どの空き家買取業者を選べばいいのか、困っていませんか。
空き家買取業者はたくさんあるため、1つに絞るのは難しいですよね。
ネットで調べても、買取業者に関する情報は少なく、わかりづらいサイトも多いです。
とはいえ、安易に買取業者を決めると、本来より数百万円安く売ることになるでしょう。
そこで本記事では、次の3点を重点的に紹介しています。
- 空き家買取業者を選ぶポイント
- 空き家買取のおすすめ業者
- 買取のメリットや注意点
この記事を読むことで、自分に合った買取業者を選べて、空き家をスムーズに売却できるようになります。
空き家の買取でお悩みの方は、ぜひ、参考にしてください。
1.空き家を処分する4つの方法
空き家の処分方法によって、入ってくるお金や処分にかかる時間が変わります。
それぞれの処分方法の特徴を知って、自分に合った方法で処分しましょう。
以下は、空き家を処分する4つの方法です。
- 空き家を買取業者に買い取ってもらう
- 空き家を仲介売却する
- 空き家バンクに登録をする
- 空き家を自治体に寄付する
各処分方法の特徴について、紹介していきますね。
方法1.空き家を買取業者に買い取ってもらう
1つ目は空き家を買取業者に買い取ってもらい、処分する方法です。
買取は、すぐに売却ができ、現金化までのスピードも早い点が特徴となります。
また、修繕やリフォームの必要がなく、業者によっては不要な家財道具も引き取ってくれます。
ただし、買取は仲介で売るよりも”売却金額は安い”です。
一般的には、仲介の7割〜8割の金額が相場と言われています。
以下の項目に当てはまる方には、買取での処分がおすすめです。
- すぐに現金化したい
- 早く手放したい
- 余計な出費を避けたい
自分の希望と照らし合わせてみましょう。
方法2.空き家を仲介売却する
2つ目の空き家売却方法は、仲介売却です。
仲介売却とは、不動産会社を通して個人向けに売る方法であり、買取よりも高く売却できる点が特徴です。
ただし、一般的に仲介売却は、買い手が見つかるまでに3ヶ月〜6ヶ月以上かかります。
場合によっては1年以上売れ残ることもあり、現金化までのスピードは遅いです。
売却できるまで、ローンや維持管理費を支払い続けなければいけません。
- 少しでも高く売りたい
- 時間には余裕がある
という方は、仲介売却を検討してみるといいでしょう。
方法3.空き家バンクに登録をする
空き家を処分したい場合には、空き家バンクへの登録も選択肢の1つです。
「空き家バンク」とは自治体が公開している空き家のマッチングサイトで、購入者に対して補助が出るのが特徴です。
ただし、不動産情報ポータルサイトに比べると物件情報が乏しく、サイト利用者自体も多くありません。
そのため、物件を登録しても、買い手が見つかるまでに時間がかかる可能性があります。
また、利用者が少ないため、売却金額も安くなるでしょう。
- 購入者にお得な条件で譲渡してあげたい
- 時間がかかっても問題ない
このような方は、空き家バンクによる処分方法がおすすめです。
方法4.空き家を自治体に寄付する
最後の方法は、空き家を自治体に寄付することです。
寄付した空き家は公共事業に活用されるため、生まれ育った町に地域貢献できます。
ただし、寄付を募っていない自治体もありますし、売却と違ってお金は入ってきません。
そのため、売却資金を得たい方や住宅ローンが残っている方には、おすすめできない方法です。
- とにかく地域貢献をしたい
- お金に余裕がある
という方に、おすすめの処分方法と言えます。
2.空き家を買取に出す7つのメリット
ここでは、空き家を買取に出すメリットについて紹介します。
以下は、買取に出す7つのメリットをまとめたものです。
- 現金化までが早い
- 築年数が古い家でも売却できる
- トラブルを回避できる
- 近所の人に知られずに売却できる
- 仲介手数料が無料で手放せる
- 空き家の維持費から解放される
- リフォームや修繕をする必要がない
1つずつ、確認していきましょう。
買取に出すメリット1.現金化までが早い
空き家を買取に出すメリットの1つが、現金化までのスピードが早いことです。
買取の場合は、売買金額に合意さえすれば、すぐに業者が買い取ってくれます。
即金買取となるため、売買成立後、2週間〜3週間以内に現金を受け取ることが可能です。
仲介の場合は、買い手が見つかるまでに半年〜1年以上かかることもありますが、買取の場合は、そのような心配がありません。
売買成立や現金化までのスピードが早いのが、買取に出す大きなメリットと言えるでしょう。
買取に出すメリット2.築年数が古い家でも売却できる
築30年〜40年以上など、築年数が古い空き家でも売却できることが、買取に出すメリットと言えます。
