最近、テレビやネットニュースで「移住」と耳にする機会が増えました。
しかし、「移住とは?」と疑問に思っていますね。
簡単に言うと「他の土地へ移り住むこと」です。
しかし、移住の中でも地方への移住、都会への移住、海外への移住など、様々な種類があります。
そのため、それぞれで特徴や注意するべきポイントが異なります。
移住を考える際は、ポイントをしっかり理解した上で検討することが大切です。
そこで今回は、「移住」を地方・都会・海外に分けてメリットとデメリットを解説していきます。
この記事を読んで「移住」に対しての基礎知識を知り、イメージできるようになってくださいね。
1.「移住」とは
まずはじめに、移住の基礎知識についてご紹介していきます。
具体的には以下の2点です。
- 移住の定義
- 移住の現状
それぞれわかりやすくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「移住」の定義
移住とは「他の土地に移り住むこと」です。
「それでは引っ越しと変わらないのでは?」と思った方も多いのではないでしょうか。
引っ越しと移住の違いは次の通りです。
- 引っ越し・・・住居や仕事場などをよそに移す。転居する。移転する。
- 移住・・・他の土地に移り住むこと。特に、開拓・商売などの目的で、海外に居住地を変えること。
移住は引っ越しに比べて「永住する」という意味合いが強くなっています。
【日本版】移住の現状
移住する方は年々増えています。
理由としては働き方が多様化しており、場所を問わず働くことが可能になったからです。
日本から海外への移住も増えてきており、企業のグローバル化に伴った海外への移住を求められるケースも増えています。
また、 都会の若者の4人に1人が地方移住に関心を示しているというデータもあり、「移住」が身近な社会になっているようです。
2.知ったら行きたくなる!移住するメリット3選
移住には、新たな発見や刺激といった多くのメリットがあります。
「慣れた土地に住み続けたい」と感じる方は多いもの…
ですが、あえてその土地を離れることでより多くの体験ができます。
ここからは
- 地方に移住する場合
- 都会に移住する場合
- 海外に移住する場合
に分けて詳しく解説します。
地方に移住するメリット3選
地方移住は最近もっとも増加している移住のケースです。
地方に移住するメリットは以下の3点です。
- 自然が豊か
- 物価が安い
- 美味しくて新鮮な食材が安く手に入る
解説していきます。
メリット1.自然が豊か
地方は都会と比べて自然に囲まれており、自然を感じながら過ごすことができます。
日々、都会の高層ビルやマンションに囲まれて生活していると、1日の中で緑に触れる時間はごくわずか。
田舎に住んでいれば、すぐ近くに海・山・川があり、いつも近くで大自然を感じることができます。
自然の空気を胸いっぱいに吸い込んだ時の気持ち良さは、心も体もリフレッシュさせてくれますよ。
メリット2.物価が安い
地方に移住することで、同じ広さの家でも都内の半額以下で住むことができます。
固定費の大半を占める家賃を抑えられることは大きなメリットです。
メリット3.美味しくて新鮮な食材が安く手に入る
地方は安くて新鮮な食材であふれています。
安いだけでなく、鮮度の良い食材を四季折々で味わうことができるのも地方移住の楽しみの一つです。
都会に移住するメリット3選
高齢層は都会に移住する傾向があります。
都会に移住するメリットは以下の3点です。
- 賃金が高い
- 娯楽が多い
- 最新の情報が早く手に入る
解説していきます。
メリット1.賃金が高い
都会で働く場合、地方に比べて賃金が高くなります。
アルバイトの給料にしても、東京と地方の中で低い県の差は200円ほどあります。
メリット2.娯楽が多い
都会は地方に比べて娯楽施設が多いのが特徴です。
休日を有意義に過ごすために、娯楽施設はかかせません。
最新の娯楽施設の多さも、都会の魅力と言えるでしょう。
メリット3.最新の情報が早く手に入る
都会は地域に比べて新しい情報がすぐ手に入ります。
ファッションや音楽をはじめ、時代の移り変わりに合わせて様々な最新コンテンツが流れてきます。
時代の先端で生活することで多様な経験ができるのは都会に移住するメリットです。
海外移住するメリット3選
最近は日本でもグローバル志向が強まっており、海外移住も普通になりつつあります。
海外に移住するメリットは以下の3点です。
- 多くの価値観に触れることができる
- 様々な文化に触れることができる
- 仕事とプライベートの線引きができる
解説していきます。
メリット1.多くの価値観に触れることができる
海外に移住することで、日本以外の多くの価値観に触れることができます。
特にニュージーランドやオーストラリアは多くの民族、様々なバックグラウンドを持った人が多く、強い刺激を与えてくれます。
一方日本は、あまり人種の多様性に富んではいません。
だからこそ、海外に移住することで様々な世界を見ることができます。
