高知移住を考えたとしても、何から調べたら良いかなんて分からないものですよね。
「なんとなく高地ってよさそう」
くらいのふんわりしたイメージでは、具体的に生活のイメージが湧きませんよね。
今回いえらぼでは、国や様々な機関が出している都道府県のデータをはじめとした移住の参考になりそうなデータを40項目以上調査しました。
そんな中から、基本情報・特徴的な情報をピックアップして紹介します。
移住先を知るきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
1-1.高知県の基本情報
まずは、高知県の基本的な情報について紹介します。
▼高知県の基本情報まとめ
項目 | 数値 | 全国順位 |
---|---|---|
人口 | 706,000人 | 45位 |
転入者数 |
1,772人 |
47位 |
平均収入 | 294,200円 | 23位 |
家賃相場 | 47,432円 | 34位 |
これらのデータの中でも特に転入者数は少ないですね。
移住地ランキングで13位と、比較的人気が高いといえる高知県。
しかし、総務省統計局の「住民基本台帳人口移動報告 2020年(令和2年)4月結果」によると、転出者が転入者を圧倒的に上回っています。
人気があるのに、高知県へ実際に転入する人が少ないのは、なぜでしょうか。
その理由の一つとして、高知県に仕事が少ないことがあげられます。
高知県で行われた進学・就職の希望地等意識調査結果によると、大学生が県外での就職を希望する理由の1位は希望の仕事がある(58.1%) 2位は給与等の労働条件が良いから(46.2%)といったデータが出ています。
逆に言えば、高知県では職種の幅が狭まったり、給与の条件が低い場合があることを示していると考えられます。
実際、「厚生労働省による調査」によると平均収入はほかの都道府県と比べて、高いとは言えません。
そのため、移住者にとっても、就労状況がネックになっているのでしょう。
高知県や各市町村は、この状況に危機感を募らせており、様々な対策を取り始めました。
たとえば、県と市が協力して事務系企業・IT系企業等を誘致しており、職種のバリエーションは以前よりも増えています。
また、求人情報を扱う「高知求人ネット」がインターネットで公開されるなど、以前と比べると情報が得やすくマッチングしやすい環境の整備が進んでいます。
高知移住の際は、これらの情報をうまく活用して、仕事のめどをつけておくことが大切です。
1-2.他都道府県と比較した高知県の特徴
次に、高知県の特徴的な情報をお伝えします。
他都道府県と比較した時に、上位・下位に位置していたものをまとめました。
高知県の特徴を捉えるのに便利な情報がそろっているので、手軽に特徴を把握したい人はご覧ください。
▼他都道府県と比較した高知県の特徴まとめ
項目 | 数値 | 全国順位 |
---|---|---|
高校の最高偏差値 |
4 | 47位 |
東大入学者数 | 6 | 46位 |
一般診療所 | 562 | 46位 |
高齢化率 平成30年(%) |
35% |
2位 |
女性の自殺率 女性の生涯未婚率 |
8% 16% |
46位 4位 |
これらの特徴的なデータを見てみると、高知県の特徴としては、
・高等教育を受けさせるには不向き。
・女性は、未婚率が高い。
などが挙げられます。
今回、それぞれの特徴の背景をいくつかの根拠(データ)から考察してみました。
詳しく見ていきましょう。
特徴1.高等教育を受けさせるには不向き。
特徴の1つ目は、高等教育を受けさせるには不向きという点です。
「大阪進研,伸学工房,SAPIX中学部, 佐鳴予備校, 家庭教師のトライのデータをまとめたサイト」によると、高校の最高偏差値は64で、全国で最下位でした。
