マンションナビは中古マンション売却に強いと評判ですが、一方で査定価格に信頼がおけないという声も。
査定価格で踊らされて、実際の売却価格が低くなってしまうなんて避けたいですよね。
そこで今回は、マンションナビの査定は実際信用できるのか?実際の利用者の口コミをもとに特徴・利用の際の注意点を解説していきます。
中古マンションの売却を考えている方は、売却成功に必要な情報が盛りだくさんなので、ぜひ最後までご覧ください。
1.マンションナビとは?
マンションナビを一言でいうと、中古マンション特化型の不動産一括査定サービスです。
最大の特徴は、売買査定(最大6社)と賃料査定(最大3社)が一気にできる点。
マンションを「売りたい・貸したい」どちらのニーズにも対応しています。
きちんと信頼できるサイトなのか?どんな特徴があるのか?詳しく見てきましょう。
マンションナビの基礎情報
運営会社 | マンションリサーチ株式会社 |
対応エリア | 全国 |
査定可能な不動産の種類 | マンション(分譲) |
仲介/買取対応 | 両方 |
査定内容 | 訪問査定・簡易査定 |
提携会社数 | 2500社 |
査定可能件数 | 9社 |
サポートセンター | あり |
運営開始年 | 2011年 |
公式サイト | https://t23m-navi.jp/ |
マンションナビは、マンションリサーチ株式会社が運営する、全国のマンションに特化した一括査定サービスです。
社長が不動産業界出身なので、運営会社自体に不動産ノウハウがあり、信頼がおけるサービスといえます。
不動産一括査定サービスのスモーラも同社が運営しています。
マンションだけではなく戸建て不動産にもノウハウがあり、不動産の知識が豊富な会社だといえます。
利用者は、インターネット上で簡単に査定できる「AI査定」か、不動産会社の担当者に査定してもらえる「プロ査定」を選ぶことになります。
マンションを持っているなら一度は利用しておきたい、そんなマンションナビの特徴を紹介します。
2. マンションナビの4つの特徴
「AI査定」と「プロ査定」の2種類の査定が利用できるマンションナビですが、大きく4つの特徴があります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
特徴1.登録不要で相場価格がすぐにわかる
「AI査定」では、登録不要で簡単に売却相場・賃貸相場を把握することができます。
マンションナビのサイトTOPの左側「AI査定」の所から、地区を選択するだけで相場価格が分かります。
過去の取引事例を元に売却相場をAIが算出してくれているとのこと。
簡単すぎる操作で相場価格が分かるので、たまーに確認して相場価格の変動をチェックするのに便利です。
東京都文京区でAI査定を使ってみた例を載せておきます。
ただし、部屋ごと・マンションごとの詳しい相場が知りたい場合、AI査定だとそこまで詳しくはわかりません。
より詳細な査定価格を知りたい方は、プロ査定を利用しましょう。
特徴2. 中古マンションに特化している
「プロ査定」では、中古マンションに特化した2500社もの不動産会社の中から最大9社に一括査定を依頼することができます。
不動産会社によって得意な領域が違うので、もともとマンションに強い会社が集まっているのは便利です。
マンションに強い不動産会社の中でも、「狭小タイプ」「ワンルーム」「〇〇エリア」に特化しているなどそれぞれに特徴があります。
そのため、複数社比較することで利用者のマンションに最も適した不動産会社を見つけることができるのです。
特徴3.仲介、買取、賃貸の3つすべて利用できる
マンションナビは、仲介での売却査定のみならず、買取・賃貸査定も同時に利用できます。
不動産一括査定サービスでは、売却査定だけしかできないというところがほとんどです。
せっかくマンションの今後を考えるなら、損をしないようにベストな選択肢を選びたいですよね。
仲介…一般消費者向けに売却活動を行う。相場価格で売却可能。
買取…不動産会社に直接買い取ってもらう。相場価格の80%だがスピーディーで確実。
賃貸…売却せずに賃貸として家賃収入を得る。不動産投資・経営の観点が必要。
それぞれ別のサービスを使って査定するとなると、情報入力の手間が煩わしいです。
マンションナビを使えば、一度の情報入力で済むため、あらゆる角度からマンション売却について考えることができます。
特徴4. トラブルが起きたときでも相談できる
マンションナビでは、「お問い合わせ」からサイトの運営会社に直接相談することができます。
マンションナビの運営会社、マンションリサーチ株式会社には不動産経験者が在籍しているため、トラブルが起きた時でも安心して相談できます。
他一括査定サービスでは、不動産ノウハウのないIT企業が運営しているものも多いため、専門的なサポートを受けられないというところが多いです。
会社ホームページの社長メッセージで語られているように、不動産実務を知るWEBサービスだという点が、マンションナビの大きな特徴だといえます。
3.マンションナビの気になる評判・口コミ
さて、特徴を見るとかなり信頼がおけそうなマンションナビですが、実際のところどうなのでしょうか?