メリット2.様々な文化に触れることができる
海外に移住することで様々な文化に触れることができます。
現地での新しい友人や土地やルールの中で、様々な文化に触れて常に自分をアップデートすることができます。
日本では味わえない文化の違いを味わうことができるのは、海外移住のメリットの1つです。
メリット3.仕事とプライベートの線引きができる
海外で働くことで、仕事とプライベートの線引きがしやすくなります。
先進的な国では、フレックスタイム制が当たり前だったり、有給をとる時にも「私の誕生日だから」と休むことができたりします。
日本では働き方が少しずつ変わってきているものの、まだ制限が厳しいことも…
海外で自由な働きを実現しましょう。
3.必ず押さえておくべき「移住」のデメリット
移住にはいくつかの注意点が存在します。
良い部分と悪い部分を両方知った上で、移住は初めて現実的になるもの。
これまでに引き続き、以下の3パターンでそれぞれデメリットを紹介していきます。
- 地方に移住する場合
- 都会に移住する場合
- 海外に移住する場合
に分けて詳しく解説します。
地方に移住するデメリット3選
田舎であるほど、多くのデメリットがあります。
地方ならではのデメリットは以下の3点です。
- 移動に時間がかかる
- ご近所付き合いが多い
- トレンドの遅れ
順番に解説していきます。
デメリット1.移動に時間がかかる
地方は都会に比べて交通の便が悪いです。
過疎化が進んでいる地域では、電車が1時間に1本しか走っていないこともあるため、車が必要かどうかは事前に調べておくといいでしょう。
デメリット2.ご近所付き合いが多い
地方は都会に比べて様々な地域のイベントがあるため、都会の生活と比べて地域の行事(地域清掃、祭り等)への参加、役員、当番などの仕事が増えることが多いです。
付き合いが負担と感じる人は、なるべく地域行事が少ない「マンション」などの賃貸住宅を選択することをオススメします。
デメリット3.トレンドの遅れ
地方では都会のトレンドが遅れて入ってきます。
地方ではおおよそ3-5年程度トレンドが遅れているので、最先端の流行を掴みたい人には地方はおすすめしません。
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都会に移住するデメリット3選
都会に移住するときには、都会ならではのデメリットがあります。
都会に移住するデメリットは以下の3点です。
- 生活コストが高い
- 通勤時間が長い
- 犯罪率が高い
デメリット1.生活コストが高い
都会は地方に比べて、家賃や食材といった生活に必要なコストが高くなります。
そのため、必然的に多くのお金が必要になります。
地方から移住するための初期費用はしっかり準備していきましょう。
デメリット2.通勤時間が長い
都会は地域に比べて通勤にかかる時間が長いです。
理由としては、都会で駅の近くにある家は家賃が高くなるため、駅から遠いところに家を持つことが多く、都心にある会社から遠くなるためです。
そのため、東京都の1日の平均通勤時間は43.8分と言われています。
通勤ラッシュが苦手な人には毎日の電車がストレスに感じるかもしれません。
デメリット3.犯罪率が高い
都会は地方よりも犯罪率が高いです。
安全な地方で過ごしてきた人は最初のギャップに苦しむかもしれません。
事前に詐欺やなりすましについて知っておくなど、対策が必要です。
海外に移住するデメリット3選
ここからは海外に移住するデメリットを紹介していきます。
海外は日本と異なる点も多く不安になってしまいますよね。
海外に移住するデメリットは以下の3点です。
- 仕事を探すのが困難
- 生活が不便
- 現地での人間関係
順番に解説していきます。
デメリット1.仕事を探すのが困難
海外では、日本よりも仕事が見つけにくいです。
その土地の言語がある程度話せなければ、安定した職につくことは難しいと言えます。
デメリット2.生活が不便
海外に移住した人が、初めに不満を感じるのは不便な生活です。
公共機関の扱いが難しかったり、保険の制度がよくわからなかったりと様々な問題が出現します。
最初は損することが多いですが、その土地の生活に少しずつ慣れていきましょう。
デメリット3.現地での人間関係に悩む
海外に移住して、悩むのが人間関係です。
日本人には相手の意思や考えを汲み取って話す習慣があります。
しかし、これは日本特有であり、海外では基本的に言わないとわかりません。
日本人の価値観が通用しない社会だからこそ、人間関係に悩むこともあると思います。
4.当てはまったら即移住!ケース別で紹介する「移住に適している人」の特徴
それぞれの移住先に適した人の特徴は以下の通りです。
- 地方移住・・・その土地と住民にすぐ馴染める人
- 都会移住・・・変化を楽しめる人
- 海外移住・・・とにかく行動ができる人以下でそれぞれを詳しく解説していきます。
1つずつ解説していきますので、自分が当てはまるのかを考えてみましょう。
地方移住に適した人の特徴