また、「週刊朝日 2020を元にしたデータ」によると、東京大学への進学者数も46位と低迷しています。
この理由として、経済的に苦しい子育て世代が多いことがあげられます。
少し古い資料ですが、「高知県の教育を取り巻く現状生活」では、保護被保護率、離婚率や母子世帯数比率が全国平均を大きく上回ることについて言及されていました。
それで、経済的に苦しく、塾や家庭教師などの付加的な教育を受ける余裕のない世帯が多いと推測されます。
さらに、「高知県の教育の現状と課題」によると、県立高等学校 30 校では、3年生の4月の段階で、約半数の生徒が「ほとんど学習しない」と回答しています。
その理由として、「高等学校に入学することが目標となって、学ぶことの意義や将来の目標を持てていない生徒が多い」とあげられていました。
高知県は、人口が少なく、先ほど見たように仕事の選択肢も狭まってきてしまいます。
つまり、「あこがれの存在」や「夢の職業」に出会うのが難しいということです。
それに、周囲の勉強しない風潮に抗うのは、容易ではないでしょう。
それで、移住の際は、子供が大きくなってから、将来のビジョンを描きにくいという問題にぶつかるかもしれません。
自然豊かな高知県でのびのび子育てする時間も大切ですが、こんなデメリットがあることも知っておきましょう。
特徴2.女性の未婚率が高い
特徴の2つ目は、女性の未婚率が高いことです。
女性の未婚率が高いということは、少子化が進んでいるということです。
高齢化に加えて少子化が進む高知県には、どんな問題があるのでしょうか。
まずは、経済規模の縮小があげられます。 経済規模が小さくなると、仕事も減り、若者が流出し…という悪循環が生まれます。
さらに、人口減少も、高知が抱える大きな課題の一つです。
特に中山間地帯では、1960年から2015年までに、人口が半分近くまで減少しています。
この事態を重く受け止めた高知県と市町村は、移住に関する情報発信と、移住支援の充実を図るようになりました。
後述しますが、高知県独自の「移住者目線」での取り組みなどもあり、注目が高まっています。
移住の際には、ぜひ、移住支援制度を上手に活用しましょう。
2.高知県に住んでいる人のリアルな体験談
ここからは、いえらぼで独自に調査した、高知県に移住した人の生の声を紹介します。
2-1.40代女性Aさんの移住体験談
▼Aさんのステータス
・40代
・女性
・香川県宇多津町から高知県安芸市へ移住
移住のきっかけ
どうせ引っ越すなら と、個人的にとても好きな高知県への移住を決意。
安芸市に住む友人に物件を探して貰い、貸し手が見つかったとの知らせを受けて ペット可の一軒家に引っ越しました。”
利用した移住支援制度
いえらぼ編集マン
移住して良かった点
いえらぼ編集マン
阪神タイガースのキャンプ場もあり、交通機関もバス、汽車が利用できて 国道沿いには生活に必要なお店が集中しているため、不便は感じませんでした。
高知県は酒の付き合いと文化があるので、安芸市内でも夜の街を楽しめました。
何より 土佐の風土とおおらかな人情に癒され、のびのびと生活する事が出来ました。 ”
移住して後悔した点
いえらぼ編集マン
家賃も他の都市より低い設定で、農産品と海産物は新鮮、かつ安いです。
しかし、肝心の職探しには大変苦労しました。お勤め出来る仕事が少ないのです。
地元企業はほぼ自営業ですし、農業や漁業で生計を立てている方が多いです。
老人の人口も多いので、結局私は一度ドロップアウトした介護職に戻りました。
それ以外の仕事を探すのは、大変難しいのではないでしょうか。
これから移住する人に向けてのアドバイス
いえらぼ編集マン
いえらぼ編集マン
Aさんの移住体験談まとめ
・第一次産業に従事する人が多く、職探しには苦労した!
