47都道府県のなかでも、特に「幸福度」が高い地域として知られる福井県。
年々移住者数が増加しており、近年注目を集めています。
でも
なんて思いはしたくないですよね。
後悔を感じてしまう原因は、移住前と後のイメージのギャップにあります。
そのため、事前に移住後の生活をリアルに想像し、適切な準備をしておくことが大切です。
いえらぼでは、福井県へ実際に移住した人たちが感じる「失敗体験談」を募集しました。
実際のデータと照らし合わせながら、福井へ移住する際に注意したいことや、成功させる秘訣を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、福井移住を成功させる準備をはじめましょう!
1.【実録】福井移住で後悔…失敗体験談を紹介
まずは、福井移住で後悔したという失敗体験談をご紹介します。
以下の5つの分野でまとめてみました。
「生活面」-福井の交通事情や、県外へのアクセス、ショッピング情報等。
「仕事面」-通勤手段や仕事全般に関する失敗体験談。
「環境面」―移住者だから大変!雪への対処法や天候の注意点。
「人間関係面」-最初は戸惑ってしまうご近所関係で、心得ておきたいポイント。
「子育て面」-子どもを遊ばせる場所や教育についての口コミ。
では、さっそく、生活面からみていきましょう!
1-1.福井移住の失敗体験談【生活面】
車は一人一台!高齢ドライバーも多い
利便性が低いため大人1人に1台車が必要だという口コミです。
20代・男性・移住歴約12年
40代・女性・移住歴19年
20代・女性・移住歴2ヶ月
車を維持するためには、税金やガソリン代などの費用がかかります。
バスや電車での移動は難しいので、車を持っておく必要があります。
免許がない場合、タクシー利用になるため、お金がかかるというのも覚えておきたいですね。
そして、車に関しては、こんな意見もありました。
40代・女性・移住歴18年間
近年ニュースでも問題になっており、増え続けている高齢者の自動車事故。
巻き込まれないか不安を抱えるドライバーもいるようです。
さらに、年をとり、自分自身が運転できなくなったときの心配もありますよね
移住する際は、車がない場合の代替手段があるかどうかを考えておいた方がいいでしょう。
買い物できる場所が少ない
そして、ショッピングモールが少ないという口コミも。
店舗の少なさは、幅広い年代の移住者からあがりました。
40代・女性・移住歴19年
20代・男性・移住歴18年
車があれば、買い物もスムーズにいけるし、週末に京都の中心市街地にも行ける(1時間半ほどかかる)ので、車を持つのがおすすめです。
大型ショッピングセンターや、デパートが身近にないという口コミです。
ショップの数が少ないため、買い物の選択肢があまりありません。
スマートショップガイドによると福井県のショッピングモール数は全部で24施設。
そのうちの11施設は、福井市にそろっています。
他の市町村はほとんどが0~1施設です。
それで、どうしても県外へ移動して買い物することが多くなってしまいます。
しかし、福井の良いところは、石川や京都などに近いと言うことです。
休日に、関西エリアに出てショッピングするのが苦にならないのであれば、福井移住はおすすめです。
1-2.福井移住の失敗体験談【仕事面】
バスや電車などが十分に発達しておらず通勤が大変
生活面での失敗体験談にも出ましたが、バスや電車の利便性が低いことが挙げられます。
20代・男性・移住歴18年
20代・女性・移住歴27年
福井県では、バス停や駅は点在しており本数も少ないです。
移住前、都市部では公共交通機関を使って通勤していた人でも、福井へ移住してからは、車通勤が必要になることでしょう。
移住する前には、なるべく車の運転に慣れておきましょう。
県外へのアクセスが悪い
さらに県外のアクセスが悪いというデメリットも挙げられました。
30代・男性・移住歴21年間
また北陸新幹線が2023年度に開通予定ではありますが、現状では関東方面へのアクセスは3時間以上時間かかります。
現状、関東へのアクセスは3時間以上かかるということです。
(引用:http://www.fuku-e.com/080_access/pdf/kengai.pdf?_=2015081102)
この地図をみても、様々な移動手段がありますが、移動距離の長さをはかり知ることができますね。
それで、関東との行き来が多い仕事は、移動が大変になります。
良いニュースとしては、2023年に北陸新幹線が開通したら時間は少し短縮されるようです。
それまで、しばらくは我慢が必要でしょう。
給料も仕事の選択肢も少ない
そして、給料が低く仕事の選択肢も少ないというデメリットが挙げられます。
20代・男性・移住歴約12年
30代・女性・移住歴1年
福井県の最低賃金と生活費の比較は以下の通りです。
最低賃金 | 平均月収 | 物価水準 | |
福井県 | 829円 | 309,900円 | 99.3 |
大阪府 | 964円 | 334,300円 | 100.0 |
東京都 | 1,013円 | 408,600円 | 104.4 |
(厚生労働省「労働統計要覧」より作成)
大都市と比べるとどうしても賃金や平均月収は低くなってしまうことがわかります。
それで、贅沢な暮らしをするにはあまり向いていないようです。
ただ、生活費は比較的押さえられるので、上手にやりくりすれば、貯金できることもわかります。
福井県の仕事探しは、U/Iターン向けの転職情報などのウェブサイトを参考にするとよいです。
最近はリモートワークも普及しているので、東京や大阪の仕事を福井の自宅でできると便利ですよね。
移住前に仕事のめどはつけておきましょう。
1-4.福井移住の失敗体験談【環境面】
環境面では、雪に関する口コミが多く見受けられました。
30代・男性・在住歴1年
30代・男性・移住歴21年間
30代・女性・移住歴1年
雪かきは必須で、通勤前や玄関を出るために、除雪作業が必要だったと言うことです。
福井新聞によると、最深積雪量が一番多いのは福井市で119cmだったということです。(平成22年)
雪かきは体力も時間も消耗する仕事なので、慣れないうちは大変でしょう。
それで移住者からはこんなアドバイスも。
30代・女性・移住歴3ヶ月
福井では除雪作業の備えをしておきましょう。
以下のようなアイテムが役立ちます。
- 雪かきスコップ
- 雪用ブーツ
- 凍結防止剤
- スノープッシャー
- スタッドレスタイヤ
- タイヤチェーン
福井へ移住したら、冬が来る前にホームセンターなどで雪対策のグッズを揃えておきましょう!