実際に利用した人の口コミや評判をもとに、気になるマンションナビの実態に迫ります。
マンションナビの悪い評判
具体的に見ていきましょう!
営業電話やメールがしつこい
捨てアドを久し振りに開いたら、心エステート、アビック、マンションナビからのメールだけで208件未読がたまってたw
— ショーター (@teritama19) May 24, 2018
「営業電話やメールがしつこい」という口コミです。
マンションナビからのお知らせメールに加え、紹介してもらった不動産会社からもメールが来ることがあります。
また、不動産会社からは電話がかかってくることが多いです。
不動産業界では電話でのコミュニケーションがまだまだ主流になっています。
「一度対面で合わせてください」
「訪問査定させてください」
と、直接会おうとしてくる会社も多くあります。
マンションナビを使うからに限ったことではありませんが、しつこい対応を受けてしまう可能性はあることを念頭に置いておきましょう。
そんな方は、プロ査定ではなくAI査定で相場価格の把握にとどめておくのがよさそうです。
マンションナビの良い評判
それぞれ具体的に見ていきましょう!
他の一括査定サイトよりも高く売り出すことが出来た
私は大阪府西区のマンションに住んでしましたが、少し狭く感じてきたので妻と相談して庭のある一軒家を購入することにしました。
そこで今のマンションを売却して少しでも引っ越し資金の足しになればなあと思い、インターネットで調べるとマンションナビというマンション専門の査定業者を見つけたので依頼することにしました。
結構人気のある物件だったので、ある程度は値が着くかもしれないと思っていましたが、予想よりも500万円くらい高く売り出すことが出来ました。
一応他の査定サイトでも査定してもらいましたが、ここまで高値は出なかったのでさすがマンションに強い査定サイトだなあと感心しました。
おかげで最初に査定した会社より数十万円ほど上の査定額を得ることができて、助かりました。
売却だけでなく賃貸の査定もできるのも便利ですね。
一部抜粋:https://www.fudousan-plaza.com/kuchikomi/manshonnavi/
「他サイトよりも高く売却できた」という口コミです。
マンションに特化したサービスなので、他サイトよりもマンション売却を得意とする不動産会社が見つかるようです。
査定額だけが高く、実際に売却する際には価格が下がっているという声もよく耳にする中、きちんと高い価格で売却までたどり着いた実績があると信頼できますね。
マンション売却を考えている方は、マンションナビは使わないと損しそうです!
