「家が全然売れないんだけど、どうしたらいいのだろう」
「家が売れないなら、売却価格を下げた方が良い?」
と家が売れなくてお悩みですね。
結論から言いますと、長い期間売れない家なら買取に出しましょう。
買取を利用すれば、条件が悪い家でも売却できます。
本記事では、売れない家を売却する方法を徹底的に解説!
家が売れないからといって、相場を見ずに売却価格を下げると、さらに売れなくなってしまいます。
買取以外の家を高く売る方法も参考に、家の売却を成功させましょう。
1.売れない家はない!1年以上売れなかった家が売れた3つの事例
1年以上家が売れないと、「もう売れないのかな」と諦めてしまう人もいるはずです。
しかし、1年以上売れなかった家でも、突然売れることがあります。
まずはじめに、売れなかった家が売れた事例を見ていきましょう。
- ずっと売れなかった家が急に売れた
- 欠陥をさらすことで傾きのある家が売れた
- 相続した築50年のマンションが売れた
事例を読んで、売れなかった理由や売れた理由を参考にしてくださいね。
事例1.ずっと売れなかった家が急に売れた
Aさんの家は、最寄り駅から徒歩10分圏内で、築年数は8年の中古戸建てで、条件が良い物件です。
しかし、1年間売れずに困っていました。
そこで不動産屋を変えたところ、すんなりと売れたのです。
売れなかった最大の理由は、不動産屋が積極的に売却活動をしてくれなかったこと。
以前の不動産屋は、買い手が購入を検討するための写真を、外観1枚しか撮っていませんでした。
新しい不動産屋は外観も内観もたくさんの写真を撮って、買い手に家の良さをアピールしてくれたのです。
すると、わずか3週間で複数の買い手を見つけられました。
さらに、以前の売却価格から200万円も値上げして売れたのです。
このように条件が良くても売れない家の場合、不動産屋が売却活動に積極的でないことがあります。
売却活動用の写真を1枚しか撮らない不動産屋なら、積極的に動いてくれる不動産屋に乗り換えましょう。
事例2.欠陥をさらすことで傾きのある家が売れた
Bさんは、長年家を賃貸として使い、空き家になったところで売却しようとしていました。
大手不動産屋に売却依頼しても1年以上売れず、不動産屋を変えたのです。
すると、不動産屋を変えて2週間で売却できました。
売れなかった理由は、家が傾いていたことです。
新しい不動産屋の提案で、インスペクション(建物状況調査)をすると、家のあちこちが傾いていたことが発覚。
以前の売却価格は、傾きがなければ相場通りの価格でした。
傾きがあることを考慮して売却価格を1割ほど引き下げると、すぐに買い手が見つかったのです。
このようにインスペクションを行ってマイナス要素をはっきり示すことで、買い手も購入を検討しやすくなります。
家の悪いところは隠さず、悪い部分を価格に反映して売り出すと、すぐに売れることがあるのです。
事例3.相続した築50年マンションが売れた
Cさんは、相続した築50年のマンションを売ろうとしていました。
しかし、なかなか売れず、家賃収入が低いのに修繕費や税金だけがかさんでいたのです。
売れない最大の理由は、築年数が経っていてマンションの状態が悪いことでした。
そこで個人への売却は諦め、買取をしてもらうことにしたのです。
買取とは、不動産屋が直接家を買ってくれる売却方法を指します。
買取してくれる不動産屋に相談すると、すぐに売却できました。
さらに、思っていたよりも高額な価格で売却できたのです。
このように築年数が経っている家は、かなり条件が良くないと売れません。
しかし、買取を利用すると築50年でも売却できるのです。
家が長期間売れずに困っているなら、買取で売却しましょう。
2.必ず家を売るためのたった1つの行動
事例で見たように、条件が良くても売れない家はあります。
売れない家を保有し続けると、修繕などの維持費が年間30万円~40万円必要です。
そのため、古い家を売った代金を元手に新しい家を買った方が、将来的にお得に家に住めます。
「それは分かっているけど、売りたくても売れない」と悩む人は、買取を利用しましょう。
買取なら不動産屋と直接取引するため、条件が悪くてもスピーディーに売却できます。
家を買取で売却するなら、まずは買取査定に出すことです。
買取査定について、次のことを詳しく説明します。
- 買取査定に出す
- 買取査定のメリット
- 買取査定のデメリット
- オススメの買取査定3選