・酒の文化が発達しており、馴染みやすかった。
・独自の移住支援制度を上手に活用するのが、移住成功のカギ。
いえらぼ編集マン
Aさんの体験談からは、高知での職探しが難しいということが分かりました。
やはり、高知へ移住した人の壁は、仕事にあるようです。
厚生労働省高知労働局の調査によると、令和2年5月の有効求人倍率は0.95倍というデータがあります。
中でも、正社員の有効求人倍率は0.63倍と低い数字が出ています。
コロナウイルスの影響もありましたが、都市部に比べるとやはり求人数は少ないといえるでしょう。
移住の際は、希望の職種や労働条件に当てはまる仕事を見つけるのが難しいということを覚えておきましょう。
テレワークなど、場所を選ばない仕事なら、高知移住でも安心ですね。
様々な選択肢を視野に入れて、移住前に、高知での仕事を考えておきましょう。
2-2.20代女性主婦Bさんの移住体験談
▼Bさんのステータス
・20代
・女性
・主婦
・兵庫県から高知県高知市に移住
移住のきっかけ
いえらぼ編集マン
高知を選んだ理由は、学びたいことが演習重視の農学だったので、地方の広大な敷地がある場所が良いと思ったからです。
とりわけこの地域で学べる内容は国内では少ない熱帯地方の農学でした。
利用した移住支援制度
いえらぼ編集マン
移住して良かった点
いえらぼ編集マン
特に都内等の都会の方から出て来られた方なら青緑の四万十川や鏡川に心打たれると思います。
6月にもなれば市内でも少し人気の少ない水場に行けばホタルを見ることもできます。
海までは高知市からだと車で1時間ほどかかりますが、近くで小さなイカの赤ちゃんが泳いでいるのが見られるほど水がきれいです。
移住して後悔した点
いえらぼ編集マン
県内を移動するだけでも端から端までを横断しようとすると車で5時間以上かかります。
電車の本数は30分に1本程度。 路面電車もありますが、移動したい距離が長いと時間がかかるので車を持っていない人は不便に感じると思います。
あちは本島に渡りたいときなんかによく飛行機を利用していたのですが行き先によってはプロペラ機しか飛んでおらず、夏の台風や冬の降雪なんかに当たるとすぐ運行休止になったりしました。
これから移住する人に向けてのアドバイス
いえらぼ編集マン
特に市内であれば、めちゃくちゃ田舎で、どこに行くところもないという感じもしないので丁度良いかなと思います。
ただし買い物をするのが好きな方で、都会から出てこようかと思っている方にはショッピングモールのような場所は少ないのでそこは了承しての移住をお勧めします。
高知市在住の方の中には買い物をしに岡山あたりまで出る人も少なからずいるくらいです。
Bさんが思う移住に向いている人・向いていない人
いえらぼ編集マン
特に川や海がきれいなので、川や海でのレジャーの好きな方は楽しめると思います。
あと、そこそこ人付き合いが苦にならないという点も、大切です“向いている人は、自然の好きな方。
都会よりはご近所付き合いが濃いかと思います。
ただ、仲良くなると食事の席に誘ってくれたり、自然遊びを教えてくれたりと世話を焼いてくれる人も多いです。
向いていない人は、ショッピングが好きだったり、流行りものが好きな人です。
お店はあるんですけど、やはり大都会のそれとは規模も多さも違います。
チェーン店なんかも他県に比べて進出してくるのは随分後です。”
Bさんが考えるおすすめ移住先
いえらぼ編集マン
お店が多く、他県へもアクセスしやすいからです。
2 位は香美市です。 市内へのアクセスが良いので、便利です。
3位は海が近い南国市です。
いえらぼ編集マン
Bさんの移住体験談まとめ
・海や川がとてもきれいで、マリンスポーツに適している。
・県内も、県外へも、とにかくアクセスが不便なのがデメリットだった。
・世話焼きの人が多いので、人付き合いが苦にならない人は、高知移住に向いている。
いえらぼ編集マン
高知といえば、「日本最後の清流」としても名高い四万十川を連想される方も多いのではないでしょうか。
高知県は、川がきれいで、水が澄んでいるというイメージはお持ちかもしれません。
しかし、高知には知る人ぞ知る、「美しすぎる海」があるんです。
それが、幡多郡大月村に位置する「栢島」です。
栢島自体は、徒歩15分ほどで散策できてしまうほど、小さな島です。
注目したいのは、栢島を囲む、青い絵の具を溶かしたようなエメラルドグリーンの海です。
その海水の透明度は「沖縄以上!」とも評価され、日本中からダイバーたちが集まってきます。
高知市内から3時間程度でいける栢島。 ぜひ、移住したら一度足を運んでみたいですね!
