移住前のイメージとのギャップが大きかったら非常に残念ですよね?
移住には、実際に住んでみないと分からないデメリットが伴います。
移住先のリアルな生活を想像せずに移住してしまうと、「こんなはずじゃなかった」という後悔することにつながってしまいます。
そうならないように、この記事では福岡へ移住した人・住んでいる人のリアルな失敗談を取り上げながら、移住を成功に近づけるポイントを紹介していきます。
宮城に移住して良かった!と思えるように、まずは失敗ケースから学んでいきましょう。
1.【実録】宮城移住で後悔…失敗体験談を紹介
まずは宮城に移住した方々のリアルな失敗談を紹介していきます。
生活や仕事などのさまざまな観点から、実際に宮城に移住した方がストレスを感じた部分を確認していきましょう。
1-1.宮城移住の失敗体験談【生活面】
まずは宮城に移住したのちに感じた、生活面における失敗談を紹介していきます。
車がないと不便
都会であるとは言っても、車がないと不便に感じられるようです。
30代女性・1984〜2003年
20代男性・2013年3月〜2015年7月
東北で最大の都市とされている宮城ですが、公共交通機関は東京に比べると、そこまで便利とは言えません。
宮城では
- JR線
- 仙台空港アクセス線
- 地下鉄
- バス
が主な公共交通機関として利用されています。
JR・東京メトロ・都営地下鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京急電鉄などの鉄道会社がある東京と比較してみると、種類がかなり限定されることがわかります。
宮城へ移住する際には、車がないとアクセスしにくい場所があることを理解しておきましょう。
都心部である仙台駅周辺であれば、すべての公共交通機関を利用できます。
しかし、郊外に足を伸ばす機会などでも困らないように、車を用意しておくことをおすすめします。
交通費が高め
交通費は東京などの都心部と比べると高くなるようです。
30代女性・36年
30代女性・3年
仙台の公共交通機関は一区間200円ほどが平均であり、東京と比較してみても大きな違いはありません。
ただし、仙台空港アクセス線を利用すると、急に交通費が高くなってしまいます。
仙台空港アクセス線はその名の通り仙台空港を利用する方向けに作られた鉄道であり、仙台駅から仙台空港までを繋いでいます。
一区間は220円とJR線や地下鉄と大きな違いはありません。
しかし、多くの方が往復で1,320円かかる仙台駅~仙台空港の区間で利用しています。
そのため、運賃が高いと感じられてしまうようです。
1-2.宮城移住の失敗体験談【仕事面】
ここからは宮城に移住した際の仕事面での失敗談を紹介していきます。
仙台とほかのエリアに格差を感じる
栄えている仙台市と比較した際に、ほかのエリアが寂しく見えてしまうこともあるようです。
20代男性・6年5ヶ月
宮城県は東日本大震災の被害が大きかったこともあり、沿岸部まで足を伸ばすと一気にもの寂しい雰囲気が強くなります。
Indeedへの掲載件数では仙台市が22,000件ほどの求人があるのに対して、沿岸部である石巻市は2,500件ほどと、8分の1ほどの水準まで下がります。
利用できる公共交通機関も仙台駅が5つほどの種類があるのに対して、石巻市はJR線とバスのみです。
このようなデータから、仙台市とそのほかのエリアでは求人面や交通面で格差があることがわかります。
もっとも栄えている都市であるイメージだけで移住してしまうと、仙台市以外の不便さにストレスを感じてしまうことも想定されてます。
宮城へ移住する際には仙台とそのほかのエリアに格差があること、沿岸部は震災復興の途中であることを理解しておきましょう。
給与の水準が高くない
首都圏と比較すると、給与の水準が高くないと感じられることもあるようです。
20代男性・山形県:18年 宮城県:3年
東北の中でもっとも大きな都市とされている仙台ですが、「東北地方で」という前提がある点には注意が必要です。
「厚生労働省による調査」によると宮城の平均収入は301,400円とされており、東京の408,600円に比べると10万円ほど低い水準であることがわかります。
また、東京と比較すると宮城は車がないと不便と感じられます。
そのため、車を維持する費用がかかり、経済的なゆとりを感じにくくなることも考えられます。