地方移住に適した人は、その「土地」と「住民」にすぐ馴染める人です。
それぞれの土地では、すでに何十年も暮らしている人たちがいて、そこで作られてきた風習や景色があります。
そこに上手く馴染める人や、何にでも興味を示せるクリエイティブな人は移住に向いていると言えるでしょう。
都会移住に適した人の特徴
都会移住に適した人は、変化を楽しめる人です。
都会は地方と比べて情報が伝わるのが早く、常に先端の技術やコンテンツが入ってきます。
そのため、そのトレンドの移り変わりや刺激が楽しめる人にはおすすめの環境と言えるでしょう。
海外移住に適した人の特徴
海外移住に適した人はとにかく行動ができる人です。
海外は日本人にとってわからないことだらけです。
だからこそ、自ら行動する中で新たなことを知り、自ら環境に適応しようとする姿勢が必要になります。
右も左もわからない環境に対して好奇心を持って楽しめるような人には、新しい発見が多く、素晴らしい環境であると言えるでしょう。
5.覚えておいてほしい!移住をするのに必要な費用
移住をするためにはある程度の費用が必要になります。
それぞれの移住先で必要な費用をあらかじめ確認した上で検討しましょう。
地方に移住するのに必要な費用
地方に移住する場合、働き口を見つけるために時間がかかります。
そのため、3ヶ月間は働かなくてもよいほどの貯金が欲しいです。
家族がいる場合は、食費や交通費、家賃などで1ヶ月の費用が18万円ほどかかるため、3ヶ月分で55万円ほどあれば移住することが可能です。
都会に移住するのに必要な費用
上京後にかかる生活コストは、ファミリー用の平均家賃である22万円の場合、食費などを含めて平均で毎月約35万円かかります。
上京の準備をする段階で、お部屋の契約費用、家具家電・日用品の購入費、引越し費用の他に、35万円/月を目安に生活費を1~2ヶ月分貯めておくことで余裕を持って暮らすことができます。
海外に移住するのに必要な費用
海外移住を検討するにあたって、100万円ほどの貯金を持つなど、経済的にも余裕があると安心です。
なぜなら、海外移住をするときは以下のような費用がかかるからです。
- 航空券代
- ビザ代
- 現地での滞在費用
など、上記以外にも出費がかさむことが多いため要注意です。
経済的に余裕を持った状態で、海外への移住を考えましょう。
6.【ケース別】いえらぼ編集部が厳選したおすすめの移住先9つ
移住先は住みやすい方がいいですよね。
ここからは、移住初心者におすすめな「地方」と「海外」で人気の移住先を3つずつご紹介していきます。
気候や都心への距離、仕事の探しやすさなど、様々な基準で「住みやすい」場所を選んでいるので参考にしてみてください。
地方に移住するのにおすすめな場所3選
長野
長野県は地方から移住してくる人数が多く、長年移住ランキングの上位にいる県です。
長野県の面積の約20パーセントが自然公園になっており、日本国内ではトップレベルの雄大な自然と空気を感じることができます。
静岡
静岡県は過ごしやすい気候のため、移住者におすすめの環境です。
静岡県は温暖な気候で、冬は東京よりも約2℃暖かく、夏は約1℃涼しいため空調代も安く済みます。
また首都圏と関西圏へのアクセスが良いのも利点です。
北海道
北海道は漁業や農業が盛んで、良質で安い食べ物が手に入ります。
そのため市場で売られている食材の質も高く、地元で取れた新鮮な食材をコスパ良く食べることができます。
海外に移住するのにおすすめな場所3選
アメリカ合衆国
多岐に渡る分野で世界を先導する国です。
日本人永住者の数や日本人留学生の数が世界で最も多く、それだけ日本人が住みやすい環境だと言えます。
また、日本人学校も多いので、教育面でも不安を抱えることなく、お子さんと一緒に移住をすることができます。
中国
中国は日系企業数が世界一多い国で、日本からの駐在員が多く暮らしています。
日本食の飲食店や日本人学校も多いので、他国に比べて不便に感じることも少ないです。
近年は世界各国で中国語の需要が高まっているため、お子さんの将来を考えたときにも中国移住は有力な選択肢です。
オーストラリア
オーストラリアは美しい景観と穏やかな雰囲気が日本人に大変人気です。
そのため日本人永住者や留学生の数がアメリカに次いで2番目に多く、日本人向けの施設も多くあります。
また、都市と自然が見事に融合しており、気候的にも住みやすい国です。
7.あなたに向いてる「移住地域」はどこ?
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「いきなりの移住は怖くてなかなかできない…」
という人でも、地方での暮らしが身近に感じるきっかけになるはずです。
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まとめ
理想の移住を成功させるイメージは湧いてきましたか?
本記事が、移住を夢見る方の手助けになれば幸いです。
移住を検討する際には以上のことを踏まえた上で、ご自身にあった移住先を選んでくださいね。