築年数が古い家は大規模な修繕やリフォームが必要となるため、仲介だとなかなか買い手が見つかりません。
しかし、買取の場合は業者側でのリフォームを前提としているため、築年数が古い家でも売却できるのが特徴です。
特に、空き家買取後のリフォームを得意している業者であれば、相場よりも高値で買い取ってもらえるでしょう。
仲介では売ることが難しい、築年数が古い家でも、買取であればスムーズに売却ができます。
買取に出すメリット3.トラブルを回避できる
売却後のトラブルの心配がないことも、空き家を買取に出すメリットです。
買取の場合は、業者が直接買い取ってくれるため、売却後の瑕疵担保責任が発生しません。
仲介の場合は、一定期間の瑕疵担保責任が発生するため、瑕疵が見つかれば、買主から損害賠償請求や契約解除を求められます。
空き家買取は瑕疵担保責任がないので、売却後のトラブルを回避できるのがメリットです。
瑕疵担保責任とは…隠れた瑕疵(欠陥)に対して売主が負う責任のこと。家を売却した後に、雨漏りや建物の傾きなどの瑕疵が見つかった場合は、買主は売主に対して損害賠償請求や契約の解除を請求できる。
買取に出すメリット4.近所の人に知られずに売却できる
空き家を買取に出すメリットが、近所の人に知られずに売却ができることです。
買取の場合は、業者に直接空き家を売却するため、広告は一切出ません。
仲介の場合は、不動産情報サイトや情報誌、チラシなどに物件情報が載るため、売却することが近所の人に知られてしまいます。
空き家と言えども、近隣住民は所有者を知っていることが多いです。
売却していることを知られて、詮索されて気分を害することも。
買取だと、近所に知られずに空き家を売却できることがメリットです。
買取に出すメリット5.仲介手数料が無料で手放せる
仲介手数料が無料で手放せることも、空き家を買取に出すメリットと言えます。
仲介で売却する場合は、仲介手数料(上限「売買金額×3%+6万円+消費税」)が発生しますが、業者買取の場合は不要です。
たとえば、空き家を1,200万円で売却した場合の仲介手数料は、約46万円になります。
非常に高額なため、売主としてはできれば避けたいものです。
業者買取の場合は仲介手数料が0円なので、その分、多くのお金を手元に残せます。
仲介手数料無料で空き家を手放せることは、買取を利用する大きなメリットです。
買取に出すメリット6.空き家の維持費から解放される
買取に出すメリットの1つが、空き家の維持費からすぐに解放されることです。
空き家と言えども、所有している以上、固定資産税などの維持費がかかります。
老朽化が進んでいる場合は、雨漏りや倒壊などを防ぐために、定期的な修繕やメンテナンスも必要です。
買取に出せば、すぐに売却ができるため、これらの維持管理費から解放されます。
空き家の維持費負担がすぐになくなることも、買取に出すメリットです。
買取に出すメリット7.リフォームや修繕をする必要がない
売却前に、空き家のリフォームや修繕をする必要がないことも、買取に出すメリットです。
買取業者は空き家を買い取った後に、リフォームやリノベーションを行い、再販をします。
そのため、
- フローリングの傷
- クロスの剥がれ
- 水まわりの汚れ
- 設備の故障
などは、そのままの状態で問題ありません。
仲介の場合は、最低限の修繕やリフォームが必要となるため、売却前にお金がかかります。
買取であれば、リフォームや修繕の必要がなく、出費を抑えられるのもメリットです。
3.【4STEPでわかる】空き家を買取に出す方法
空き家を買取に出す方法は非常に簡単です。
ここで紹介する4STEP通りに進めていけば、誰でも簡単に買取価格が高くなるでしょう。
以下は、空き家を買取に出す4STEPです。
- STEP1.一括査定サイトで複数業者に査定依頼を出す
- STEP2.依頼する買取業者を決める
- STEP3.契約をして空き家を買取してもらう
- STEP4.買取代金を受け取る
それぞれの内容について、確認していきましょう。
STEP1.一括査定サイトで複数業者に査定依頼を出す
まずは、一括査定サイトを利用して、複数業者に査定依頼を出しましょう。
同じ空き家でも、業者によって買取金額が異なるためです。
複数業者で査定をすれば、買取金額を比較でき、最も高く評価してくれる業者を選べます。
一括査定サイトは無料で利用でき、簡単な入力で一括査定依頼を出せるため、忙しい方でも安心です。
1社だけの査定にすると、他社より200〜300万円買取金額が安くなるかもしれません。
少しでも多くのお金を得るために、必ず、複数業者に査定依頼を出すようにしましょう。
STEP2.依頼する買取業者を決める
複数業者で空き家の査定をした後は、依頼する買取業者を決めましょう。