2-3.年代性別Cさんの移住体験談
▼Cさんのステータス
・40代
・男性
・僧侶
・愛媛県から高知県いの町へ移住
移住のきっかけ
いえらぼ編集マン
Cさん
豊かな自然や美味しい食べ物などに魅了されその地域の自治体の空き家バンクを利用して移住しました。
年齢的にも今より若い日は無いと思い移住を決意しました。
利用した移住支援制度
いえらぼ編集マン
Cさん
移住して良かった点
いえらぼ編集マン
Cさん
手つかずに自然が多く空気や自然はやはりキレイでした。
移住して後悔した点
いえらぼ編集マン
Cさん
さらにそんな土地なので歩いて行ける距離はおろか車で数十分も走らないと買い物もできず、また辺鄙な場所なので都会並みに物価が高く、移動にかかる燃費なども考えると相当な出費に。
また空き家バンクと言ってもきちんと管理されているわけではないので壊れている部分は他人の家なのに自分が直さなければならない理不尽さがあります。
これから移住する人に向けてのアドバイス
いえらぼ編集マン
Cさん
いいなと思っても決して焦らず、まずはお試し移住などの制度を使うのがいいと思います。
相当な資金や時間的余裕がある人にはいいと思います。
Cさんが思う移住に向いている人・向いていない人
いえらぼ編集マン
Cさん
相当な不便を逆に楽しめる、または資金に余裕があれば自分の気に入ったようにできるでしょう。
向いていない人は、テレビなどで田舎暮らしに幻想を抱いている人です。
テレビではよい部分しか放送されておらず、実際に暮らす際の不便な点・怖い面などがわからないからです。
Cさんが考えるおすすめ移住先
いえらぼ編集マン
Cさん
いえらぼ編集マン
Cさんの移住体験談まとめ
・移住支援制度として、空き家バンクを用いたが、修理が必要で大変だった。
・辺鄙な場所で、アクセスが悪く、物価も高かったので、不便さを楽しめる心の余裕が必要。
・メディアで報道される「田舎暮らし」に幻想を抱いてはいけない。
いえらぼ編集マン
Cさんの体験談からは、空き家バンクに関する知られざる現実が分かりました。
空き家バンクとは、空き家を売りたい人が、買いたいあるいは借りたい人へとつなぐ、自治体の情報提供サービスのことです。
高知県でも、各市町村が「空き家バンク」に取り組んでおり、多くのUIターンの移住者が用いる制度でもあります。
自治体が主体となって運営しているため、安価で手に入れられたり、支援制度があることも魅力です。
しかし、Cさんのように、自分の足と目で確かめて、納得した物件であっても、修理が必要になる場合があるようです。
住んでみないとわからないことって、やっぱりありますよね。
空き家バンクは、貸主と借主が直接話し合って入居の可否を決めるのが原則です。
値段とあこがれだけで、すぐに物件を決めてしまうのではなく、詳細な部分まできちんと詰めて話し合うことが大切です。
のちに紹介する、高知独自の移住支援制度「二段階移住」を利用してもよいでしょう。
空き家バンク利用の際は、こんな点には気を付けておくのがよさそうですね!
参考:悪い口コミは?【高知移住失敗談】
もっとリアルな移住失敗談を知りたいという人は、口コミを多く集めた記事を読んでみましょう。
生活面・環境面など、様々な面から見た移住失敗談をまとめています。
▼合わせて読みたい
移住前後のギャップをなくし、移住に備えてしっかりと準備しておきたいですね。
3.高知県に移住するのに向いている人と向いていない人
では、 高知県に移住するのに向いている人と向いていない人の特徴を見てみましょう。
▼移住するのに向いている人・いない人
向いている人は、田舎暮らしが楽しめる人。
向いていない人は、生活のレベルを落としたくない人。
なぜそう言えるのか? 詳しく見ていきましょう。
3-1.高知移住に向いている人
向いているのは田舎暮らしが楽しめる人です。
高知県の特徴として豊かな自然があります。
先ほども言及しましたが、美しい川や森が高知の魅力です。
一方で、田舎暮らしには、思わぬトラブルもつきものです。
例えば、出費の面から行くと移動のガソリン代は、想像以上にかかるかもしれません。
また、ご近所づきあいも大変に感じることがあるでしょう。
そんな田舎暮らしを前向きに受け入れられる人は、本格的に移住の準備を進めてみてはいかがでしょうか?