1-4.福井移住の失敗体験談【人間関係面】
では、人間関係面の失敗体験談を見てみましょう。
方言がわからない…。
間関係面では、言葉の壁を上げる移住者もいました。
30代・女性・移住歴3ヶ月
言葉のなまりがきついという口コミです。
では、県のホームページから、福井の方言を少し見てみましょう。
意味を考えながら、読んでみてください。
1. おうごっちゃ(北部)
2. かたいけの(北部)
3. じよろかく(南部)
4. のつちよこく(南部)
5. きねの(南部)
あなたはどのくらい分かりましたか?
正解は以下の通りです。
1. 大変だ
2. 元気ですか
3. 胡座(あぐら)する
4. 寝相が悪い
5. いらっしゃい
標準語とは全然違う言葉ですね!
しかも、同じ福井でも北部と南部は表現の仕方が異なるようです。
気になった方は、福井県のホームページ「ふくいの方言番付」からさらに見ることができます。
移住後にご近所づきあいをうまくいかせるためにも、簡単な方言を頭に入れておきましょう。
プライベートにずかずか踏み込んでくる
そして田舎ならではですが、プライバシーがないという口コミです。
30代・女性・移住歴4年
「地元の人との温かい交流が醍醐味」という人がいる反面、やはりプライバシーのなさに戸惑う移住者もいるようです。
こればかりは、実際に移住してみないと分かりません。
そんな不安を解消してくれるのが、福井県の「お試し住宅」制度です。
家具や家電、生活用品一式が揃った施設に短期間住みこんで、「お試し移住」できる制度です。
その地区ならではの体験プログラムが準備されており、移住先をよく知ることができます。
実際にその土地で、地元の人と交流することで、移住後の生活がイメージしやすくなることでしょう。
1-5.福井移住の失敗体験談【子育て面】
娯楽施設やイベントが少ない!
先ほども少しあがりましたが、娯楽施設やイベントが少ないという口コミです。
30代・女性・移住歴5年
10代・男性・在住歴約20年
20代・男性・移住歴約12年
口コミに出ていた施設の他に、おしゃれで若者に人気な店の店舗数を調べてみました。
イオン:0店舗(全国で唯一)
ラウンドワン:0店舗
スターバックス:6店舗
ツタヤ:11店舗
この数値を見ても、確かに遊ぶ場所が少ないということがわかります。
幼い頃はまだ楽しめる場所も多いですが、10代になってくるとつまらなく感じるようです。
さらに、車社会なので、運転免許が取れる年齢になるまで、遊ぶ場所への移動するのが大変だと言うのもデメリットです。
福井へ移住した若い人は、こんな楽しみ方を見つけているようです。
20代・女性・移住歴2ヶ月
福井県を毎日発信するウェブメディア『日々URALA(ひびウララ)』のなかでは、スキーやスノボだけではない、新しい雪遊びが提案されていました。
福井県ならではの遊び方を探してみるのもおもしろいです!
ちなみに、教育面では、移住のメリットを感じる移住者が多いです。
福井へ移住してよかった!という口コミをまとめてみると、以下の通りです。
・不登校児童数が少なく、平均学力もかなり高い。
・子育て支援センターや子供向けイベント等が充実。
・公園がたくさんあり、安心して遊ばせられる。
・共働き世帯がほとんどで、待機児童もゼロ。
・働きながら子育てできる環境が整っている。
こんな点も踏まえて、福井への移住を考えてみてくださいね。
2.福井移住するならココ!おすすめの地域は敦賀市
では、福井県の「これから」を見据え、いえらぼ編集部がおすすめしたい地域をご紹介します!
