「デュアルライフって何?なぜ注目されているの?」
「デュアルライフにはどれくらいお金がかかる?」
など、デュアルライフについて、詳しく知りたい・始めたいという人は多いです。
デュアルライフは「二拠点生活」で、移動コストの低下やシェアリングエコノミーの普及等により、幅広い世代から注目を集めています。
デュアルライフをすることで、多様な生活を送ることができ、人生の幸福度を高めることが可能です。
注目されているデュアルライフですが、特徴や注意点などを理解していない方もたくさんいます。
理解せずに始めてしまうと、100万円以上のお金がかかるばかりか、疲労やストレスだけが溜まることになります。
そこで本記事では、デュアルライフの特徴や注意点、メリット・デメリットなどについて、紹介しています。
この記事を読むことで、デュアルライフを深く理解でき、具体的に検討することができますので、参考にしてください。
1. デュアルライフとは
デュアルライフとは、平日は東京、週末は福島など、二拠点で生活をすることです。
従来は、お金や時間に余裕がある富裕層や現役引退世代が、デュアルライフを楽しむイメージがありました。
しかし、近年では20代〜30代の若い人が、デュアルライフを満喫するケースが増えています。
それは、以下の理由からです。
- 働き方改革によってプライベートの時間が増えた
- リモートワークを推進する企業が多くなった
- LCCを筆頭に長距離を低予算で移動できるようになった
- 住居や車などシェアできるようになった
- ライフスタイルの多様化が社会に浸透しつつある
このような理由を背景として、デュアルライフの実現ハードルが低くなったことで、若い人からも注目を集めています。
日本とシンガポール、福岡と大阪、東京と静岡など、デュアルライフの拠点に組み合わせの制限はないため、選択肢は無限大です。
デュアルライフをすれば「平日は都会で仕事を頑張り、週末は家族で田舎暮らし」という贅沢な生活も実現ができます。
2. デュアルライフがしやすい2つの働き方
デュアルライフのしやすさは仕事内容・働き方によって変わります。
以下の2つは、デュアルライフがしやすい代表的な働き方です。
それぞれの内容や働きやすい理由について、見ていきましょう。
- リモートワーク
- フリーランス
次に詳しく説明していきます。
2−1. リモートワーク
リモートワークは、デュアルライフがしやすい働き方と言えます。
リモートワークは「テレワーク」や「在宅勤務」のことです。
会社に出社せず自分の好きな環境で仕事ができ、働き方改革の一環もあって多くの企業で導入が進んでいます。
リモートワークであれば、仕事場に制限がないため、デュアルライフを満喫することが可能です。
2−2. フリーランス
フリーランスは、特定の場所に留まる必要がないためデュアルライフに向いています。
WEBデザイナー、プログラマー、エンジニア、ライターなど、パソコンとインターネット環境さえあれば、国内外どこからでも仕事ができるためです。
講師など対面式の仕事でも、授業やレッスンがある時だけ開催場所に迎えば問題ありません。
フリーランスであれば、好きな二拠点で生活を送ることができます。
3. デュアルライフの3つのメリット
ここで紹介するメリットを知ることで、デュアルライフの魅力や効果について理解を深められるでしょう。
若い人に注目される理由もわかるはずです。
ここでは、デュアルライフをする以下3つのメリットについて、見ていきましょう。
- 都会と田舎生活を両立できる
- 交友関係を広げられる
- ビジネスチャンスを掴める
①都会と田舎生活を両立できる
デュアルライフをすれば、都会と田舎の生活を両立することができます。
仕事がある日は東京、休日は山梨など、好きな場所に拠点を構えられるためです。
都会にいると自然豊かな田舎生活でリフレッシュをしたいと思いますし、田舎にいると便利な都会生活に憧れを持ちます。
デュアルライフが自分に合えば、幸福度を上げることが可能です。
憧れがある都会や田舎の生活を、両立して進めることができます。