順番に確認して、買取を検討できるようになりましょう。
2-1.買取査定に出す
買取査定に出すと、いくらで家を買い取ってもらえるかが分かります。
買取査定は、インターネットを利用しましょう。
インターネットを利用すると、不動産屋に出向かずに家から手軽に査定してもらえます。
さらに一括査定サイトなら、複数社の不動産屋に買取査定してもらえるのです。
買取をしたいなら、インターネットから査定依頼しましょう。
2-2.買取査定のメリット
買取査定をすると、次のようなメリットがあります。
- 売却価格を把握できる
- 買取相場が分かる
- 高く買ってくれる不動産屋が分かる
売却価格を把握できることが、最大のメリットです。
また、買取保証つきの不動産仲介もあります。
買取保証つきなら、買取保証期間内に家が売れなかった場合、不動産屋が買い取ってくれるのです。
買取保証つきなら、高く売り出して売れなかったら買取してもらうといった売却を行えます。
2-3.買取査定のデメリット
買取査定にはメリットもありますが、次のようなデメリットもあります。
- インターネットでの買取査定をしていない不動産屋が多い
- 査定額通りに売却できるわけではない
買取査定をインターネットで行っている不動産屋は、少ないというデメリットがあります。
なぜなら、買取は広く周知しなくても売り手から連絡してくれることが多いからです。
多くの場合、直接メールや電話で査定依頼することになります。
また、時間が経つにつれ買取価格が下がっていくため、買取依頼前の査定額通りに売れるとは限らないのです。
2-4.おすすめの買取査定3選
買取査定は、インターネットから無料で行えます。
インターネットの買取査定を利用すれば、店舗を回ることなく、家に居ながら簡単に査定額を知ることができるのです。
買取査定を依頼するなら、次の3つの会社がおすすめです。
- ハウスドゥ
- リビンマッチ
- LIFULL HOME’S
リビンマッチやHOME’Sは一括査定のため、複数社の査定結果を比較することが可能です。
一括査定サービスを使うと、複数の店舗やサイトから査定依頼したりするより、効率的に複数社に買取査定を依頼できるのです。
訪問査定前にインターネットから査定してもらいたいなら、ぜひ利用しましょう。
ハウスドゥ
ハウスドゥは、全国に640店舗を持つ買取をしてくれる不動産屋です。
インターネットでも査定できますが、全国に店舗があるため査定の依頼をすると即日訪問して査定してくれます。
査定結果は、すぐに買取可能な金額、1ヶ月程度で売却できる金額、3ヶ月程度で売却できる金額の3段階で買取査定価格を提示してくれるのです。
買取相談を直接会ってしたい人は、ハウスドゥをおすすめします。
リビンマッチ
リビンマッチは、2006年から続いている実績のある一括査定サイト。
リビンマッチの特徴は、買取を扱っている不動産屋の登録数が多いことです。
地方の不動産屋も多く、地域密着の不動産屋にも買取査定してもらえます。
多くの不動産屋から買取査定してほしい人は、リビンマッチを利用しましょう。
LIFULL HOME’S
LIFULL HOME’Sの一括買取査定は、独自の基準で選定された不動産屋が査定してくれます。
不動産屋の情報も詳しく掲載されていて、不動産屋の比較をしやすいです。
たとえば、買取保証制度のある不動産屋かどうかも、一目で分かります。
LIFULL HOME’Sなら、査定結果を比較してから、自分に合う不動産屋に相談ができますよ。
【補足】買取保証つきだと家が高く売れる可能性もある
買取保証つきの不動産屋を選ぶと、高く売れることがあるのです。
買取保証つき不動産屋は、通常の査定額の約120%から売り出してくれます。
つまり、早く買い手が見つかれば、通常の売却より高く売れる可能性があるのです。
次のような不動産屋なら、買取保証を利用可能です。
不動産屋 | 保証期間 | つなぎ融資等 の利用 |
利益還元制度 | 対象者 |
三井のリハウス | 3ヶ月 | 可 | なし | 専属専任媒介契約をした人 |
東急リバブル | 3ヶ月以上 6ヶ月以内 |
可 | あり | 専任・専属専任媒介契約をした人 |
野村の仲介+ | 最長1年 | 可 | あり | 専属専任媒介契約をした人 |
つなぎ融資等の利用:売却前でも新居の購入資金を融資してくれる制度の利用のこと。
利益還元制度:買取後に不動産屋が再販売した結果、利益が出た場合に利益を売り手に還元する制度のこと。
