「アパート経営に関する資格が知りたい」と思っていますね?
結論から言うと、アパート経営に資格は必要ないです。
誰でも、明日からアパート経営ができます。
「アパート経営を始める前に勉強したい!」という人も、資格の勉強をするよりも『物件の探し方』『融資の受け方』などの実際に必要な知識だけを勉強すべきです。
ただし、どうしても資格が気になるという人もいるはず!
そこで今回は、アパート経営に関する資格を4つ紹介します。
もちろん、資格以外にもアパート経営を始めるときに知識を得る方法を紹介しているので、どちらも参考にしてくださいね!
1.アパート経営に関連する資格4選
ここからは、アパート経営に関連する資格を紹介していきます。
以下の資格は必須ではありませんが、アパート経営をする上で有利になるものばかりです。
例えば、物件の目利きやコストダウン、収入UPに繋がります。
より安定したアパート経営を行うためにも、知っておきましょう。
資格①宅地建物取引士
一度は聞いたことがある「宅建」の資格がこちらです。
宅建や宅建士は「宅地建物取引士」の略称で、こちらは毎年20万人前後の受験者数を誇る、最大規模の国家資格です。
法律によって、不動産業者の従業員中に、一定割合で宅建資格保持者がいることを義務付けられています。
そのため、宅建資格がないと不動産に関する取引はほとんどできない、と言ってもいいでしょう。
宅地建物取引士の主な業務としては
「契約書への記名・押印」
「重要事項説明」
「重要事項説明書への記名・押印」
などが挙げられます。
そしてこれらは全て、宅建士の独占業務なのです。
この資格を持っていれば、アパート経営を行う上では、物件の購入の際に気をつけるべきポイントがわかります。
また、宅建資格取得試験の合格率はだいたい15%〜17%です。
決して簡単とは言えませんが、対策をすれば十分通過できるでしょう。
不動産の世界で長くやっていきたい方は、ぜひ学んでおきたい資格ですね。
資格②ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとは、税金や節約、老後の相続問題まで、幅広い分野に精通する、お金のエキスパートです。
不動産の分野ではとくに法律・税金面について扱います。
そのため、アパート経営を行う上では、資産運用、不動産購入時のローンなど、収支計画を考える際に知識がとても役立ちます。
お金に関する大事な部分を、不動産業者に任せっきりにするのはとても危険!
こういった資格を取得するなど、自分できちんと理解することが重要なのです。
資格③住宅診断士
住宅診断士は主に「ホームインスペクター」と呼ばれます。
住宅の劣化状況や欠陥を見極め、改修計画についてのアドバイスができる資格です。
日本では、中古市場の盛り上がりを受け、急速に普及してきています。
この資格があると、アパートがどのような状態にあるかを把握することができます。
そのため、アパート経営で必要となる物件の改修計画を自分で作ることができるのです。
住宅診断士は、長期的に安定したアパート経営を行っていく上で、あると便利な資格と言えるでしょう。
資格④不動産実務検定
アパート経営初心者の方におすすめするのが、こちらの不動産実務検定を受けることです。
不動産実務検定では、アパートやマンションに関する法律・税金や各種リスクへの対処法など、実務知識を得ることができます。
そのため、
「アパート経営に興味はあるけど、何から始めたらいいかわからない…」
という方にもってこいなのが不動産実務検定なのです。
また、試験はコンピューターによってほぼ毎日実施され、その場で合否がわかる手軽なものです。
アパート経営を始めたい方には、まず不動産実務検定2級を取るための勉強からのスタートをおすすめします。
2.アパート経営に資格は必要ありません!
アパート経営に関連する資格を4つ紹介しましたが、実務に必要なのは「知識」です。
資格よりも、資格を得るまでの勉強に意味があります。
資格を取る上で1番のメリットは「知識が身につくこと」と言えるでしょう。
アパート経営では、考えなければいけないことは山のようにあります。
法務や会計、税務などなど…
さらには運用していく上で、専門的な知識が必要になります。
もちろん、専門家に任せてしまうのも一つの手です。
素人には難しい部分を受け持つのが専門家の役目ですからね。
ですが、全てを任せっきりにしてしまうのは危険と覚えておきましょう。
知らないうちに自分に不利な契約を結ばれるケースもあるのです。
資格を取得しておくと、アパート経営についての知識を、体系的に得られるのでおすすめです。
アパート経営で資格を取るのはコスパが悪い!?