宮城へ移住する際には東京での生活よりも、次のような項目で150,000〜300,000円ほどの車の維持費を用意する必要があることも理解しておきましょう。
- ガソリン代:5000〜10,000円
- 駐車場代:5000〜10,000円
- 税金:20,000〜90,000円(年間)
- 車検代:70,000〜100,000(2年に1度)
仙台市内は比較的高低差の少ない地形であるため、街中で移動するために車を利用する方は軽自動車でも十分対応できます。
1-3.宮城移住の失敗体験談【環境面】
ここからは宮城に移住した際の環境面での失敗談を紹介していきます。
冬は寒さと雪対策が必要
宮城県の冬は関東に比較すると厳しいため、防寒対策やスタッドレスなどの雪対策が必要になります。
40代女性・3年間
40代女性・3年間
50代男性・1970~1976年
宮城県は東北地方の中では温暖なほうですが、関東地方と比べるとそれなりに冬の厳しさが感じられるエリアです。
気象庁のデータでは1月の平均気温が1℃〜2℃ほどであり、冷え込みがもっとも厳しい月とされています。
東京の1月の平均気温が4℃〜5℃ほどであるため、東北地方らしい寒さへの対策が必要であることがわかります。
また、山形県との堺にある奥羽山脈から距離のある仙台市はさほどでもありませんが、ふもとに位置する栗駒などは山から吹き下ろす風にも注意が必要です。
奥羽山脈の山頂で冷えた空気の影響で気温が下がるだけでなく、雪への対策も必要なエリアです。
宮城県へ移住する際には、奥羽山脈からの距離によって気温と降雪量に違いがあることも理解しておきましょう。
仙台市内は東北地方のなかでは降雪量の少ないエリアとされています。
ただし、積雪が数十センチほどになることもまれにあるため、冬が近づいてきた頃にスタットレスタイヤの準備が必要になります。
1-4.宮城移住の失敗体験談【人間関係面】
ここからは宮城に移住した際の人間関係での失敗談を紹介していきます。
仙台市の人に冷たさを感じる
仙台市の人たちとの距離を感じたという口コミです。
20代女性・2016年4月~2018年3月
30代女性・36年
・主張を持っている人が多い(京都・男)
・自分は田舎者ではない、という変なプライドが邪魔して取っつきにくい(新潟・女)
・本人は否定するが、東北出身がコンプレックスのようで、ネチネチしている(東京・男)
プレジデント社による「47都道府県別・県民性大図鑑」によると、宮城の人たちには
「恵まれた東北地方で生まれた、おおらかさとプライドの高さ」という県民性がある
と表現されています。
東北の中でも温暖な気候で、米や鮮魚にも恵まれている土地柄であることが、おおらかで温和な県民性に結びついていると考えられています。
ただし、東北でもっとも栄えているという自負がある点が、移住者に冷たくうつってしまう側面があることも事実です。
宮城県へ移住する際には、基本的に持ち上げるようなコミュニケーションを取るのが効果的です。
プライドを傷つけず、懐に入り込むことで、おおらかで温和な面を理解できるでしょう。
1-5.仙台移住の失敗体験談【子育て面】
ここからは宮城に移住した際の子育て面における失敗談を紹介していきます。
人口の割に施設が少ない
人口が多い街であるにも関わらず、子どもを遊ばせる施設が少ないという口コミです。
30代女性・36年
30代女性・12年
「厚生労働省による平成30年の調査」によると、宮城県の待機児童数は877人とされています。
同じくらいの人口を抱える新潟県の待機児童数が12人、長野県が101人であることを加味すると、決して子育てに対する支援が行き届いているとは言えません。
また、仙台市周辺の子どもを遊ばせられる施設には限りがあり、主なスポットはアンパンミュージアム、スマイルグリコパークくらいしかありません。
公園で遊ばせることもできますが人口が多いため、どこのスポットも混んでいるように感じられるようです。
2.宮城移住するならココ!おすすめの地域は長町駅周辺
宮城へ移住した方々のリアルな体験談を確認したところで、移住の際におすすめする地域を紹介していきます。
利便性や自然の豊富さなどのおすすめの理由や、長町駅周辺ならではの楽しみを解説します。
2-1.おすすめ理由
長町駅周辺をおすすめする1番の理由は、家賃をおさえながら利便性のある生活を送れるためです。
