「自然に囲まれた環境で暮らしたい」
「都心への通勤もできる距離で程よい田舎暮らしをしたい」
などの理由で、移住地として人気が高まっている千葉県。
ただ、東京のすぐ隣といっても、都会暮らしの感覚で移住してしまうと、大きな後悔を生んだしまうこともあるようです。
実際、移住してから失敗したと思ってもすぐに後戻りできるものではありません。
そこで、実際、千葉移住で後悔された失敗体験談をもとに、千葉移住の注意点について解説します。
この記事を読めば、「こんなこともあるのか」と体験談だからこそ分かる”移住後のリアル”をたくさん知ることができます。
千葉移住を考えている人に必見の内容になっていますので、ぜひご覧ください。
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1.【実録】千葉移住で後悔…失敗体験談を紹介
では、千葉移住で後悔を感じてしまった人の具体的な失敗体験談を見ていきましょう。
1-1.千葉移住の失敗体験談【生活面】
まずは、生活面での千葉移住の失敗体験談からです。
やはり、平日日中は仕事で東京に通勤している人であっても、生活面での環境は大きくQOLを左右します。
特に、結婚したら、子どもができたら、何より住みやすい生活を行えるかが重要ポイントになるものです。
具体的に、生活面での千葉移住の失敗体験談をみていきましょう。
終電が早い地域がある
2-代・女性・在住歴20年以上
例えば、浦安や松戸など千葉の中でも東京と隣接しているような所では、0時過ぎまで終電があります。
よほど遅くまで飲んでいたり、残業をしない限りは終電の心配はいらないでしょう。
しかし、同じ千葉でも千葉市より東(成田市や調布市など)、もしくは南(木更津市や君津市など)となると、途端に終電時間が早くなり、終電が23時台もしくは早いと22時台なんてこともあります。
よく冗談で言われていることですが、特に外房線エリアへ東京から行く際は、(新幹線で)大阪から行くほうが早いなんて言われるほど時間がかかります。
思っている以上に外房線エリアなどへは距離があるため、終電も早くなっているのです。
ゴミ出しのルールがやや面倒
よく言えば、リサイクル意識が高いともいえますが、千葉は全体的にゴミ出しのルールが面倒なところが多いとされています。
20代・女性・在住歴1か月
例えば松戸市では、大きく分けるとゴミの種類を5つに分類しなくてはなりません。
プラスチックゴミだけでも、「リサイクルするプラスチック」「その他のプラスチックなどのゴミ」に分ける必要があります。
分別内容が細かいため、書いておかないと忘れてしまいます。
逐一思い出すのは大変ですしストレスですよね。
複数に分別可能なゴミ箱にラベルを張って、ラベルに捨てていいごみの詳細を記入しておくことがおすすめです。
見たら判断できるように、対策をしましょう!
車がないと不便な地域も
東京での生活では車があることで、税金や駐車場代もかかりますし、要らないなんて人も多いです。
しかし、千葉に移住となると、車がないと不便で動きづらい地域が多いです。
20代・女性・在住歴2019年から現在
Googleマップで、目的地まで徒歩で検索して、15分と出ていて、自転車なら楽勝だと思って出発するときついです。千葉県は坂のアップダウンが激しいためGoogleマップを信用してはいけません、ほぼ平坦とアナウンスされて、実際行ってみると全然違くて坂が急だ、ということが何回もありました。
車がない方は是非電動自転車の購入をお勧めいたします。
20代・女性・在住歴平成7年から平成30年10月まで
千葉の都心(千葉市中央部や柏市中央部など)以外は、自然も多く住むには良い環境といえます。
しかし、スーパーマーケットも徒歩圏内ではないところが多く、どうしても車が必要になります。
例えば、千葉の東部、山武市では、口コミを見ても、駅前には小さなスーパーがいくつか点在しています。
ただ、駅前以外に住むと、スーパーまでは徒歩圏内にない場所がほとんどで、車は必須という声が多いです。
また、公共交通機関も、東京のようにあちらこちらに電車(地下鉄)があり、バスが張り巡らされていて分単位で来るようなことはありません。
バスも1時間に1~2本というところもあります。
通勤や通学の送り迎えなどもはじめ、生活に必要な買い物や通院などでも車は必須といえるところが多いです。
1-2.千葉移住の失敗体験談【仕事面】
続いては、仕事面での千葉移住の失敗体験談からです。
現役世代の人だと、仕事面での環境の良し悪しが大きなウエイトを占めている人も多いのではないでしょうか。