環境が変わることでリフレッシュができ、仕事の生産性も上がることでしょう。
②交友関係を広げられる
デュアルライフの良いところは、交友関係を広げられることです。
2つ目の拠点を持つことで、その地域の人と交流することができます。
近所の人など、旅行ではなく実際に住んでいるからこそ交流できるケースが多々あるものです。
デュアルライフによって、一生付き合っていく親友や恋人ができることも、決して珍しいことではありません。
交友関係を広げられるのも、デュアルライフをするメリットです。
③ビジネスチャンスを掴める
デュアルライフをすることで、新たなビジネスチャンスを掴めるきっかけになります。
二拠点で生活することで、地域の課題がわかり、新たなサービスに触れたり人脈を広げられるためです。
環境を変えて生活することで「こっちの地域に●●のようなサービスがあれば便利になる」と、いろんな発見があります。
人脈が広がれば、商品やサービスをコラボしたり、地域に根付いたプロジェクトを発足することも可能です。
都会と田舎など、二拠点で生活をするデュアルライフだからこそ、新たなビジネスチャンスに出会うことができます。
4. デュアルライフの3つのデメリット
ここからは、デュアルライフのデメリットについて確認していきましょう。
これらのデメリットを理解していないと、デュアルライフを維持できないだけでなく、多額の借金を背負う可能性があります。
以下は、デュアルライフの3つのデメリットです。
- 出費が増える
- 家の購入はリスクが高い
- 最初の準備が大変
デュアルライフは良い面だけでなく、デメリットがあるということを必ず覚えておきましょう。
(1)出費が増える
拠点を2つ持つため、出費が増える点がデュアルライフのデメリットです。
2軒分の住居費や拠点間を行き来する交通費など、さまざまな費用がかかります。
住まいや滞在頻度にもよりますが、月10万円〜20万円以上は負担増です。
たとえば、東京在住の夫婦が博多に2つ目の拠点を持つ場合、次の費用がかかります。
- 家賃:10万円(2LDK)
- 水道光熱費:1万5,000円
- 交通費:8万(新幹線往×2人、バスなど)
上記費用の他に、外食代や最初にかかる敷金・礼金、家具・家電購入費などがかかります。
節約をしても出費が増えることは間違いないため、事前の資金計画や節約術が重要です。
(2)家の購入はリスクが高い
家の購入はリスクが高いため、慎重に行うようにしましょう。
多額の資金が必要ですし、1年〜2年住んだ後に「やっぱり違った」と思うかもしれないためです。
場所によっては、売却も上手くいかない可能性があります。
近隣トラブルなどに巻き込まれるかもしれません。
いきなり購入するのはリスクが高いため、数年住んでから考えるようにしましょう。
(3)最初の準備が大変
デュアルライフは、最初の準備が本当に大変です。
住まい探しや手続きなど、やることがたくさんあり、時間とお金がかかります。
休みが取れないこともありますし、拠点間が離れている場合は簡単に行き来はできません。
また、拠点地域を決めるための情報収集や下見にも、多くの時間とお金がかかる可能性があります。
始まってしまえば楽しいことが多いデュアルライフですが、最初の準備は大変です。
5. デュアルライフの3つの体験談
実際にデュアルライフをした人の体験談を知れば、魅力やリスクを把握でき、対処もしやすくなります。
ここでは、以下3つの体験談について、確認していきましょう。
- 「リフレッシュできて仕事の効率が上がった」
- 「お金はかかるけど人生にはめちゃくちゃプラス」
- 「移動も大変で環境の変化もあるので疲労が溜まる」
WEB、SNS上にもデュアルライフの体験談がたくさんアップされていますので、多くの体験談に目を通すようにしましょう。
体験談1.「リフレッシュできて仕事の効率が上がった」
「リフレッシュできて仕事の効率が上がった」という内容の体験談は多いです。
都会と田舎など、2つの拠点を持てるデュアルライフであれば、短期間の旅行よりもリフレッシュ効果が期待できます。