3-2.高知移住に向いていない人
向いていないのは生活のレベルを落としたくない人です。
体験談でも出ましたが、移住者が後悔するポイントとして、不便さがあります。
例えば、ショッピングできる場所やお店の数は、どうしても都会にはおとります。
また、多くの場所で車移動が必要になり、今まで以上に時間がかかることでしょう。
そして、先ほど考えたように、収入はあまり多くありません。
こんなデメリットがあり、生活のレベルを保ちたいという人には、不向きな場所です。
4.高知県に移住におすすめの地域ベスト3
では、高知へ移住するのに、おすすめの地域はどこでしょうか。
▼移住におすすめの地域ベスト3
1位…高知市
2位…南国市
3位…馬路村
1位.高知市
高知市は移住者の半分が選ぶ、移住に人気の地域です。
・高知県の政治、経済の中心都市。
・歴史ある街並みの残る城下町で観光スポットも多い。
・中山間地域、田園地域、都市部のバランスがとれた町。
おすすめ理由
高知市が選ばれる理由としては、自然と都会のバランスがとれた中核都市だという点があります。
高知市は、西と北は山地、東は水田、南は太平洋を臨む自然に恵まれています。
市街地は南北3キロ、東西5キロほどのコンパクトな範囲ですが、34万人の人々が暮らしています。
何よりの魅力は、高知ではいろいろなライフスタイルが実現できるということです。
例えば、学校や病院が充実した市街地に住みながら、休日はアウトドアを楽しめます。
逆に、自然も豊かなので、市街地で働きながら田舎暮らしというライフスタイルも可能です。
このように、移住のスタイルが広がるという点で、高知市は移住におすすめの地域と言えます。
高知市ならではの楽しみ
高知市ならではの楽しみとしては、よさこい祭りがあります。
毎年8月9日から12日までの4日間、開催されるよさこい祭り。
のべ100万人の人出があり、テレビでも生中継されるよさこいは、四国三大祭りの一つです。
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映画「君が踊る、夏」や小説「夏のくじら」に代表されるように、よさこいをテーマにしたエンタメ作品も多く作成されているので、移住前に見ておくのがおすすめです。
基本的にはチーム戦ですが、観客が飛び入り参加できるタイミングもあるので、移住したら、一度は参加してみたいですね!
移住者の声
” 最初は知り合いや友人もおらず不安でしたが、地域のコミュニティに参加したり、趣味であるバスケットボールのサークルに飛び入りで参加したりするなど積極的に動いた結果、「人とのつながり」も広がり楽しく過ごしています。また、高知はやっぱりおいしい ものが多くていいですね。とにかく居酒屋のクオリティーが高い!居酒屋好きとしては大満足です。(男性・2018年移住)”
引用:https://kochi-iju.jp/koe/interview/yokoyamasan202007/
高知市は思っていたよりも街だなという印象です。また、仕事で県内のいろんなところへ出掛けていくと、地元の方の話す方言が難しくて分からないということはあります。あと、移住前の高知のイメージは「暖かい」と思っていましたが、冬は想像していたよりも寒いですね。(男性・2017年移住)
引用:https://kochi-iju.jp/koe/interview/20200131/
高知市へ移住した人の多くが口にするのは、居酒屋のクオリティが高いということです。
総務省の調査によると、高知は、飲酒の出費1位、酒屋の数2位、ビール消費量3位を記録しています。
高知は、お酒を飲む文化が発達しており、お酒好きな人が多いことがわかりますね。
それで、高知への移住者も、お酒の場を通して、人とのつながりが持ちやすいようです。
高知へ移住してから、この居酒屋文化により、知り合いがいないという不安を払拭できることでしょう。
2位.南国市
南国市は2000人近くの移住者がいる、移住に人気の地域です。
・アクセスが良く、快適で便利。
・大学や高専が集まっている学園都市。
・田園が広がる昔ながらの町。
おすすめ理由
南国市は、アクセスのよさが、移住者に人気の理由です。
南国市は、県内唯一の高知空港、四国横断自動車道路南国ICを有しており、県外へのアクセスが抜群です。
また、JRや路面電車も走っており、県内の移動もらくらくです。
ちなみに、「路面電車」を「電車」、「JR」を「汽車」と呼ぶのが南国市の習慣のようです。
このように、都会ほどではありませんが、快適で便利な暮らしが実現できるでしょう。
だから、南国市は移住におすすめの地域と言えます。
南国市ならではの楽しみ
南国市ならではの楽しみとしては、坂本龍馬が愛したご当地グルメがあります。
「ごめんケンカシャモ」をご存知ですか。
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龍馬が食していた頃と同じ、純血種のシャモを用いた鍋料理です。
県内では、食べられる飲食店が20か所あります。
ふるさと納税の返礼品にもなっているので、気になった方はぜひ取り寄せて、南国市を感じてみましょう。
移住者の声
夫婦ともに神奈川出身のため、もし何かあったときにはすぐ実家に移動しやすい高知龍馬空港の近くの地域がよかったんです。
それに加えて、ほどよく田舎な部分があり、なんとなく市街地もある地域がいいな、と行き着いた地域が南国市でした。
まず食材が豊富でしかも新鮮なものが多くていいですよね。
スーパーでも扱っているものも品質の高いものが多いと思います!