では、具体的に、仕事面での千葉移住の失敗体験談をみていきましょう。
通勤電車の混雑がひどい
なんといっても、特に東京に通勤をする場合、通勤電車の混雑はひどいといえます。
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で、通勤しただけで疲労感たっぷりで充実した仕事ができないと困りますよね。
20代・女性・在住歴3年
30代・女性・在住歴16年
30代・女性・在住歴2011年から2017年
西船橋や浦安などを通る「東京メトロ東西線」は混雑率200%強の日本ワースト1の満員電車路線です。
混雑率200%となると、「体が触れ合い、相当圧力感があるが、週刊誌程度なら読めるくらい」と定義されており、よく海外のテレビなどで見る日本のラッシュ風景そのものといえます。
他にも、千葉(駅)、船橋、幕張などを通っている総武線もワースト2位、混雑率が200%近くまで達しており、千葉から東京に向かう路線は、ラッシュ覚悟というべきでしょう。
満員電車とは縁遠いエリアになると、通勤しづらい面があり、そのバランスが難しいところではないでしょうか。
ただ、例えば、始発駅になる東西線妙典駅や、総武線の千葉駅などは座って通勤できるチャンスが多いのでねらい目かもしれません。
台風が来ると出勤できない
台風が来ると出勤できないで思い出されるのは、2019年の「令和元年房総半島台風」があります。
千葉は台風の通り道になることが多いのでず。
しかも地理上でも台風が来ると身動きが利かない場合もあります。
30代・女性・在住歴35年
千葉は「島」だったとよく言われているように、大きな三本の川が流れているため、大きな台風が来ると、電車が止まる事が多く、通勤できない、帰宅ができないこともあります。
そのたびに、ホテル宿泊をしていたり、タクシーを利用したのでは、コスト面で千葉移住したメリットが薄くなってしまいます。
しっかりと台風情報に注視して、台風が襲来時する前に、帰宅できるよう心がけたいですね。
1-3.千葉移住の失敗体験談【環境面】
続いては、環境面での千葉移住の失敗体験談からです。
日ごろは住みやすくとも、地震などの災害時にこそ真の住みやすいかどうかが分かるものではないでしょうか。
他にも、道路の整備状況など千葉に移住したからこそ感じている環境面での千葉移住の失敗体験談をみていきましょう。
地震で液状化が起こった
東日本大震災の際に千葉の幕張や浦安などでは、液状化現象が起こりました。
建物が傾いたり、ひどい時には倒壊してしまったり、道路に段差ができてしまったことがニュースでも大きく取り上げられました。
千葉は、埋立地のところが(都心部を中心に)多く地盤が弱いので、地震の際に被害が大きくなる可能性が高いです。
30代・女性・在住歴2005~2010
あと、川があるので、台風や大雨の時の洪水も心配です。
20代・女性・在住歴1か月
地震による振動でこれまで互いに支えあっていた砂粒同士の結びつきが弱くなり、周りの水分とともに砂粒が浮遊状態となるのが「液状化現象」です。
緩んだ地盤では、地表にある重いものは沈み込み、地中にある、比重が軽いものは、浮き上がってきてしまいます。
液状化現象のリスクに加えて、地盤が弱いことで、大雨時の被害も大きくなると予想されます。
千葉県の公式ホームページでは、「液状化しやすさマップ」が掲載されているので、移住を決める前に住む地域の地盤の強さを確認しておきましょう。
災害が他県よりも多い
いつどこで地震や大雨など自然被害が起こるとは限りませんが、千葉は他県に比べて災害の被害が多いエリアといわれています。
30代・女性・在住歴3年
20代・女性・在住歴無記入
千葉は、過去の状況を見ても、災害の多い地域といえます。
千葉は地理的に前述どおり、台風の通り道になりやすいです。
それに加えて、海に面しているところでは津波被害のリスクもあるためです。
また、他県の人ではイメージしづらいところですが、大きな国道や高速道路などの本数も多くなく、災害時に物流が滞りやすいところもネックです。
実際、「令和元年房総半島台風」の際も、「東日本大震災」の際も、なかなか物資が届かなく、大きな問題となりました。
現在、台風被害を機に、災害対策に県としても力を入れているものの、自身としてもしっかりと備蓄をするなど対策は取っておくべきです。
道路が狭い所に注意
道路が狭いと、例えば、ベビーカーなども通りづらいですし、自転車やバイクも走りづらくなります。また、狭いことで渋滞を引き起こしやすいデメリットも生じてしまいます。