大自然に癒やされて、日々の疲れも吹き飛ぶでしょう。
休みが充実して、いつも以上に仕事へのエネルギーも湧いてくるはずです。
リフレッシュできるのは、デュアルライフの非常に魅力的なポイントと言えます。
体験談2.「お金はかかるけど人生にはめちゃくちゃプラス」
「お金はかかる…。でも、それ以上にプラスになる部分が多い」という内容の体験談も多く見られます。
デュアルライフをすれば、人脈を広げることが可能です。
一生付き合う友人や恋人、ビジネスパートナーとも出会えることができます。
また、拠点を構え生活をすることで、さまざまな経験を積むことができ、人生観が広がるでしょう。
確かに多くのお金はかかりますが、それ以上のリターンが得られるため、デュアルライフをする人が増えています。
体験談3.「移動も大変で環境の変化もあるので疲労が溜まる」
デュアルライフについて、ネガティブな体験談も当然あります。
なかでも多いのが、移動や環境の変化が思ったよりも大変という内容です。
「移動が片道3時間30分、3日滞在してまた戻る…」など、移動時間が長かったり、滞在時間が短い場合は、逆に疲れてしまう可能性があります。
そうなると、リフレッシュどころか仕事の生産性も落ちてしまうでしょう。
このような事態を避けるために、本当にやっていける場所か、徹底して下調べをするようにしてください。
6. デュアルライフに向いている人の特徴2つ
デュアルライフの生活が自分に合っているか合っていないは、とても重要なことです。
次のどちらかの特徴に当てはまる人は、デュアルライフが合っている可能性があります。
- 好奇心が旺盛
- 都会の生活に疲れている
デュアルライフをすることで視野が広がり、幸福度が高くなるでしょう。
また、リフレッシュでき、前向きな気持ちで生活ができるようになります。
特徴1.好奇心が旺盛
好奇心が旺盛な人は、デュアルライフに向いています。
デュアルライフをすれば、生活環境の変化によって、さまざまな刺激を受けられるためです。
多くの人と出会い、交友関係も広がります。
旅行や人と接することが好きな方、いろんな経験を積みたい方など、好奇心が旺盛な人はデュアルライフを満喫できるでしょう。
特徴2.都会の生活に疲れている
都会の生活に疲れている人は、デュアルライフがおすすめです。
休日に田舎生活をすることで、心身ともにリフレッシュができます。
都会から距離を置くことで、仕事やプライベートへの気持ちも前向きになるでしょう。
また、田舎生活や都会の良さを、あらためて知ることにもなります。
「都会に疲れた…」という人は、デュアルライフで生活環境を変えてみましょう。
7. デュアルライフを始める際の注意点3つ
ここでは、デュアルライフの注意点を紹介します。
注意点を知らずに始めてしまうと、拠点選びに失敗したり、リフレッシュどころかストレスを抱えることになるでしょう。
以下3つの注意点を踏まえた上で、デュアルライフを始めるようにしてください。
- 十分に下調べをする
- 最初は家を購入するのではなく借りる
- セミナーや先輩の話を聞いて情報収集をする
注意点1.十分に下調べをする
デュアルライフをする際は、十分に下調べをしてください。
下調べが甘いと、拠点選びや資金計画が失敗してしまいます。
2つ目の拠点選びに失敗をすれば、リフレッシュどころかストレスが溜まるだけです。
多額の資金を失うことにもなります。
時間をかけて十分に下調べをしましょう。
注意点2.最初は家を購入するのではなく借りる
デュアルライフを始める際、いきなり家を購入するのはやめた方がいいでしょう。
その地域が本当に合うかわからない中で、数千万円ものローンを利用するのはリスクが高すぎるからです。
地域が合わないからと、すぐに手放せるものでもありません。
売却したくても買い手が見つからない可能性があります。
まずは、家を借りて、その地域での生活やデュアルライフが合うようであれば、購入を検討するといいでしょう。
注意点3.セミナーや先輩の話を聞いて情報収集をしておくこと
デュアルライフに興味がある場合は、セミナーや先輩の話を聞いて情報収集をしておきましょう。