あとやっぱり、東京と比べると家賃は安いです。
私はキャンプや自然の中で過ごす機会が増えましたね。
娘が喘息をもっているのですが、高知に来てからは発作の数が圧倒的に減ったんです。
やっぱり空気が綺麗なんだと思います。
引用:https://kochi-iju.jp/koe/interview/20191107/
南国市に移住した人の声では、アクセスの良さや家賃の安さ、自然の豊かさがあります。
先ほども触れましたが、アクセスの良さが南国市の魅力です。
県外からの移住者にとって、何かあったらすぐに移動できるというのはメリットですね。
こんな点を魅力に感じた人は、ぜひ南国市への移住を検討しましょう。
3位.馬路村
馬路村は転入率が5.1%と最も高く、移住に人気の地域です。
・緑ゆたかな自然景観があふれる小さな村
・ふるさとの温もりを体感できる原風景
・特産品のゆずをこよなく愛する人がいる村
おすすめ理由
馬路村が選ばれる理由としては、豊かな自然とあたたかい人があります。
馬路村の面積は、96%が森林で占められています。
その中には、日本三大スギ美林にも指定されている魚梁瀬杉の美しい林が広がります。
そして、総人口は、700人ほど。 高知県内で2番目に人口が少ない場所です。
美しい自然に囲まれた小さな村は、都会暮らしに疲れた方におすすめの地域と言えます。
馬路村ならではの楽しみ
馬路村ならではの楽しみとしては、やはり特産のゆずがあります。
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馬路村は、ゆずで村おこしに成功した地です。
その年商は30億円ともいわれています。
馬路村担当者によると、ゆずではなく「地元を売る」という地元への愛の強さが成功につながったということです。
ゆずの収穫期になると、村はゆずのにおいで溢れ、子どもたちも一緒になって、収穫を手伝うそうです。
こんな点を魅力に感じた人は、ぜひ馬路村の移住を検討しましょう。
移住者の声
今まで経験したことがないような山奥の生活ということで、どんな生活が待っているのか、想像もつかなかったのですが、まだ23歳という若い時だったので、人が住んでいるのだからどうにかなるといった感じで、あまり深くは考えていませんでした。
ただし、村の生活には車の運転ができることが必須で、ペーパードライバーであった妻は、村に引っ越してきてから山道の運転を必死で練習していました。 (30代・男性)
馬路村がここまで田舎だとは思わなかった。
初めて旦那っちゃんに連れてきてもらったときも、「ほんとにこんな山奥に村があるのかー!?」って( 笑)(女性・2016年移住)
引用:https://umaji-iju.jp/advice_yamada.html
まず、移住者への壁になったのは、山道の運転です。
高知市から馬路村へのアクセスは、1時間半市街を走った後、川に沿って山奥へと30分進んでいきます。
特にペーパードライバーだった場合は、練習が必要のようです。
不便でも温かい村を魅力に感じた人は、ぜひ馬路村への移住を検討しましょう。
5.利用したい移住支援制度
各地方自治体は、移住者に向けての支援制度を整えている所が多いです。
支援金がもらえたり、体験移住プログラムがあったりと内容は様々ですが、移住を考えている人にとっては利用しなきゃ損なものが多くあります。
申請しないと受けられない支援が多いので、とりあえず知っておくことが大切です。
ここから、各おすすめ移住先で利用できる、移住支援制度を紹介します。
5-1.高知市の移住支援制度
高知市の移住支援制度には、以下のようなものがあります。
▼高知市の移住支援制度まとめ
・こうちファミリーサポートセンター
・お試し滞在施設
・三世代同居等Uターン支援事業
この中でも今回は、お試し滞在施設と三世代同居等Uターン支援事業について簡単に詳しく紹介します。
お試し移住施設
対象者:高知県内及び高知市内への移住を検討されている方
高知市のお試し移住施設という移住支援制度です。
高知県、高知市への移住を考えている人を対象にしています。
いきなり、高知への移住には抵抗や不安がありますよね。
「お試し移住」を利用すれば、安価でお試し移住ができます。
施設とも家具・家電付いていますが、寝具はないので、ご注意ください。
これから移住を考えている人は要チェックです。
・「いっく」(高知市一宮)(3室)
利用期間 :1か月以上6か月以下(1か月単位での利用)
利用料金 :月額3万5千円程度(別途共益費・光熱水費が必要)
