%楽しめる観光スポットが詰まったエリアです。
第二の人生を仙北市で過ごそうと決める人も多く、移住者間での交流も活発にあります。
「えぐきてけだんし」(秋田弁で「よくいらしてくださいました」)をテーマに、移住者への情報提供やサポートがなされています。
3位.鹿角市
鹿角市をおすすめする理由の一つは、行政の移住支援策が手厚く施されていることです。
移住のお試しツアーができたり、田舎暮らしへの移住を短期間で体験してもらう「お試し住宅」を市が提供するなど、公民一体となって、移住を推し進めています。
ほかにも、子育て、転職、新規就農、起業に特化した支援も。
岩手県、青森県との県境にあり、都市部への移動は便利とは言えませんが、雄大な自然の中で、新しい移住生活に本気で取り組みたい方を、諸手を挙げて歓迎してくれる場所です。
7.気になる秋田県の移住支援制度は?
秋田県では、移住者を誘致するために様々な制度を用意しています。
条件に当てはまるものがあれば使わないと損なので、事前にチェックしておきましょう!
移住支援制度
それでは、秋田県の移住支援制度を3つご紹介します。
とりあえず、「秋田県移住定住登録」
まず、秋田移住を考えている人は、「秋田県移住定住登録」をしましょう。
すると、個別のニーズに応じて、移住者向けのイベントや支援情報が受け取れるようになります。
さらに、移住後も、事前に登録しておいた移住者のみが受けられる、引っ越し費用の助成や各種サービスもあります。
ですから、秋田へ移住する前には、必ず秋田県移住定住登録を行ってください。
最大200万円!秋田県としての支援
秋田県として取り組んでいるのが、秋田に移住して就労した場合、最大200万円の移住支援金が支給されるという支援制度です。
こちらは、東京23区在住者及び通勤者に限定されていますが、Aターンの呼び水となっています。
その他の支援策は、市町村ごとに異なっていますので、事前に調べたうえで、移住地を決めるのも一手です。
移住者向けアプリも!
さらに秋田県は、「秋田 GO!EN ご縁アプリ」というユニークなアプリを開発しました。
このアプリでは、秋田移住のイベントに参加した分だけポイントがたまります。
そして、ポイント数に応じて県内就職後に優待サービスが受けられるのです。
気軽にイベントに参加できるアプリも、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
子育て支援制度
子育て世代には、市町村別に独自の支援策が設けられています。
例えば、秋田市では、子育て世帯移住促進事業補助金を設置しました。
これは、18歳未満の子どもを育てる県外からの移住者に、転居や住居の初期費用のために、「子育て加算」として一人当たり10万円を交付するというものです。
支援内容を含めて移住先の市町村を決定するのも手かもしれません。
他の市町村も、子育て世代が住みやすいような取り組みを行っておりますので、まずは相談してみましょう。
秋田県の子育て支援情報サイトはこちらからどうぞ。
まとめ
都市部と比べると、どうしても秋田の厳しい気候や不便さに目が向いてしまいがちです。
しかし、秋田にはそれを上回る魅力が溢れています。
美しい自然、四季を感じる郷土料理、周囲の人々の優しさ。
これらは秋田へ移住する醍醐味といえるでしょう。
移住した人の多くは、直面した困難を上回るほどの、秋田への愛着を抱くようです。
移住支援も手厚く準備されていますから、秋田へ移住する前にしっかり調べて、覚悟を持ったうえで、素敵な移住生活を送ってください。
移住希望者