査定の手続きが簡単かつ早い
今持っているマンションを売りたいと思い、とりあえずどのくらいの値がつくのかを確かめたくてこのサイトを利用しました。
このサイトを利用すると入力はとても簡単で、マンション名を入れるだけで、見積もりが完了しました。その後、電話がかかってきましたが、決して押し売りをせず、しつこく電話をしてくることもなく、良かったと思っています。
売値と同時に賃貸として利用した時の家賃も教えてくれたことで、売る以外の選択肢があると知れたのも大きかったです。
こちらのサイトのおかげで時間と手間を節約してスムーズに処分ができました。現在住んでいる自宅マンションを処分する時も利用します。
「査定が手軽でスピーディ」という口コミです。
一度の入力で複数社に同時に査定を依頼できるのが一括査定サービスの一番のメリットです。
特にマンションナビでは直感的な操作で入力を行えるため、インターネットやパソコン作業になれていない人でも気軽に利用できます。
賃貸としての運用も視野に入れて検討できた
そのため、他の査定サイトに比べて高く売れる会社とマッチングできるかも、と思い査定を申し込みました。
賃料の査定も同時に行えたことは有難かったです。
売却以外にも再度賃貸としての運用も視野に入れて検討しています。
「賃料査定も同時にできる」という口コミです。
通常、一括査定サービスでは売却査定がメインになります。
賃料査定も行っているところもありますが、売却査定と賃料査定を一気にできるのはマンションナビならではの特徴です。
戸建てと違い、マンションは売却だけではなく賃貸に出すという選択をとりやすいです。
そのため、賃貸としての運用も視野に入れて検討することができます。
4.これだけ知っておきたい!マンションナビの注意点と解決策
それは実績価格ですか?
マンションナビの見積りはかなり高い見積りなんです。勝どきあたりも落ちてきているので、その価格はちょっと真に受けられませんが、値崩れも仰せの通りさほどないのでしょうね。— acchyi (@acchyi2) August 18, 2019
「査定価格が高く出る」という口コミより、実際の相場価格とはやや乖離があるようです。
マンションナビの査定額の根拠は、過去の売却事例に基づいて自動で算出されています。
そのため、実際の売却価格・相場とは乖離が出てしまうことがあるのです。
これに関しては、マンションナビホームページの「よくある質問」にも記載があります。
記載されている通り、個別要因は一切考慮されていないため、実際の売却価格とは乖離が出てしまいます。
手軽に査定できる分、デメリットとしては仕方ないです。
ただ、できるだけ精度の高い見積もりを出したい人は以下のようなアクションをとるとよいでしょう。
解決策1.「プロ査定」を利用する
という方は、不動産会社に直接査定してもらえるマンションナビの「プロ査定」を利用しましょう。
「プロ査定」を利用することで、マンションナビ提携の不動産会社と連絡を取り、実際に物件を見てもらう「訪問査定」をしてもらえます。
一括査定なので、複数社に見積もってもらうことで、より適切な相場価格を把握できます。
本格的な売却に向け、どの不動産会社が信頼できそうかも同時に見極められるため、早く売却したいという方は「プロ査定」を利用しましょう。
解決策2.すまいValueを利用する
すまいValueというサービスを利用して相場価格を調べましょう。
すまいValueは、大手の不動産会社に査定してもらうことができるサービスです。
マンションナビでは2500社のうちからどの不動産会社に査定を依頼することになるかわかりませんが、すまいValueを利用すると大手6社に確実に依頼できます。
信頼性の高い査定がもらえる可能性が高いので、比較検討に役立ちます。
5.【結論】マンションナビはこんな人におすすめ!
マンションナビの特徴を再度まとめ、そこからどんな人が使うべきかを見ていきましょう。
マンションナビの特徴まとめ
- 登録不要でマンション価格相場がすぐにわかる
- 中古マンションに特化している
- 仲介、買取、賃貸のすべてで利用できる
- トラブルが起きた時でも相談できる
マンションナビの特徴から、利用するのにおすすめな人は以下に当てはまる人です。
マンションナビはこんな人におすすめ
- 中古マンションを売りたい
- 売却だけでなく買取・賃貸査定もしたい人
売却だけではなく、賃料査定もできる点が特徴なので、中古マンションをお持ちの方は使わないともったいないです。
売却相場・賃料相場という2つの観点を、それぞれ複数社に査定してもらい、お持ちのマンションをどうするべきかベストな選択肢を見つけましょう。
6.マンションナビの登録から一括査定までの全5ステップ【プロ査定】
こちらは、マンションナビの使い方動画です。
※2018年時点のものなので、現在のレイアウトと少し変わっています。
そのため、ここからは画像を使ってマンションナビの登録から一括査定までの流れを解説していきます。
ステップ1.トップ画面から基礎情報を入力する
まずはトップ画面から、[都道府県]と[市町村]を選択します。
選択できたら、右側の[マンション価値をCheck!!]をクリックします。
ステップ2.査定するマンション情報を入力する
次に、査定するマンションの情報を入力します。
入力できたら、[あと25秒で完了]をクリックします。
ステップ3.個人情報を入力する
すつと、個人情報の入力画面が出てくるので、項目に沿って入力します。
必須事項が入力できれば、下にスクロールします。
ステップ4.査定を依頼したい会社を選択する
最後に、査定を依頼することができる会社が表示されます。
希望する会社にチェックを入れ、[価格をチェック]ボタンをクリック。
これにて、査定依頼が完了となります。
ステップ5.不動産会社からの連絡を待つ
依頼をすると、登録したメールアドレス宛に確認メールが届きます。
※記事執筆時、コロナウイルス蔓延の情勢下なのでメールの内容が一部特殊になっています。
後は査定を依頼した不動産会社からの連絡を待ちます。
メール内に記載がある通り、マンションナビのサポート窓口も用意されています。
万が一連絡がこなかったり、しつこい対応を受けた場合はマンションナビサポートのメールアドレスに連絡しましょう。
以上の手順で申し込みは完了です!