業者を決める際は、以下3点を比較します。
- 実績が豊富か
- リフォームは得意か
- 査定金額は高いか
どの買取業者を選ぶかで、手元に残るお金が大きく変わりますので、慎重に選びましょう。
STEP3.契約をして空き家を買取してもらう
依頼する業者が決まったら、契約をして空き家を買取してもらいます。
もし、買取金額に合意できない場合は、空き家を売却することはできません。
また、契約をする際は、買取条件を整理しておきましょう。
最低でも、上記5点は確認してください。
- 修繕やメンテナンスは本当に必要ないか
- 不要な家具・家電は引き取ってもらえるか
- 買取成立後、現金決済はいつになるのか
- 手数料など発生しないか
- 引き渡しはいつになるのか
疑問点などをすべて明確にした上で、問題がなければ売買契約を締結します。
STEP4.買取代金を受け取る
最後に空き家を引き渡し、代金を受け取ります。
買取相談から代金受け取りまでの期間は、2週間〜4週間程度です。
業者によって変動しますので、相手方によく確認してくださいね。
また、空き家を売却した翌年の2月〜3月に、確定申告が必要なことを忘れないようにしてください。
4.空き家買取業者を選ぶ3つのポイント
実績や査定金額などのポイントを比較すれば、高値買取の業者を選ぶことができます。
業者選びに失敗してしまうと、買取金額で数百万円の損をすることも。
以下は、優良な空き家買取業者を選ぶ3つのポイントです。
- 買取実績や再販戸数は豊富か
- リノベーション・リフォームを得意としているか
- 査定金額は他者と比較して高額か
各ポイントの詳細について、見ていきましょう。
ポイント1.買取実績や再販戸数は豊富か
空き家買取業者を選ぶ場合は、買取実績や再販戸数に注目をしましょう。
実績や再販戸数が豊富な業者であれば、多くのノウハウがあり、買取金額が高い傾向にあるからです。
また、対応に慣れているため、サービスの質も期待できます。
実績や再販戸数が少ない業者だと、高値の提示は難しいでしょう。
買取実績や再販戸数が豊富な業者を選ぶようにしてください。
ポイント2.リノベーション・リフォームを得意としているか
リノベーション・リフォームを得意としているかも、空き家買取業者を選ぶポイントになります。
業者は、買取した空き家に、リフォームやリノベーションを施し再販するためです。
得意な業者だと再販が有利になるため、買取金額が高い可能性があります。
リフォームやリノベーションが不得意な業者だと、再販戸数や売上が少ないため、買取金額も安くなるでしょう。
このような理由から、リフォームやリノベーションが得意な業者を選ぶことをおすすめします。
ポイント3.査定金額は高いか
査定金額が高いかどうかも、空き家買取業者を選ぶ場合のポイントです。
査定金額が高い業者を選べば、より多くのお金が入ってくる可能性が高くなります。
業者によって査定金額が異なるため、一括査定サイトを活用して比較するようにしましょう。
空き家を高く売るためにも、査定金額が高いことは外せないポイントです。
5.空き家買取のおすすめ業者7選
ここでは、空き家買取のおすすめ業者を紹介します。
実績や人気があり、良い評判も多い業者ばかりです。
おすすめ業者を知ることで、自分に合った業者選びもしやすくなります。
以下は、ここで紹介するおすすめ業者7選です。
- 空き家買取専科
- カチタス
- リプライス
- リアルト・ハーツ
- フジ住宅
- 東武住販
- イーグランド
1社ずつ、特徴を見ていきましょう。
おすすめ業者1.空き家買取専科
空き家買取専科は、買取と再販の専門業者で、創業以来150軒以上の買取・再販をしています。
中古戸建てのリノベーションを得意としており、築年数が古い家も、安全性とデザイン性を兼ね備えた家に蘇らせるのが特徴です。
再販に強いため、高値での空き家買取が期待できます。
静岡県中部エリアを対象としているため、静岡在住の方におすすめの買取業者です。
特徴
- リノベーションを得意としている
- 築年数が古い家も買取できる
おすすめ業者2.カチタス
カチタスは、家の買取再販戸数ランキングで1位を獲得した、大手買取業者です。
東証一部上場企業で、ニトリと業務提携をしており、全国に100店舗以上展開しています。
現金決済まで最短3週間なので、すぐにお金を手にしたい方も安心です。
他社で買取が難しいと断られた物件でも、買取をしてくれます。
再販力が高いため、高値での空き家買取が期待できる業者です。
特徴
- 創業40年以上、累計5万戸以上買取の老舗業者
- 現金化までのスピードが早い
おすすめ業者3.リプライス
リプライスは、年間売買実績2,000件を誇る業者です。