各社の営業エリア内なら、買取保証つきで売却を依頼できます。
家を高く売りたいなら、買取保証つきで売却してみても良いでしょう。
買取保証つきの不動産屋を選ぶ方法
紹介した買取保証つきの不動産屋の中から、「どれを選べばいいの?」と悩む人もいるはずです。
すまいValueという一括査定サイトを利用すると、すぐに一番高く売ってくれる会社が分かります。
個々の会社に買取査定を出すよりも比較しやすいため、すまいValueを利用しましょう。
すまいValueについては、次の「3.確実に家を売るためにすべき買取査定のフル活用術」で詳しく紹介しています。
3.確実に家を売るためにすべき買取査定のフル活用術
必ず家を売りたいなら、「買取を利用すべき」ということは分かったはずです。
しかし、買取といっても不動産屋によって査定額に幅があります。
1社にしか査定依頼しないと、高く売れた家を安く売ってしまう可能性があるのです。
買取で損しないためにも、買取査定について次の2点を解説します。
- 複数の買取査定に出す
- 【ケース別】買取査定業者のおすすめ組み合わせ
買取査定をうまく使って、家をなるべく高く売りましょう。
3-1.複数の買取査定に出す
なるべく高く売るために、複数社に買取査定してもらいましょう。
複数社に査定してもらうことで、買取相場を把握することができます。
なぜ不動産屋によって査定結果が異なるかと言うと、不動産屋にも特徴があるからです。
たとえば、中古マンションの買取を得意としている不動産屋がいれば、戸建てを得意としているところもあります。
しかし素人では、どのような特徴を持った不動産屋が一番高く買ってくれるか分かりません。
そのため、なるべく高く売りたいなら一括査定サイトを利用して複数社に買取査定を出しましょう。
3-2.【ケース別】買取査定業者のおすすめ組み合わせ
一括査定サイトは1つだけを利用するより、複数を併せて利用しましょう。
なぜなら、複数の一括査定サイトを利用することで、より高い価格で買取してくれる不動産屋を見つけられるからです。
先に紹介したリビンマッチなどの一括査定サイトの他、状況に合わせたサイトを利用してください。
おすすめの一括査定サイトについて、ケース別に紹介します。
- 都市部の家を買取査定に出したい人
- 地方の家を買取査定に出したい人
- マンションを買取査定に出したい人
売りたい家の状況に合わせて、一括査定サイトを選びましょう。
都市部の家を買取査定に出したい人
すまいValueを利用すると、三菱地所ハウスネットなど大手不動産屋6社に査定を依頼できます。
実績のある大手不動産屋に、査定を一括で申し込める便利なサイトです。
ただし6社しか提携していないため、地方の家を売りたい場合は査定できないことがあります。
都市部の家を売却・買取したいなら、すまいValueは絶対に使いましょう。
地方の家を買取査定に出したい人
リガイドは、最大10社に査定を依頼できることが特徴の一括査定サイト。
多くの一括査定サイトで依頼できるのは、最大6社というところが多いです。
査定を依頼をできる数が多いため、効率的に査定できます。
家が売れにくい地方の家を売りたいなら、リガイドを利用して多くの不動産屋に査定してもらいましょう。
マンションを買取査定に出したい人
マンションナビは、マンションに特化した一括査定サイトです。
査定依頼すると、マンションの売却が得意な不動産屋を最大6社紹介してくれます。
さらに、全国の中古マンションの相場をサイトから検索でき、適正な売却価格を確認できるのです。
マンションを売りたいなら活用しましょう。
4.それでも高く家を売りたいときにすべき5つの解決策
買取は不動産屋に売却するためスピーディーに売れますが、相場より低い価格で売るケースが多いです。
相場通りの価格で売りたいなら、個人に売却する一般売却(仲介)をすることになります。
ただし、一般売却は買い手が見つからない限り家が売れません。
しかし、買取より時間がかかりますが、一般売却でも対策すれば高く売れる可能性は十分にあります。
次の5つの解決策を行うことで、売却の可能性を高めましょう。
- 売り出し価格を見直す
- 物件広告を見直す
- サービスが充実している不動産屋で売ってみる
- インスペクションを実施する
- 瑕疵担保保険をつける
5つの解決策を順番に確認しましょう。
解決策1.売り出し価格を見直す
家が売れないなら、売却価格を見直しましょう。
