食べ物が美味しく自然が豊かで、さらには都内から日帰りでのアクセスが可能。
さらには、2019年度の「子育て世代が住みたい田舎部門で全国第1位」(※1)にも選ばれた栃木県。
都内からの移住をするかたも多い、のんびりとしたイメージがある栃木県ですが実際に移住してみると
と、評判の悪い口コミも少なくありません。
- 栃木移住を真剣に考えている
- 実際、移住した人の意見が聞きたい
という方に『注意点・成功のポイント』を失敗体験談をもとに解説します。
この記事を読めば、事前に対策を打てるようになるので、どんな準備が必要かわかるようになります。
失敗談を踏まえたおすすめ移住地域も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.【実録】栃木移住で後悔…失敗体験談を紹介
栃木に移住をする上で、抑えておきたい『生活・仕事・環境・人間関係面』の4つのポイント。 それぞれご紹介していきます。
1-1.栃木移住の失敗体験談【生活面】
まずは栃木の『生活面』から。
田舎で気になる点はやはり、スーパーやコンビニなどの営業時間ですよね。
都会と違ってそもそもお店の店舗数が少ないのは百も 承知ですがせめて、24時間のいつでも行ける店舗が欲しいところです。
移住した人たちの失敗談で特によく挙がったのが「公共機関」と「24時間営業の店舗」の事。
宇都宮市の様な都会になれば問題はないのですが、周辺の地域の田舎では便利にはなってきてはいるものの、まだまだ都会から移住した人たちからすると不便さは否めないようです。
車がないと県内の移動が不便
30代女性・15年
20代女性・17年
宇都宮市以外の場所ではそもそも駅やバス停が少なく、地域によっては通っていません。
あっても1時間に1本と本数もかなり少なく、公共機関が近くにある家も少ないため、買い物や出勤に使う自家用車を持つことは移住の必須事項と言えます。
宇都宮から外れると交通の便が悪い
30代女性・33年
栃木では公共交通期間を利用する人が少ないため、民間バスの路線が廃止している事が 交通の便の悪さの背景としてあげられます。
24時間営業のお店がなくて不便
20代女性・18年
図(※国土交通省)を見ても分かる通り、栃木の「自動車の保有台数」は全国で第三位。
車の所持は生活をする上で、欠かせない物となっている事が分かりますね。
1-2.栃木移住の失敗体験談【仕事面】
栃木に移住を考えられている方で、都内への出勤を考えられている方もいる事でしょう。
今までの説明でお判りになられたと思いますが、宇都宮意外からの出勤は正直厳しいと言えます。
実際、都内への出勤問題が理由の失敗談は多くあります。
そのうち2つをご紹介いたします。
新幹線通勤は交通費がかさむ
東京へのアクセスは良いのですが、新幹線代が結構かかります。
一時期東京へ新幹線通勤をしていましたが、定期代が非常に掛かりました。
また、宇都宮駅は栄えていますが、田舎特有の会社の同僚などに会ってしまう機会が多くあり、都内とは少し違います。
栃木に移住されて都内への通勤を考えられている方は大きな出費がかかる覚悟が必要です。
NAVITIMEで調べた所、宇都宮~東京への新幹線代は一か月あたり103,940円もします。
毎日の通勤で必要な費用だとはいえ、かなりの出費ですよね。
栃木へ移住し都内への通勤をされる方は、割り切った考えと覚悟が必要になります。
東京への電車通勤には不便な点も
やはり車社会なので電車が通勤時間以外は1時間に1本の私鉄が多い事だと思います。
しかしJR沿線であればそのような事もなく、なんなら都内に直ぐに出れてしまいます。
30代女性・1993年から現在まで
電車通勤になると新幹線と比べ、費用が半額近くまで低くなります。
ただその分、通勤時間が倍近くまで必要となるので毎日のストレスになりそうです。
電車と新幹線の内容のまとめが以下になります。
宇都宮~東京 am8:00 NAVITIME
通勤時間 | 費用 | |
新幹線 | 約1時間 乗り換え0 | 103940円 |
電車 | 約2時間 乗り換え0 | 53450円 |
電車での通勤になると新幹線に比べる料金が安くはなるのですが、通勤時間は約2倍になります。
非常に時間も手間も掛かる為、電車通勤はかなりのストレスになりそうです。
田舎の方になるとさらに電車の本数も少なくなり、乗り換えも必要で料金も上がります。
東京都内への電車通勤をするなら避けられない問題です。
なのでリモートワークをされるか、車通勤が可能な会社に変えるか等の対策も一つの手として視野に入れておきましょう。
1ー3.栃木移住の失敗体験談【環境面】
急な雷雨が多い
40代男性・2015年9月~2019年3月
30代女性・1993年から現在まで
栃木の天候は急に変化をすることが多いため備えが必要です。
原因として高い山々が広がっていることが挙げられ、一年を通して天候が非常に変わりやすいです。
雷を伴い停電をすることもあるため
- 懐中電灯
- 電池など
- カップラーメンやお菓子などの食料品
このような防災グッズは持っておくようにしましょう!