北は北海道から南は沖縄まで、全国で再生住宅を提供しています。
戸建てとマンションを取り扱っており、自社買取以外に、仲介業者からの買取も行っているのが特徴です。
本社は愛知県にありますが、地方での買取にも対応しています。
特徴
- 全国で買取をしている
- 即日査定もできる
おすすめ業者4.リアルト・ハーツ
リアルト・ハーツは、中古住宅の買取や販売をしている業者です。
- リフォーム済み中古住宅
- 新築一戸建て
- 土地分譲
これら3つの事業を行っています。
- 仙台
- 名古屋
- 新潟
- 東京
- 福岡
- 熊本
など、各地に店舗があるため、地方物件にも強い業者です。
リフォームを得意としていて、買取した物件を各地で再販しています。
再販力があるため、高値での買取が期待できるのが魅力です。
特徴
- リフォームを得意としている
- 各地に店舗があり地方にも対応している
おすすめ業者5.フジ住宅
フジ住宅は、関西圏を中心に営業活動をしていて、マンションと戸建て、どちらの買取・販売もしている業者です。
東証一部上場企業で、大手ならではの安心感があります。
関西圏に多くの拠点があり、地域に根付いた営業をしているため、販売力があるのが特徴です。
特徴
- 東証一部上場企業で大手
- 関西圏を中心に展開している
おすすめ業者6.東武住販
東武住販は、
- 山口
- 下関
- 福岡
- 大分
- 佐賀
- 広島
など、西日本を中心に展開している不動産会社です。
築20年〜40年程度の戸建て買取に力を入れていて、買取物件はリフォーム再生をした上で、再販しています。
再販物件は、20〜30代、年収300万円前後の顧客がメインターゲットです。
特徴
- 西日本エリアに強い
- 築古物件に力を入れている
おすすめ業者7.イーグランド
イーグランドは、戸建てやマンションの再生事業を展開している業者です。
競売や任売で仕入れた物件にリフォームを施し、付加価値を付け販売します。
再生物件のメインターゲットは、家を初めて購入する層で、2,000万円以下の物件が中心です。
再販物件の顧客満足度を高めるため、アフターサービスも充実しています。
本店は東京で、札幌や横浜、関西に支店を展開しており、買取・再生に力を入れている業者です。
特徴
- 住宅再生に力を入れている
- 良質廉価な再生物件を販売する
6.空き家買取の注意点
空き家を買取に出す注意点を知らないと、余計な出費が発生したり、買取金額が安くなります。
また、近隣住民とトラブルになる恐れも出てくるでしょう。
注意点を把握しておくことで、買取をスムーズに進められるようになります。
以下は、空き家買取の3つの注意点です。
- 空き家買取はできる限り早く申し込む
- 買取に出す前に空き家の権利関係を確認する
- 買取業者を慎重に選ぶ
1つずつ、確認していきましょう。
注意点1.空き家買取はできる限り早く申し込む
空き家を買取に出す場合は、できる限り早く動きましょう。
なぜなら、買取が遅くなれば、その分維持管理費がかかるためです。
空き家を所有している間は、固定資産税や修繕、メンテナンス費用がかかり続けます。
また、空き家の老朽化が激しかったり、不衛生な場合は、近隣から苦情を受けるかもしれません。
近隣トラブルになれば、買取金額も下がる可能性があります。
これらの理由を考えると、空き家を持ち続けるメリットはありません。
空き家買取を考えているのであれば、できる限り早く申し込みをしましょう。
注意点2.買取に出す前に空き家の権利関係を確認する
空き家を買取に出す前に、権利関係を確認しましょう。
本人の単独名義ではなく、家族との共同名義になっている場合は、名義者全員の合意がないと売却することができません。
共同名義者が、売却に猛反対するケースもあります。
その場合は、買取業者を探す以前に、説得が必要です。
空き家買取の進め方も変わってきますので、まずは権利関係を確認してください。
注意点3.買取業者を慎重に選ぶ
空き家の買取業者は慎重に選びましょう。
繰り返すようですが、どの業者に依頼するかで買取金額は大きく変わります。
業者によって、買取金額が100万円〜200万円以上違うことはよくあります。
手元に残るお金に直接関わるため、じっくりと時間をかけて業者選びをしてください。
まとめ
今回は、空き家買取業者を選ぶポイントやおすすめ業者について紹介しました。
最後に、この記事で紹介した大事なポイントをまとめると次の4点です。
- 空き家の処分は現金化か早く出費が少ない買取がおすすめ
- 買取金額が変わるため業者選びは慎重に
- 権利関係の確認や買取後の確定申告を忘れない
- 空き家売却を決めている場合は早めに行動すること
ここで紹介した内容を参考にして、早速空き家処分を進めていきましょう。