ホームズによれば仙台駅がある青葉区の家賃相場は58,300円ほどですが、長町駅周辺は54,600円ほど。
4,000円ほど安く住むことができます。
また、長町駅はJR線と地下鉄線の2つを利用でき、どちらかが使用できないような状況でも困ってしまうことはありません。
利便性の高い青葉区に住むよりもよりも、仙台駅まで電車で15分ほどの長町に住み、車をもつことで行動範囲をグッと広げることができます。
2-2.移住者の声
ここからは、実際に長町駅周辺で生活している人の声を紹介していきます。
歩いて10分くらいのところに大きなショッピングモール「長町モール」があります。食品から生活雑貨、日用品、衣類、赤ちゃん用品など幅広く買い物ができます。とても便利です。30代女性
歩いて8分のところに地下鉄長町駅があり、9分くらいのところにJR長町駅があります。地下鉄は本数も多いのでとても便利ですし、JRも仙台駅まで数分でいけるのでとても助かっています。空港へのアクセス線もあります。40代女性
引用:goo不動産情報
長町に生活している方々は、利便性の高さに満足しているようです。
- 長町モールがあり、幅広い買い物を楽しめる
- 仙台駅まで行け、空港へのアクセス線もある
高い利便性があるうえに、仙台駅前よりも家賃を抑えられる点が長町駅周辺の魅力です。
2-3.長町駅周辺ならではの良さ
長町駅周辺ならではの良さは、宮城県の有名スポットにもストレスなく足を伸ばせることです。
長町駅周辺であれば仕事や買い物だけでなく、旅行などの遠出のストレスを軽減することができます。
車であれば長町駅から観光スポットである、秋保温泉や仙台うみのもり水族館まで30分ほどで向かえるため、休日の過ごし方に困ることもありません。
また、高速を30分ほど走れば、日本三景として知られている松島へ向かうことも可能です。
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平日は仙台駅周辺に仕事に向かい、休日には宮城ならではの自然を堪能することができるのが魅力ですね。
3.利用したい移住支援制度
最後に、宮城県に移住する際に利用したい移住支援制度を紹介していきます。
3-1.仙台市移住支援金
仙台市では、次の条件を満たす方々に移住に関する資金を提供する、仙台市移住支援金を用意しています。
- 東京23区から仙台市へ移住した
- 移住支援金対象の中小企業等の求人に応募し、新規就業した。または社会的事業分野で起業した
- 移住支援金の申請時において、転入後3か月以上1年以内である
その他にも提出期限などの条件がありますが、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円、単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。
3-2.宮城移住支援金
宮城県では、次の条件を満たす方々に移住に関する資金を提供する、宮城移住支援金を用意しています。
- 東京23区から宮城県へ移住した
- 移住支援金対象の中小企業等の求人に応募し、新規就業した。または社会的事業分野で起業した
- 移住支援金の申請時において、転入後3か月以上1年以内である
その他にも提出期限などの条件がありますが、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円、単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。
まとめ
宮城への移住に失敗しないためにも、まずは実際に住んでいる方々の体験談を確認していきましょう。
車がないと不便、仙台市とそれ以外の地域の格差を感じる、給与水準が低いといった点で、移住後に後悔したという方も少なくありませんでした。
ただし、軽自動車で十分、復興が進められている最中であるといった事実を事前に知っておけば、移住失敗のリスクを最小化することができます。
このように宮城県へ移住した際の失敗談とそれに対する備えがあれば、首都圏にはないほどよい田舎の良さを満喫することができるでしょう。
宮城県は東北でもっとも利便性があり、緑の多いエリアでもあります。 ぜひ、今回紹介した情報をもとに、移住計画をすすめていくことをおすすめします。
移住希望者