山の方は雪が降りやすい
40代女性・7年くらい
40代男性・4年
栃木県は全体的に寒い地域です。
北海道の人でも寒いと言わしめるくらい寒く感じ、市街地ですら雪が膝まで積もることがあります。
道路の凍結もよくあることなので、防災グッズはもちろんスタッドレスタイヤも必須アイテムです。
1-4.栃木移住の失敗体験談【人間関係面】
「田舎の人たちは温かい」というイメージを持たれてる方は多いと思います。
栃木に移住された方も、この印象を持っている方が多く、住んでみると予想と反していた。という失敗談が後を絶ちません。
地域特有の県民性も移住失敗につながる、大きな要因となるため ある程度の割り切った考えが必要となります。
常に相手の裏を考える
40代男性・2015年9月~2019年3月
地域によって各々の人間性があり、地域に溶け込めない移住者の方が多くいます。
栃木は曇りが多い天候のせいか、内気な部分があり平気で嘘をつくといった口コミも。
ただ、栃木の人が皆同じ人間性という訳ではないため、長い目で付き合っていけば 許容範囲が広いといった栃木の良い県民性に出会えるはずです。
地味で目立たない県民性
・既存意識にとらわれ、よそ者を受け付けない(福岡・男)
・細かく、ネチネチとしつこい(兵庫・女)
栃木は方言のなまりが強く、シャイな一面があるため他人を寄せ付けないような 近寄り難さを感じる事もあると思います。
気になる方は後で紹介するお試し移住などで、先にご近所の方などの雰囲気を リサーチしてくるのも良いかもしれませんね。
1-5.栃木移住の失敗体験談【子育て面】
家族で田舎に移住される方で、次に心配なのは「教育施設」が整備されているか?だと思います。
栃木では大手予備校の数が少なく、学校に通うために県外に通う方も珍しくありません。
また、少し荒い県民性も持ち合わせている地域もあるため お子さんの登下校やお出かけには注意しましょう!
大手予備校が少ない
言っとくけどこの中ではぶっちぎりで学校教育のレベルが全国区で見たら底辺なんだから、MARCH以上の学力つけさせたいなら栃木で子育てなんて幼少期までしかダメだぞ〜?
宇都宮には大手予備校ないから、大宮まで通うしかなくなるんだぞ? https://t.co/BtA17uQgAH— RYO🇷🇺AUGE → 0614 A.L.P Ver. Growth 昼夜@立川✨ (@NekoLiqueur) December 12, 2018
口辛な意見がTwitterで挙げられていますが、今は大丈夫です。
現在では、宇都宮に大手予備校が参入していて例えば「駿優宇都宮高」や「河合塾マナビス中央校」 などが駅周辺にあります。
移住される方で、大学に行かれる予定のあるお子さんがいる方は宇都宮に住めば問題なしです!