アパート経営に関連した資格を取るためには、とにかく時間がかかります。
また、最初に述べた通りアパート経営に資格は必要ありません。
資格のために時間を使いすぎるより、物件の情報収集に専念した方が良い場合もあるのです。
しかし、不動産投資を行うのであれば、一定以上の知識があった方が良いのは事実です。
資格以外にも勉強法はあります。
資格の取得は、時間に余裕があれば検討してみてくださいね。
3.すぐにアパート経営を始めたい人の勉強法3選
アパート経営では、資格を取る以外にも勉強法はたくさんあります。
ここでは、忙しい人でも大丈夫な勉強法を3つ紹介します。
ぜひアパート経営を始める時の参考にしてみてください。
おすすめ勉強法1.ブログやYoutube
1つ目はとっても手軽な、ブログやYoutubeを見ることです。
web上で有名な不動産業者やブロガー大家の方が、とてもためになる情報を公開しています。
例えば、「もふもふ不動産〜不動産投資の解説ブログ〜」さん。
こちらの方は、初心者にもわかりやすい、不動産投資の基礎知識を公開してくださっています。
ぜひとも1度見てみることをオススメします。
おすすめ勉強法2.読書
アパート経営においては、書籍を選ぶのがかなり大変です。
なぜなら、年間に発刊される、不動産関連の書籍量が膨大だからです。
そのため、
「書店に行ったけど、どの本が良いかわからない…」
こうなってしまうのも当然です。
そこで、アパート経営をする上でオススメの書籍を2つご紹介。
書籍①「世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生」
この本はかなりわかりやすいと評判で、amazonのレビューも、満点に近い星4.5/5個を記録しています。
「1年生」のタイトルの通り、不動産投資をする上で知っておきたい基礎知識は、この1冊で完璧です。
さらには専門的な知識まで、網羅的に書かれているのが特徴ですね。
書籍②「[新版]まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意」
こちらは、出口戦略に困ると言われる「地方中古アパート」の運用で、見事に資産を増やし続ける石原博光さんの著書です。
具体的な物件選びから、運用方法、売却時に気をつけることまで、この1冊でアパート経営のノウハウを学ぶことができます。
かなり有名なので、既に読んだ方もいるかもしれませんね。
おすすめ勉強法3.セミナー
物件選びの情報や、どうすれば収益をUPさせることができるのか、などは正直独学では学びづらい部分…
なぜなら、個々の物件によって特徴は異なるため、これといった正解がないからです。
そこで活用したいのが、不動産会社が開講しているセミナーです。
セミナーでは、アパート経営のプロによる、質の高い講義を受けることができます。
個人向けの不動産投資は、その性質上、独学のみの方が多いです。
そうすると、得た知識に偏りが出てきてしまいます。
さらには、自分が苦手とする分野を見直そうとはしないため、思わぬ落とし穴に落ちることもあるので要注意。
アパート経営を成功させるためには、第三者のアドバイスを受け、自分の投資プランを見直すことが大切です。
プロの助言を得られるセミナーには、様々な効果があるのです。
4.アパート経営において資格よりも有利な条件とは?
ここまで、アパート経営に関する資格や勉強方法を見てきましたが、アパート経営が有利になる条件は他にあります。
それは、「融資を引き出しやすいかどうか」です。
なぜなら、自己資本が少ない方の場合、融資がどれだけ引き出せるか、によって物件の利回りや収益性は大きく変わるからです。
例えば、年収600万円で自己資本が300万円の人の場合、融資を最大限に利用すれば、6000万程度の物件でも購入可能です。
一方で融資が引き出しにくい人の場合は、自己資本300万円の3倍程度の1000万円の物件しか購入できないこともあります。
このように、融資を多く引き出せるか、によって物件選びの自由度・収益は大きく変わります。
それでは、「融資を引き出しやすい人」の特徴とはなんでしょうか?
それは大きく以下の2点です。
①属性が高い
②病気がない
それぞれ詳しくみていきましょう。
有利な条件①:属性が高い
金融機関は、「属性」が高い人を優先して融資を行います。
「属性」とは、借主個人の社会的・経済的背景を指します。
例えば、あなたの勤務先や年収、勤続年数などが当てはまります。
一般的には安定しているかどうか、つまり継続してローンの返済が可能であるか、を基準としています。
勤め先による属性の高低については以下の表の通りです。
①公務員
②医師・弁護士などの士業
③大手企業の社長
④大手企業の社員
⑤中小企業の社員
⑥中小企業の経営者
⑦フリーランス・個人事業主
公務員を頂点として、そこから順に士業や上場企業、中小企業、経営者やフリーランスと続きます。
公務員や士業が本当に安定しているのかはさておき、それぞれの勤続年数もかなり重要です。
目安としては、融資を受けるのに最低で2年、通常なら3年は欲しいところです。
同様に、転職回数は少ない方が有利です。
ただしキャリアアップのための転職は、優遇される傾向にあります。
自分の属性を考えた上で、賢い融資を取り付けましょう。
有利な条件②:病気がない
健康状態に問題がないことも、融資を受けるための条件になります。
不動産投資のローンは長期にわたり返済を進めるため、金融機関は借り手の健康を重要視しているのです。
もし、3年以内に入院や通院を要する病気にかかった場合、ローンが組めない可能性が高いです。
健康状態は最大限気をつけ、できるだけ早くに融資を受けるようにしましょう。
まとめ
アパート経営において、資格は必須ではありません。
しかし、取得しておくとアパート経営を有利に進められたり、リスクを抑えることができる資格はあります。
今回ご紹介した資格に興味を持った方は、こちらのサイトを参考にしてみてください。
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また、資格以外にもアパート経営には勉強するべきことは多く存在します。
「一体何から勉強すればいいかわからない」
という方は、一度プロの講師が開催するセミナーに参加してみてはいかがでしょう。
アパート経営初心者の方にはこちらのセミナーがおすすめです。