適正な売却価格は、不動産一括査定サイトを利用すると簡単に確認できます。
なぜなら、不動産一括査定サイトなら複数の査定結果が届くため、売却価格の相場を把握しやすいからです。
査定額と周辺の物件の売却価格を比べて、高いようなら下げた方が売れやすくなります。
家が売れないなら、まずは売却価格を調べ直しましょう。
解決策2.物件広告を見直す
売り出し中の家の広告の内容が不十分だと、買い手をなかなか見つけられません。
なぜなら、物件広告の内容が薄いと、買い手に検討もしてもらえないからです。
たとえば、家の写真が少ないと買い手に家の良さをアピールできません。
広告は、売り出し中の家を載せている不動産情報サイトから確認できます。
もし内容が不十分と思えたら、依頼している不動産屋に指摘して、広告に力を入れてもらいましょう。
解決策3.サービスが充実している不動産屋で売ってみる
家が売れない状態が続いているなら、不動産屋を変えるのも一つの手です。
売却活動を積極的に行ってくれない不動産屋だと、いつまで経っても売れません。
不動産屋を変えるなら、サービスが充実している不動産屋に売却を依頼しましょう。
たとえば、契約形態によってはハウスクリーニングなどのオプションがついている不動産屋があります。
自分に合ったサービスをしている不動産屋を選んで、再び売り出してみましょう。
3つの契約形態
不動産屋との媒介契約には、次の3つの種類があります。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
それぞれの契約の特徴について、まずは確認しましょう。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
契約の有効期限 | 自由 | 最大3ヶ月 | 最大3ヶ月 |
自己発見取引 (買い手を自分で見つける) |
〇 | 〇 | × |
他社への依頼 | 〇 | × | × |
報告義務 | 任意 | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
レインズ (国交省指定の不動産ネットワークシステム)登録義務 |
任意 | 契約から7日以内 | 契約から5日以内 |
このように契約形態によって、特徴が異なります。
「特徴は分かったけど、どの契約が良いか分からない」という人は、次のそれぞれの契約に向いている人を参考にしてください。
契約形態 | 契約に向いている人 |
一般媒介契約 | ・自分で買い手を見つけたい人 ・複数社に売却依頼したい人 ・すぐに買い手が見つかりそうな家を売りたい人 |
専任媒介契約 | ・自分で買い手を見つけたい人 ・自分で見つけた相手より、好条件の買い手を探したい人 ・すぐに売却したい人 |
専属専任媒介契約 | ・売却以外のサービス(ハウスクリーニング等)をしてほしい人 ・すぐに売却したい人 |
自分の状況に合わせた契約形態を選ぶことで、満足のいく売却を行いましょう。
解決策4.インスペクションを実施する
「1.売れない家はない!1年以上売れなかった家が売れた3つの事例」で見たように、インスペクションを行うことで売却できることがあります。
インスペクションを実施する最大メリットは、買い手へ安心感を与えられることです。
たとえば、買い手は購入を迷っている家のインスペクション結果を踏まえて、購入価格が妥当か判断できます。
修繕が必要な場合でも、修繕費を考慮して家を買うか考えられるのです。
家が売れないなら、買い手が安心して取引できるようにインスペクションを実施しましょう。
耐震診断とインスペクション
家が売れにくい原因の一つに、耐震基準があります。
家を購入する際、耐震基準を気にする買い手は多いです。
昭和56年(1981年)5月31日以前の建物は旧耐震基準、それ以降は新耐震基準で建てられています。
阪神淡路大震災の際、多くの旧耐震基準の建物が倒壊しました。
そのことをきっかけに、旧耐震基準の建物は敬遠されるようになったのです。
築年数の経った家を売却するなら、インスペクションと同時に耐震診断も実施しましょう。
住宅ローン控除の適用
耐震基準と同様に、住宅ローン控除の適用要件に当てはまらないと買い手がつきにくいです。
中古物件の住宅ローン控除の適用要件に、次のような要件があります。
- 木造などの非耐火建築物は築20年以内
- 鉄筋コンクリート造などの耐火建築物は築25年以内