押し売り感の強い訪問販売が来る
栃木のような北関東は大阪より治安が悪い。いまどき、ギャグマンガのようなガラの悪い押し売り、訪問販売が家に直接やってくる。インターホン越しに「いらんから帰れ!」断ってるのにチャイムを押しまくる。いやほんと。
— 京橋博士 (@Dr_kyoubashi) June 15, 2020
「柄が悪い」や「マナーが良くない」などの口コミが多いため、栃木は治安があまり良いとは言えません。
訪問販売以外でも、車の運転マナーが悪いという移住者の方達の口コミで多く見かけられました。
車の運転や、一人行動には十分な注意が必要です。
2.栃木移住するならココ!おすすめの地域は栃木市
移住されたかたの失敗体験談を元に、「栃木のデメリット」を踏まえたうえで 栃木に移住されるなら、間違いなく栃木市がおすすめ!
その理由と移住者の意見をご紹介します!
おすすめ理由
栃木市がおすすめなのは、アクセスが良く子育て支援制度が充実している為 子育てに適している環境だと言えます。
数々の失敗談の中でもっとも多く取り上げられていたのが「交通の便の悪さ」でした。
この問題は栃木市ではなんの心配もいりません。
栃木駅は多いときで一時間に7本の電車があります。
また、栃木市は県内で一番東京に近い位置にある都市でもあるため通勤時間を抑えたい方にもおすすめ。
子育て面でも
- 自然が多くのびのびと過ごせる
- 赤ちゃん駅とよばれる無料で利用できる立ち寄り施設がある
- 子育て支援に手厚く支援金などもある
といった子育てに良い環境と数々の子育て支援制度があるため、子育てには 栃木市が向いていると言えます。
移住者の声
移住された方で多かったのは「自然が豊かでのびのび子育て」できるという意見でした。
私としては、多少不便でも大自然のなかで暮らすという事もありかなと思っていたのですが、雪が積もった時の車の運転には不安があったので、栃木県であれば県南地域かなと考えていました。
そんな時都内で行われた移住セミナーに参加して、栃木市について興味をもったことが移住への第1歩になりましたね。 ちょうど良い栃木市 実は、私は栃木県日光市で働いていたことがありまして、栃木県にはちょっとした関わりがありました。
休みの日には、栃木市をドライブしたこともあります。その時に感じたのが、景色が良いこと。それと商業施設もあって、田舎でもなく、住んでみたら住みやすいだろうなと思っていました。あとは、お互いの実家にも行きやすい東武線であったことが大きな要因ではありますね。
引用:https://www.city.tochigi.lg.jp/site/iju/13757.html
私が栃木市で過ごしてきたので、同じ経験であったり、自然の中からいろんなことを発見したり、自分で何かを見つける力をつけてほしいですね。
子どもたちが成長して必要とあれば、都会に出ていくのもいいかなと思っています。たぶん、こちらで育つと都会の生活に憧れることもあるだろうから、その時は子どもの背中を押してあげたいと思っています。
引用:https://www.city.tochigi.lg.jp/site/iju/13756.html
「あったか住まいるバンク」や「移住体験施設」については、以前から知っていました。補助金を活用して、この家に合うテーブルを購入することができました。
新しい家を購入するにあたって、シンボルになるものを買おうと決めていたので、栃木市ありがとうと感謝しています。
私たちは、今の家がすごく気に入っています。最高の家と出会うために、街の雰囲気とかスーパーがどこにあるとか、すぐに把握できるものではないので、しっかり腰を据えて見た方がいいですね。移住体験施設は、普段の栃木市を知るのにもってこいです。
むしろ、普通に古民家の「やどかりの家」には泊まってみたいなぁと思っているぐらいです。これから移住を考えている人は、ぜひ活用されるといいと思います。
自然の豊かな所で家族と一緒に過ごす時間を大切にできる。
移住するのにこれ以上ない場所ですね。
- 公共交通機関があまり通ってない。
- 24時間のスーパーがない。
などの失敗談がありましたが、裏を返せえば自家用車さえあれば 「自然が豊かで綺麗な田舎」に問題なく住めるという事になります。
内気な県民性も人による所があるため、一概に「悪い」とも言えません。
気になる方は、移住者のコメントで書かれていた「やどかりの家」にお試し移住してみるのもありですね!