利用対象者: 高知県内への移住を検討されている高知県外在住の方
・「しいの木」(高知市鏡)(2室。調理室・トイレは共用)
利用期間 :2泊以上28泊以下
利用料金 :最初の2泊まで1室につき3,300円、以降1泊ごとに1室につき1,100円
利用対象者:高知市への移住を検討されている高知市外在住の方
三世代同居等Uターン支援事業
対象者: Uターンして、三世代同居する人
高知市の三世代同居等Uターン支援事業という移住支援制度です。
上記記載の通り、引っ越しの費用や、賃貸借契約の仲介手数料の補助を受けることができます。
合計で上限15万円を補助してもらえるということで、かなり大きい補助額ですね。
上記条件に当てはまる人は要チェックです。
5-2.南国市の移住支援制度
南国市の移住支援制度には、以下のようなものがあります。
▼南国市の移住支援制度まとめ
・伝統産業後継者育成技術指導支援
・乳幼児等医療費助成制度
・南国オンライン相談
この中でも今回は、伝統産業後継者育成技術指導支援と南国オンライン相談について簡単に詳しく紹介します。
伝統産業後継者育成技術指導支援
対象者: 伝統産業へ関心を寄せている人
南国市の伝統産業後継者育成技術指導支援https://kochi-iju.jp/shoukai/munic/nankokushi.shtml という移住支援制度です。
上記記載の通り、伝統産業の技術指導を受けることができます。
打刃物、サンゴまたは和紙関連産業に関する就業支援です。
移住後に伝統産業を行いたい人は、要チェックです。
南国オンライン相談
対象者:南国市への移住を考えている人
南国市の南国オンライン相談という移住支援制度です。
ズームやスカイプを用いて、移住の不安を直接相談することができます。
遠方に住んでいて、直接足を運ぶことができない人は、ぜひオンライン相談を利用してみましょう。
5-3.馬路村の移住支援制度
馬路村の移住支援制度には、以下のようなものがあります。
▼馬路村の移住支援制度まとめ
・若者定住促進住宅
・起業奨励金
・満18歳の年度末まで医療費無料
この中でも今回は、若者定住促進住宅と起業奨励金について簡単に詳しく紹介します。
若者定住促進住宅
対象者: 40代以下で、馬路村に定住したい人
馬路村の若者定住促進住宅という移住支援制度です。
上記記載の通り、入居から10年間の家賃が月額1万円で住めます。
家賃が毎月1万円というのはうれしいですね。
これから移住を考えている人は要チェックです。
起業奨励金
対象者: 馬路村で新規事業を開始する人
馬路村の起業奨励金という移住支援制度です。
村内に事業所を置いて新規事業を開始し、村内に居住する場合に、5年間月3万円を交付します。
特に、高知ののどかな場所で新規事業を起こしたいと考えている人は要チェックです。
5-4.高知県の移住支援制度
高知県全体で利用できる移住支援制度には、以下のようなものがありました。
▼高知県の移住支援制度まとめ
・チャレンジショップ
・こうち二段階移住
・移住支援金
この中でも今回は、チャレンジショップとこうち二段階移住について簡単に詳しく紹介します。
チャレンジショップ
○将来、高知県で開業を目指している人
○チャレンジショップへの出店が「新規開業となる人」や「現在の業種・業態の転換を図ろうと考えている人」
○チャレンジショップ卒業後、独立して新規開業する意欲のある人
○小売業、サービス業、飲食業を行う人
実施市町村: 室戸市、 香美市、 土佐町、 高知市、 佐川町、 越知町、 中土佐町、 四万十町、 四万十市、 土佐清水市
高知県の「チャレンジショップ」という移住支援制度です。
上記記載のとおり、将来の開業を目指し、本格的な開業の前に一定期間「お試し開業」ができます。
県内10ヶ所の商店街で、1つの店舗を2~3つの店でシェアしながら出店し、創業者の育成を支援する取り組みです。
高知でお店を出したいと思っても、地元のことをよく知らないまま出店するのは不安ですよね。
「チャレンジショップ」を体験すると、事業継続に必要な市場の理解や経験を深め、移住・定住のきっかけを掴むことができます。
高知へ移住して、小売業、サービス業、飲食業を行いたいと考えている人はぜひ利用してみてください。
こうち二段階移住
対象者: 都会からいきなり田舎へ移住するのは不安だという人
「こうち二段階移住」は、高知県の新しい移住の形として注目を集めています。