たとえば、鉄筋コンクリート造の築30年のマンションは住宅ローン控除の適用外になるのです。
買い手の多くは、住宅ローン控除が利用できない物件を購入したいと思いません。
住宅ローン控除が受けられない家なら、個人への売却を諦め買取を利用しましょう。
解決策5.瑕疵担保保険をつける
瑕疵担保保険をつけることで、家が売れやすくなります。
瑕疵担保保険とは、売却後に瑕疵(一見分からない欠陥)が見つかった場合、保険金が支払われる保険のことです。
たとえば、瑕疵担保保険に加入していると、売却後に雨漏りが見つかったとき、買い手に修繕費が保険会社から支払われます。
保険期間は、1年~5年が選択可能です。
保険期間5年で、保険料は戸建てなら6万~8万円、マンションなら5万円程度が相場です。
瑕疵担保保険はインスペクションと同様、買い手に安心して購入してもらうためのものです。
家が売れないなら、瑕疵担保保険に加入して売り出しましょう。
5.内覧者は来るが家が売れない場合の5つの解決策
売却価格を見直したり、インスペクションをしたりすると内覧希望が増えるはずです。
しかし、内覧者が来ても家が売れないことがあります。
内覧者が来るのに家が売れないときは、次の5つの方法を試してみましょう。
- 荷物を預ける
- ホームステージングを利用する
- ハウスクリーニングを実施する
- 設備の補修や交換を行う
- 水回りのリフォームを行う
5つの方法を順番に確認し、家が売れるように行動しましょう。
売れないときの解決策1.荷物を預ける
家が物であふれていると、部屋が狭く見えます。
部屋が狭いと、内覧者の家の印象も悪くなるのです。
そのため、内覧時になるべく物を少なくして家をきれいに見せましょう。
家の荷物は、引っ越し先が決まっているなら早めに運ぶことです。
まだ引っ越し先が決まっていないなら、トランクルームなどを利用します。
トランクルームの月額相場は、2,000円~5万円です。
家を売るため部屋をすっきりさせたいなら、一時的にでも荷物を預けましょう。
売れないときの解決策2.ホームステージングを利用する
家が売れないなら、ホームステージングを利用して部屋を魅力的に見せる手もあります。
ホームステージングとは、売り出し中の家をインテリアコーディネートをして、モデルルームのように演出するサービスです。
買い手は空室だとどう使って良いか分からず、居住中だと生活感がありすぎて生活イメージが沸きません。
そこで、ホームステージングすることで、家に住んだときのイメージを持ってもらうのです。
ホームステージングの相場は、3ヶ月インテリアをレンタルして15万円~30万円程度となります。
費用はかかっても家を売りたいなら、ホームステージングを利用しましょう。
売れないときの解決策3.ハウスクリーニングを実施する
部屋が汚れていると買い手の購買意欲は下がるため、内覧前は必ず掃除をしなくてはいけません。
ハウスクリーニングを利用すれば、素人では手の届かないところまでプロが掃除してくれます。
間取りにもよりますが、ハウスクリーニングの相場は2万円~15万円程度です。
部分的にハウスクリーニングする場合の相場は、8,000円~2万円となります。
特にハウスクリーニングすべき水回りの相場は、次の通りです。
場所 | 金額の目安 |
トイレ | 1万円程度 |
キッチン | 2万円程度 |
洗面所 | 1万円程度 |
浴室 | 1万5,000円程度 |
家が売れないなら、部分的にでもハウスクリーニングをして内覧者を迎えましょう。
売れないときの解決策4.設備の補修や交換を行う
家の設備が古いなら、設備の補修や交換を行いましょう。
点検を行っている設備であっても、10年経つと補修や交換が必要となります。
マンションなら、定期的に設備点検があり、補修や交換をしやすいです。
しかし戸建ての場合、マンションと異なり自分たちで補修しなければなりません。
主な家の設備の補修・交換費用は、次の通りです。
設備 |
金額の目安 | |
補修 | 交換 | |
屋根 | 2万円~30万円 | 140万円程度 |
外壁 | 60万円~120万円程度 | |
内壁 | 1万円~3万円 | 70万円程度 |
床 | 15万円~20万円程度 | 70万円程度 |
配管 | 55万円程度 | |
トイレ | 1万円~2万円程度 | 10万円~20万円程度 |
ガスコンロ | 1万円~5万円 | 10万円~20万円程度 |