栃木市ならではの楽しみ
東京都内のような都会ではまずできない楽しみ方が栃木では日常的に楽しめます。
例えば
- シラサギやカモなど、いろいろな野鳥がみれる
- 広い土地を買って、ガーデニングを楽しむ
- 綺麗な星をながめる
などなど、都内では決して味わえない癒しが栃木市にはあります。
休日には子供と自然の中でのびのびと遊んだり、家族でBBQをしたりできるのも 都内から栃木へ移住した人ならではのメリットと言えます。
3.利用したい移住支援制度
では栃木移住で利用したい「移住支援制度」をご紹介します!
とちぎ市の移住支援制度
とちぎ市の移住支援制度を紹介していきます。
とちぎ市町オンライン移住相談
現在、とちぎ市は移住のオンライン相談を受け付けています!
【相談時間】平日(月曜除く)10時00分~17時00分 ※最大1時間
【相談方法】オンライン会議システム「Zoom」を使用
【対象者】 栃木市へ移住を考えられている方 住居・仕事・交通など、実際に足を運ばないと得られない情報はたくさんありますよね。
こちらのオンライン相談は無料で利用することができ、わざわざ栃木まで移動する 手間がはぶけるので、気になる方は一度ご利用になられてはいかがでしょうか?
まちなか定住促進住宅新築等補助金
まちなか定住促進住宅新築等補助金は住宅を購入される方に有難い補助金の支援制度。
栃木市で住宅を購入し、移住される方は必ずチェックしてほしい補助金制度。
【対象者】中古・新築での住居を購入・建築されるかた
【支援金】新築住宅の建築・購入 15万円 中古住宅の購入 7万5千円
【加算】申請時に所有者またはその配偶者が50歳未満の場合 5万円
申請時に所有者に18歳未満の子どもがいる場合 子ども1人につき2万円
家具家電の購入・移動やその他の生活用品など、移住にはかなりコストがかかります。
住居の購入をお考えならばこの支援金制度は必ず利用しましょう。
栃木県の移住支援制度
先ほどは「とちぎ市」でしたが、次にご紹介するのは「栃木県」の支援制度です!
最大100万円支給!栃木県移住支援事業
栃木県移住支援事業は、栃木県に移住されるかた全般に向けられた支援制度です。
【対象者】
- 東京23区に在住していた方又は東京圏から東京23区に通勤していた方
- 5年以上の移住を考えている方
- 転入3か月以上1年未満である(その他、対象者に細かい条件あり)
対象者となる方を大きくピックアップしてみました。
他にも細かい条件が記載されているため、確認は必要ですが参考にしてください。
最大100万円の支援金が給付されるので、まちがいなく利用するべきです。
とちぎU I J ターン応援団
栃木県にある企業の方々が様々なサポートをしてくれる制度です。
移住する先の地域によってサポートしてくれる内容が違い
- 「お試しのいえ」をお試し移住をさせてくれる
- 創業を考えている方に、セミナーや「お試し店舗」を貸してくれる
などサポートの内容は様々。
ここまで手厚い移住支援制度も栃木の魅力の一つと言えるでしょう!
まとめ
栃木に移住する際の注意点をまとめると
- 宇都宮市以外は交通機関が整っていないため、車が必須
- 天候の変わりが激しく、寒さが厳しい
- 特有の県民性がある
- 大手予備校が少ない
一見デメリットだらけに見えますが、これを差し引いても 自然が好きでゆったりとした休日を過ごしたい方には向いていると思います。
移住の際には、せひご参考ください!
移住希望者