田舎暮らしに憧れがあっても、180度違う環境への移住は二の足を踏んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
こうち二段階移住では、まずは、比較的都市部の高知市への移住や滞在を体験します。
それから、高知県内で自分に合った場所を見つけて、最終的な移住場所を決定するという仕組みです。
県内の移住支援スタッフのサポートを受けながら、地域コミュニティや住まいの情報を得て、自分が暮らしやすい市町村をじっくり選べるのは嬉しいですね。
具体的な支援としては、一段階目の移住・滞在となる高知市でのお試し移住費用として、上限20万円、レンタカー費用として上限2万円が支払われます。
高知県へ移住したいという希望はあるけど、どの場所が自分にあっているのかわからない。
そんな方は、この「二段階移住」が、背中を押してくれるかもしれませんね。
二段階移住についてもっと知りたいという方は、ホームページから移住レポートや、エリア別の情報を得られるので、ご活用ください。
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6.新しい移住の形!地域おこし協力隊という選択肢
地方での暮らしに憧れや興味があっても、いきなり移住となるとイメージが湧かず、すぐには踏み出せませんよね。
- 地方の生活ってどんな感じ?
- 地域のつながりって本当に密なの?
- 移住先に仕事があるか心配!
といった不明点・疑問点がいくつも出てくると思います。
いきなり住処を移して生活をがらりと変える移住はハードルが高いと感じる方は、まずは現地へ足を運び、生活をプチ体験してみるのが一番。
そんな「移住希望者」と地域をつないでくれる懸け橋となる制度が地域おこし協力隊です!
6-1.地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、地方に移住して給料をもらいながら地域の活動に取り組める制度です。
平成30年度には1,061自治体で5,000人以上の人が活動し、任期終了後も地域に定住している人も多くいます。
対象となる都市部から地方への移住を検討している人のニーズに応えつつ、地域の維持・強化を進めることを目的としたWIN-WINな制度といえるでしょう。
6-2.地域おこし協力隊になるための条件
地域おこし協力隊になるには、国が定めた条件・地域が定める条件をクリアする必要があります。
簡単に言うと、現在都会に住んでおり、地方に引っ越し、住民票を移動できる人が対象です。
▼国が定める条件
- 三大都市圏または政令指定都市に住民票を置いている人
- 三大都市圏以外の地域または三大都市圏内の条件不利地域に住民票を移動すること
▼地域が定める条件
- 各地域によってさまざまなので個別に調べる必要あり
上記の条件を満たしていれば、地域おこし協力隊になることができ、1年以上3年以下の期限付きで地方自治体の委嘱を受けます。
農業・漁業への従事、地域の魅力PR、お祭りやイベントの運営など、様々な地域協力活動に従事しながら、国から給料をもらって地域の生活を余すことなく堪能できます。
現在都市部に住んでいて、地方移住を考えている人にはもってこいの制度と言えるでしょう。
6-3.地域おこし協力隊の情報を知りたい人はこちら
KomFortaに登録すると、地域おこし協力隊の募集情報や、移住に関するお役立ち情報にアクセスできます。
登録後、無料のメルマガで「AP地方創生プロジェクト」に参加できる案内が届きます。
なかなか自分で探すとなると面倒な地域おこし協力に関する情報を届けてくれるので、とりあえず登録して情報をチェックしてみるのもよさそうですね。
実際に移住した人に話を聞ける「移住コンシェルジュ」に相談できるなど、移住サポートも充実しています。
Eさん
決断をするのも自分自身ですし少しづつ頭を整理できて「ありがたい」と思いました。
引用:https://komforta.ai/senior-interview-004/
地方への移住を考えている人はもちろん、地方への移住に憧れが少しでもある人も、ぜひ登録してみてください。
\3分ほどで会員登録できます/
まとめ
高知県の移住について、体験談や様々なデータをもとに紹介してきました。
紹介した移住支援制度は一例ですが、本格的に移住を考えている人はぜひ利用しましょう。
ただ、2020年8月時点での情報なので、最新情報は各種HPから確認してください。
より深く移住について知りたいという人は、下記の記事も参考にしてみてください。
いえらぼ編集マン