7.マンションナビを最大限活用するポイント
最後に、マンションナビを惜しみなく活用するためのポイントを3つお伝えします。
マンションナビは、サポートも充実している信頼のおけるサービスです。
効果的に利用するため、下記のポイントを押さえて利用するようにしましょう。
ポイント1.まずはAI査定から始める
マンションナビのトップ画面からは、「AI査定」と「プロ査定」の2種類を選べます。
AI査定 | プロ査定 | |
個人情報入力 | 不要 | 必要 |
査定の速さ | 早い | 遅い(業者次第) |
査定の精度 | 低い | 高い |
「プロ査定」では、マンションナビを通して不動産会社に直接査定を依頼するので、「本格的に売却に向けて動く」方の利用におすすめです。
「自分の家の相場価格ってどのくらいなのか調べてみたい!」
といった、本格的に売却すると考えていない状態での利用はお勧めしません。
不動産会社の手間になりますし、営業を受けることになるからです。
「AI査定」は、本格的に考えている方も、そうでない方にもおすすめできる手軽さ・スピーディーさです。
まずは、「AI査定」を用いて相場感をつかみ、その後必要であれば「プロ査定」を使う流れが良いでしょう。
ポイント2.質の悪い担当者はすぐに変更する
万が一、質が悪いと感じる担当者に当たってしまった場合は、すぐに担当を代えて貰いましょう。
不動産売却において、担当の営業マンが果たす役割はかなり大きいです。
家が売れるかどうかは、営業マンの手腕にかかっています。
また、営業マンといい関係性を築いている方が、早く売却に至りやすいという現実もあります。
自分が「合わないな」という担当に当たった場合、マンションナビのお問い合わせに相談をしましょう。
ポイント3.高級マンション売却ならマンションマーケットも併用
マンションマーケットは、首都圏のマンション売却・買取に特化しているサービスです。
特に、高級マンションの売却を考える際におすすめのサービスといえます。
なぜかというと、マンションマーケットは仲介手数料が49.8万円の定額だからです。
通常、不動産売買の際は、売買価格に応じて手数料が増減します。
もちろん、高い物件を売却した時の方が手数料が高くなります。
仲介手数料 = 売買価格×3%+6万円+消費税
つまり、売却価格が1,460万円以上だと、マンションマーケットを利用するとお得に売却できるのです。
マンションナビとは異なり、一括査定サービスではありません。
マンションナビで一括査定をするのと同時にマンションマーケットでも査定を出すのが最もおすすめの賢い使い方です。
まとめ
多くの人にとって、不動産売却は一生に一度あるかないかの出来事です。
大金が動く取引なので、なるべく損はしたくないですよね。
不動産会社ごとに得意不得意があるので、せっかくならば自分の物件を得意とする会社にお願いしたいところです。
中古マンションの売却を本格的に考える際は、マンションナビで査定に出しましょう!