20代・女性・在住20年以上歴
20代・女性・在住歴22年
口コミでも、千葉は全体的に道路が狭いという声が溢れています。
高速道路や国道などが首都圏の他県と比べても少ないため、どうしても交通量も増えてしまい、狭いと感じるところが多いようです。
道路が狭いだけで、歩行者、自転車等が危ないというだけでなく、渋滞も引き起こしバスがなかなか来れないなど複合的にリスクがあるといえます。
車生活の場合、ある程度渋滞を覚悟して時間を考えた方が良いですし、しっかりと歩道が整備されている地域かどうかも移住の前にチェックした方が良いでしょう。
1-4.千葉移住の失敗体験談【人間関係面】
続いては、人間関係面での千葉移住の失敗体験談からです。
いざ、千葉移住をしてみると、隣人関係、地域コミュニティでの人間関係が上手くいかないと、なかなか快適に住み続けるというのはできないものです。
では、具体的に、人間関係面での千葉移住の失敗体験談をみていきましょう。
プライドの高い人が多い
これは、統計で出せるわけではありませんが、千葉の県民性として「プライドが高い人が多い」と感じている人も少なくないようです。
30代・男性・在住歴無記入
20代・女性・在住歴20年以上
よくテレビなどでも県民性について取り上げられますが、口コミでも「千葉県民のプライドの高さ」が分かります。
プライドが高い人だと、お付き合いをしていくうえで、コミュニケーションの取り方が難しいと感じる人も多そうです。
事前に相手の性格を考えて接することで無駄な軋轢は生まれないし、上手くお付き合いができるのではないでしょうか。
ディズニーに誇りを持ちすぎる一面も
千葉といえば、東京ディズニーリゾートとイメージする人も多いですが、これを誇りに思い過ぎている人も少なくありません。
20代・女性・在住歴1年以上
10代・女性・在住歴生まれてからずっと
よく笑い話になりますが、他県民では千葉に東京ディズニーリゾートがあることを知らなくて東京にあると思っている人も少なくないのではないでしょうか。
それくらいの感覚なのに、千葉県民は異常なほどディズニーを自慢したがる傾向があるようです。
1-5.千葉移住の失敗体験談【子育て面】
続いては、子育て面での千葉移住の失敗体験談からです。
子どもが生まれたら、自分以上に我が子の環境を重視する人も多くなります。
子育て面でのサポートは各自治体でも大きく分かれてくるので、事前にしっかりリサーチしていくことが大切です。
では、子育て面での失敗体験談をみていきましょう。
治安が良くない地域も
特に近年、地域によっては外国人が多く居住するエリアも目立ってきています。もちろん、外国人=悪ではありませんが、犯罪率が上がるなど治安の悪化は統計的に見ても不安がでてきてしまうでしょう、
30代・女性・在住歴10年
30代・女性・在住歴2012年~2015年の約3年間
30代・女性・在住歴8年
警察庁の「都道府県別刑法犯の認知件数、検挙件数、検挙人員(令和元年)」によると、千葉県の刑法犯総数の認知件数は、59,794件。
(千葉県より人口の多い)神奈川県とほぼ同数なので、やはり千葉は治安が良いとはいえないようです。
治安が悪い地域だと、どうしても駅までの送り迎えが必要になります。
ある程度、治安についても、どのような地域が移住前に把握しておく必要がありそうです。
子供医療費が上がった
子供の医療費は、病気やケガなどだけでなく、予防接種など何かと医療費はかかるものです。
子供の医療費が上がったことは知らず知らずのうちに家計を圧迫してしまいます。
30代・女性・在住歴10年以上
40代・男性・在住歴13年
千葉市では、0歳から小学3年生まで、調剤1回につき300円(院外処方のみ)、小学4年生~中学3年生まで調剤1回につき500円(院外処方のみ)追加負担となり、医療費の値上げが起きています。
他にも医療費の圧迫のため、致し方ないところもありますが、子供の医療費が上がると、子供が多くいればいるほど負担感が増してしまいます。
そのため、自治体ごとの子供の医療費の補助は何かないか確認をして、必要な場合は子供の医療保険加入なども考えたほうが良いかもしれません。
2.千葉移住するならココ!おすすめの地域はいすみ市
検索エンジンで「いすみ市」と検索すると、第2ワードで「移住」が一番に出てくるくらい人気が高まっています。
千葉県南東部に位置するいすみ市が千葉移住のおすすめの理由をみていきましょう。
2-1.おすすめ理由
千葉に移住すると、自然も豊かで暮らしやすいと感じる人が多いです。