セミナーでは、実際にデュアルライフをしている人や関連業者の話を聞くことができます。
個別相談や質問もできるため、役立つ情報を仕入れることが可能です。
また、デュアルライフに興味を持った人たちとの人脈も構築できます。
セミナーは無料で開催されていることが多いので、気軽に参加しましょう。
「地域おこし協力隊」のサイトや他の不動産情報サイト等にセミナー情報が載っている場合があります。
セミナーに参加してみたい人は「地域おこし協力隊」のサイトを確認してみてください。
8. デュアルライフにかかる6つの費用
デュアルライフでは、二拠点分の費用がかかります。
どのような費用がかかるのか知らないと、資金計画が狂い、今の生活を維持できなくなるでしょう。
ここからは、デュアルライフにかかる以下6つの費用と節約方法などについて、解説していきます。
- 交通費
- 住居費
- 家具・家電費
- 日用品費
- 食費
- 水道光熱費
次に1つずつ説明していきます。
1.交通費
デュアルライフは、2つの拠点を行き来するため、交通費がかかります。
飛行機や新幹線、高速バスやマイカーなど、往復分の費用負担が必要です。
マイカーの場合は、ガソリン代や高速道路料金もかかります。
交通費を少しでも安くするために、以下の交通手段の利用している人が多いです。
- LCCや夜間高速バスを利用する
- カーシェアを利用する
- 乗車券を金券ショップで買う
- 「週末割引」「早割」などの割引制度を活用する
上記のような方法で節約をすれば、月1万円以上削減することもできますよ。
2.住居費
デュアルライフは、2つの地域で生活をするため住居費がかかります。
旅行とは違うため、ホテルや旅館ではなくアパートやマンションなどの用意が必要です。
ただし、どちらの拠点も贅沢な物件を選ぶと、費用負担が大きく維持するのが難しくなります。
滞在頻度が少ない方は、マンスリーマンションやシェアハウスを選んだり、築古や狭い物件を選ぶことで、住居費の節約が可能です。
お金に余裕がある場合は、古民家をリノベーションをするなど、二拠点で家を購入してもいいでしょう。
3.家具・家電費
二拠点に住まいがあるため、家具・家電も両方に必要です。
冷蔵庫や洗濯機、エアコン、照明、テーブルなどがないと不便を感じ、デュアルライフを満喫できません。
すべて新品で揃えると高くつくため、メルカリやリサイクルショップを上手く活用しましょう。
4.日用品費
デュアルライフは、以下のような日用品費もかかります。
- ティッシュ
- トイレットペーパー
- タオル
- 洗剤
- シャンプー
- ハンドソープ
- 掃除用品
- 食器 など
使用頻度が少なくても、ないと困るので揃えなくてはいけません。
スーパーやディスカウントストアのセール・特売日を利用しましょう。
5.食費
デュアルライフは、食費が嵩む可能性があります。
普段と違う環境となり、外食をする機会が増えるためです。
地元の人との触れ合いや地域の味を楽しむことは、デュアルライフの醍醐味でもあるため、外食を制限するのは難しいでしょう。
食費が高くなることを念頭に、資金計画を立てることが大事です。
6.水道光熱費
デュアルライフをすると、2軒分の水道光熱費が発生します。
滞在頻度が少ないとしても基本料金がかかるため、月1万円以上の負担増を考えておいた方がいいでしょう。
電力自由化を活用すれば、節約ができます。
まとめ
ここでは、デュアルライフの特徴や注意点、メリット・デメリットなどについて、紹介いたしました。
最後に、ここで紹介した重要なポイントを以下3つにまとめています。
- デュアルライフは都会と田舎など二拠点生活をすることで、人生の幸福度を高められる
- 費用がかかり準備も大変なので、セミナー等で十分に情報収集することが大事
- 好奇心旺盛な方や都会の生活に疲れた方はデュアルライフがおすすめ!
デュアルライフは準備等大変な部分もありますが、さまざまな経験ができ、人脈も広がるため、人生のプラスになります。
興味がある方は、早速、セミナーへ参加してデュアルライフの詳しい話を聞いてみましょう。