シンク | 4,500円~1万円程度 | 10万円~30万円程度 |
浴室設備 (浴槽、ドア、換気扇等) |
3,000円~15万円 | 3万円~60万円程度 |
設備の使用感や使用年数に応じて、補修や交換を行いましょう。
売れないときの解決策5.水回りのリフォームを行う
補修や交換で設備が動くようになっても、設備自体が古かったり、汚れていたりすると買い手がつきません。
特に水回りは、清潔で見た目も良くないと売れないのです。
家が古くて売れないなら、水回りだけリフォームしましょう。
水回りのリフォーム費用の相場は、次の通りです。
場所 | 金額の目安 |
トイレ | 10万円~30万円程度 |
キッチン | 80万円~150万円程度 |
洗面所 | 15万円~40万円程度 |
浴室 | 80万円~150万円程度 |
家が売れない状態が続いているなら水回りの設備を見直して、必要ならリフォームをしましょう。
6.家が売れないときにやるとダメな3つのNG行動
家を売るためにハウスクリーニングなど様々なことを行っても、家が売れるとは限りません。
家が売れないからと言って、次の3つの行動を起こすと損してしまいます。
- 家全体のリフォーム
- 取り壊し
- 相場を見ずに価格を下げる
なぜ損するのか、順番に確認しましょう。
NG行動1.家全体のリフォーム
家が売れないとき、水回りなど部分的なリフォームは効果的です。
しかし、家全体のリフォームをすると損してしまいます。
なぜなら、リフォームをしてもリフォーム代を上乗せした売却価格では売れないからです。
リフォームすると相場通りの値段で売れまる可能性が高いですが、リフォーム代は損することになります。
そのため、家全体をリフォームしてはいけません。
NG行動2.取り壊し
余分なお金がかかるため、家の取り壊しは避けましょう。
更地にしてすぐに売却できれば良いですが、できなければ税金が高くなります。
居住用の家が建っていない土地にかかる固定資産税は、家が建っている土地より6倍も高くなるのです。
また、解体費用もかかります。
解体費用の相場は、120万円程度と高いです。
このように費用面から見て、取り壊しはやめましょう。
NG行動3.相場を見ずに価格を下げる
売却価格を相場を見ずに下げることも、おすすめできません。
なぜなら、相場より低い価格だと買い手が不審に思うからです。
そのため売却価格を下げるときは、慎重に行わなければなりません。
売却価格は自分で判断せず、相場を再確認してから不動産屋と相談して決めましょう。
一括査定サイトで相場を再確認する
相場の再確認は、一括査定サイトを利用しましょう。
一括査定サイトを利用すれば、買取査定と同様に複数の査定結果が分かります。
一括査定で利用すべきサイトは、次の2つです。
- イエウール
- HOME4U
どのようなサイトか確認しましょう。
イエウール
イエウールは、1,600社もの不動産屋と提携していることが強みの一括査定サイトです。
大手不動産屋だけでなく、地域密着型の不動産屋にも査定を申し込めます。
幅広い不動産屋と提携していることもあり、歴史が浅いものの利用者は右肩上がりで増えているのです。
次の紹介するHOME4Uと合わせて、ぜひ利用しましょう。
HOME4U
HOME4Uは、国内最大級の一括査定サイトです。
全国1,300社の不動産屋と提携していて、地方の物件でも査定してくれます。
電話でのサポートも行っていて、一括査定に不安のある人でも気軽に相談できるのです。
一括査定サイトを利用するなら、HOME4Uも必ず活用しましょう。
7.どうしても家が売れないときは買取査定に出す
売れるための対策を行っても、売れない場合は買取査定に出しましょう。
買取なら、売れない家でも売却できます。
また、ハウスクリーニングなど売れるための対策には費用が必要です。
家の売却に費用をかけたくない、早く家を売却したい場合は、買取を利用すれば売れる可能性が高くなります。
買取を利用したいなら、まずは買取査定を行いましょう。
まとめ
家が売れないなら、まずは次のことを実施しましょう。
- 売却価格を見直す
- 物件高校を見直す
- 不動産屋を変える
- インスペクションを実施する
- 瑕疵担保保険をつける
このような努力をしても、売れないなら買取がおすすめ。
買取を利用すれば、ずっと売れない家でも必ず売却できます。
どうしても家を売りたいなら、今すぐに買取査定に出しましょう。