しかし、その一方、通勤や通学に時間がかかって大変だったり、買い物や病院も近くにあまりないという苦労も生じやすいわけです。
そんなデメリットが少ない千葉の移住地として人気なのが「いすみ市」です。
いすみ市が移住に人気の理由は、一言で言ってしまえば「程よい田舎感」があるところです。
スーパーや病院なども充実しており、生活面での不自由がありません。
また、都心から特急を利用すれば70分と、1時間強で行き来することができ、都会すぎず、かといって田舎すぎないわけです。
近くには、海や山もあり、自然も豊かなところなので、住むには丁度よいと評判です。
2-2.移住者の声
実際、いすみ市に移住された方の声を見てみましょう。
40代・男性・在住歴無記入
30代・女性・在住歴1年くらい
実際、生の声では、自然豊かなところがいすみ市の大きな魅力で、移住する理由にもなっているようです。
特に30代くらいまでの若者層のなかで、いすみ市の人気が上がっており、自然に合わせて生活するという理想の生き方ができると移住を決断した人も多いようです。
いすみ市ならではの楽しみ
いすみ市ならではの移住しての楽しみはどんなことがあるでしょうか。
物価が安い
都心での生活に比べると、物価が安く、衣食住コストがかからない店は大きなメリットです。
いすみ市内で作られている地元産の野菜も多く、直売所などもあるので安値で手に入ることも珍しくありません。
大自然も都心もそこまで時間がかからず行ける
いすみ市周辺には、ゴルフ場や海水浴場、オートキャンプなども多々あり、すぐに自然と戯れることができます。
国道128号線や国道465号線など11路線が縦横に走り、鉄道はJR外房線といすみ鉄道が走っているため、非常にアクセスが良い地域というわけです。
3.利用したい移住支援制度
いすみ市が移住場所として人気となっている大きな理由が移住支援制度です。
いざ住むと充実ぶりがありがたく感じる支援について詳しくみてみましょう。
3-1.いすみ市の移住支援制度
充実していると評判のいすみ市の移住支援制度。
具体的には、どんな移住支援制度があるのでしょうか。
移住支援事業補助金
移住支援事業補助金制度です。
- 住民票を移す直前に、連続して1年以上「東京23区内」
- 「東京・神奈川・埼玉のうち 条件不利地域以外」の地域に在住し、東京23区へ通勤されていた方
の両方を満たした場合は、1世帯につき100万円(世帯員が1人の場合60万円)支給されます。
いすみファーマーズサポート
いすみ市で農業を始めたい人向けに、農業に対する知識がなくても、農業体験イベントを実施しています。
そのため。肌で感じてお試し体験をすることができます。
空き家バンク
空き家バンクは、今、空き家となっている物件をまとめて閲覧できるサイトです。
いすみ市で家を探す際に、ライフスタイルに合ったタイプの家を見つけやすいです。
3-2.千葉県の移住支援制度
千葉県の移住支援制度は、各市町村により異なるものの、かなり充実しているといえます。
では、千葉県の移住支援制度について具体的にみてみましょう。
市町村による奨学金返還支援
奨学金返還支援は、大学等の卒業後に地域への居住や就業など、定められた要件を満たした場合に奨学金の返還を支援する仕組みのことです。
千葉の多くの市町村では奨学金返還支援があります。
そのため、奨学金返済の負担から和らげることができます。
UIJターンによる起業・就業者創出事業(市町村oo-j.html
千葉の
- 館山市
- 勝浦市
- 鴨川市
- 富津市
- 南房総市
- いすみ市
- 大多喜町
- 御宿町
- 鋸南町
の各市町では、下記の条件に当てはまると、UIJターンによる起業・就業者創出事業として補助金が支給されます
- 東京23区の在住者(連続して5年以上在住)
- 東京都・埼玉県・神奈川県(条件不利地域を除く。)在住で東京23区への通勤者(連続して5年以上通勤)
1,2のいずれかに該当すれば、申請者の属する世帯の世帯員が2人以上の場合は『100万円』、申請者の属する世帯が単身世帯の場合は『60万円』支給されます。
東京23区内に在住者だけでなく、通勤している人も含まれますので、該当する人はかなり多くなります。
まとめ
千葉は程よい田舎で、都会過ぎず田舎すぎない住みやすい街といえます。
ただ、千葉に移住したからこそ分かるデメリット、リスクも少なくありません。
移住してから後悔する前に、失敗例を参考にして、良い部分、悪い部分をしっかり理解したうえで、移住の決断をしたいですね。
20代・女性・在住歴20年以上