それは、福井県の南西部に位置する敦賀市です。
おすすめ理由
敦賀市は、交通の利便性が高く、スーパーやコンビニも多く不便しないので、移住にはおすすめの地域と言えます。
「買い物できる場所が少ない」「交通の便が悪い」といった失敗談を紹介しましたが、敦賀市であればその点不自由はなさそうです。
少し詳しく見てみましょう。
交通の利便性が高い
敦賀市は、県内外への公共交通を使った交通の便が良いです。
2023年に北陸新幹線が開通し、その終点になるのが敦賀駅です。
これにより、他県へのアクセスが非常に便利になるでしょう。
また、市内の公共交通機関も充実しています。
敦賀市コミュニティバスは、大人200円、子ども100円という安さで市内を回ることができます。
乗り方は、バス停で待っていて、バスが来たら手をふって留めるだけ。
時刻表に振り回されずに、自分のペースで利用できるのもうれしいポイントですね。
スーパーやコンビニも多い
そして、スーパーの数やコンビニの数が多いことも、魅力の一つですね。
中でも、敦賀駅周辺は、新幹線の開通を目前に控え、急ピッチで開発がすすんでいます。
地元の特産品等を取り扱う飲食や物販の店舗や、子どもやビジネスマンが新たな 「学び」や「価値」を創造する空間ができる予定だということです。
これからも、ますます住みやすくなる敦賀市は、福井に移住するならおすすめの町です。
移住者の声
では、実際に敦賀市へ移住した人はどんな感想を抱いているのでしょうか。
交通の利便性がよく、京都など都会へ気軽に行けるのに、自然環境や治安がよく安心してのどかに暮らすことができるところも気に入っている。
引用:https://kuras-tsuruga.jp/interview001/
敦賀は住んでみて子育てのしやすい環境だと思います。家でひとりで子育てをしているだけだと何かと窮屈ですが、子育て支援センターでは先生が子育てを見守ってくれます。
引用:https://kuras-tsuruga.jp/interview007/
敦賀にはスーパーやコンビニも多く、必要なものは何でも手に入るし、生活で困ることはありません。
引用:https://kuras-tsuruga.jp/interview012/
アクセスの良さと、買い物の利便性をあげる方が多いですね。
それでいて、のどかな雰囲気も、田舎への移住を楽しむポイントとなりそうです。
また、子育てを見守ってくれる人がいるというのも、子育て世代の移住者は心強いですね。
敦賀市ならではの楽しみ
敦賀市ならではの楽しみは、「海鮮」と「水島」です。
敦賀の「食」を味わいたいなら、「日本海さかな街」に足を運んでみましょう。
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60店舗以上の鮮魚店や飲食店が軒を連ねるこの場所は、県内でも有数の魚市場です。
日本海側でしか味わえない海の幸が楽しめることで、人気を集めています。
そして、移住後、一度は訪れたいのが敦賀市沖にある無人島「水島」です。
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透きとおった海と白い砂浜に囲まれた「海の楽園」と言われています。
夏場には、サーファーなども訪れるようですが、まだまだ知名度の低い絶景スポットです。
移住後も、秘密にしておきたい特別な場所になるかもしれませんね。
3.利用したい移住支援制度
では、そんな敦賀市で利用したい移住支援制度をご紹介します!
敦賀市の移住支援制度
おすすめ地域で紹介した敦賀市には、どんな移住支援制度があるのでしょうか。
新婚・子育て世帯と移住者への住まい支援事業
この事業は、県外から移住してきた人に、空き家を活用してもらおうという制度です。
10年以上敦賀市に住むことを条件に、60万円の上限でリフォーム代が補助されます。
住まい探しの際は、ぜひこの支援制度を活用しましょう。
はぴけあ
そして、働くお母さんたちに、知ってほしいのが「はぴけあ」です。
「はぴけあ」は、病児・病児後保育施設ですが、子どもの急病にも対応してくれます。
子どもが熱を出したけど、急に仕事は休めない…。
子どもの調子がなんとなく悪そうで心配…。
そんな時、1日2000円、半日1000円で子どもを預かってくれます。
医療関係者が常駐しているので、安心して預けられるのが嬉しいですね。
福井県の移住支援制度
最後に、福井県全体の移住支援制度をご紹介します!
移住支援金
移住支援金とは、東京から移住した人に、最大100万円が支給される制度です。
市町によって支給要件は異なるということなので、ホームページをご覧ください。
福井Uターンセンター(ふるさと福井移住定住促進機構)
そして、移住に関して分からないことがあったら、Uターンセンターに連絡してみましょう。
福井県内の他に、東京や大阪にも拠点が設置されています。
心配事や、どんな移住支援が自分は受けられるのかなど、移住前にはいいアドバイスがたくさん受けられることでしょう。
まとめ
失敗体験談から、生活面や子育て、仕事などの注意点を知ることができました。
幸福度ランキング上位の福井県。
移住のために事前に準備をよくしておくなら、もっと満足度があがるはずです。
地方移住についてのこんな記事も参考にして、福井県での移住生活を後悔しないようにすごしましょう!