ユニットバスとはトイレが一緒のお風呂!?メリットやデメリットは?

物件を選ぶ時、気に入った物件がユニットバスだった場合ちょっと悩むことがあると思います。

確かにユニットバスは狭いイメージがあり、使い勝手が悪そうですものね。

では本当にユニットバスは使い勝手が悪く、デメリットばかりなのでしょうか?

ここではユニットバスとはそもそも何なのか、メリットやユニットバスにリフォームする方法、掃除の仕方まで、様々なことを考えていきましょう。

1.ユニットバスとは?

ユニットバスとは、壁や天井、床が一体となっている浴室です。

ユニットバスと聞くと、「お風呂とトイレが一緒になっているもの」と思っている人も多いのではないでしょうか。

本当のユニットバスとはどういったものか知っておくことで物件の選択肢が広がるでしょう。

また、ユニットバスの種類と違いもご説明していきますね。

1-1.ユニットバスってなに?

ユニットバスとは、天井や浴槽、床、壁のつなぎ目が一体化されている浴室のことをいいます。

工場などで予め防水性の高い素材を用いて天井・浴槽・床・壁などを成型し、現場に搬入した後にそれらを組み立て設置します。

短期間でできることや水漏れのリスクが少ないことから、アパートやマンション・ホテルなどはこのユニットバス形式を採用しているところが多いのです。

また最近では、一軒家でもユニットバスを取り入れているお家も増えてきています。

1-2.2点ユニットバスと3点ユニットバスの違いとは?

ユニットバスには2点ユニットバスと3点ユニットバスといって多機能になっている浴室があります。

まず2点ユニットバスは、浴槽と洗面台が一緒になっているタイプです。

それに対し3点ユニットバスは、浴槽と洗面台とトイレが一緒になっています

ユニットバス=浴槽とトイレが一緒になっていると思っていた方は、この3点ユニットバスをイメージしたのですね。

2点と3点の大きな違いはトイレが一緒か別かというところ

トイレが別で確保されていれば、体を洗うスペースもありますし「お風呂とトイレが一緒なのは抵抗がある…」という方でも入居することが出来ますね。

2.ユニットバスの5つのメリット

ユニットバスにはメリットもあります。

「狭いだけであまり良いイメージはないな」「掃除も大変そうだし…」というのが正直な印象ではないでしょうか。

しかし2点・3点ユニットバスにすることでスペースを有効活用するだけでなく、断熱性を上げたり水漏れがしにくいメリットも生まれます。

具体的な5つのメリットは下記の通りです。

  1. 家賃が安めの部屋が多い
  2. 部屋が広く使える
  3. 断熱性が高い
  4. 水漏れがしにくい
  5. 掃除がしやすい

メリット1.家賃が安めの部屋が多い

ユニットバスを採用している物件のメリットは、家賃が安めの部屋が多いことです。

特に、3点ユニットバスになっている物件は比較的安価なのが特徴。

「お風呂とトイレが一緒なのは抵抗がある」という人もいますよね。

そんな人には敬遠される3点ユニットバスですが、気にならないという人にとっては大変オススメ

相場より安く部屋を借りられるからです。

メリット2.部屋が広く使える

3点ユニットバスの物件は、トイレのスペースを別で確保しなくて良い分、部屋を広く使えるというのもメリット。

1人暮らしの部屋でも6帖なのか7帖なのかで部屋の広さが大きく変わりますよね。

特に3点ユニットバスの物件は、トイレのスペースを別で確保しなくて良い分、部屋を広く使えます。

トイレ専用の場所があるかないかで一畳分は変わってきます

その一畳分をリビングにあてられるのは、ユニットバス物件のメリットと言えるでしょう。

メリット3.断熱性が高い

ユニットバスは断熱性に優れていることもメリットです。

ユニットバスは賃貸物件だけでなく、一軒家に用いられることも増えてきました。

それは断熱性が高いからなんです。

ユニットバスはあらかじめ工場で天井や浴槽、床、壁などを成型しておいたものを組み立てます。

つまり一つの部屋に天井が2枚あるわけなので、二重構造になっているというわけです。

浴室が寒いと冬場は億劫になりがちなので、嬉しい効果ですよね。

また間に断熱材が入っているため、湯気や湿気が逃げず、温かい浴室が実現するのが最大のメリットと言えるでしょう。

メリット4.水漏れしにくい

また水漏れしにくいこともユニットバスのメリット。

お風呂場から水漏れが発生してしまうと、木造部分に浸水し腐らせてしまう心配があります。

また集合住宅であれば下の階の住人に迷惑をかけてしまうことも…。

その点ユニットバスなら床や壁が一体化されています。

いわゆる繋ぎ目がないため、水漏れの心配がかなり軽減されるのですね。

メリット5.掃除がしやすい

3点ユニットバスは、掃除がしやすいのも意外なメリットです。

確かに浴室の中に洗面台やトイレがあると、狭く掃除もしにくいイメージがありますよね。

ただし一軒家に用いるユニットバスは、カビが発生しにくい素材を使用していたり、水はけが良くなる工夫をされていることが多いもの。

浴室の壁にも抗菌素材などが取り入れられ、掃除に手間がかからないよう各メーカーも日々進化しているのです。

3.ユニットバスの2つのデメリット

メリットとして断熱性が高いことや水漏れのしづらさを挙げましたが、デメリットも存在します。

ですが、上手く活用することで影響をおさえられるものばかりです。

デメリットもよく理解して、ユニットバスを検討してみましょう。

ユニットバスの代表的なデメリットは以下の2つです。

  1. カビやすい
  2. 設備の後付けが難しい

それぞれ詳しく解説していきますね。

ユニットバスの物件を検討する時は参考にしてみてください。

デメリット1.カビやすい

ユニットバスを使う1つ目のデメリットは、カビやすいことです。

ユニットバスは二重構造で断熱性が高いです。

そのため、湿気が溜まりやすくカビやすいとされています。

しかし、ちょっとした工夫でユニットバスをカビにくくすることが可能です。

例えば換気扇を長めに回しておいたり、換気を小まめに行ったり

またカビ予防の薬剤を噴射しておくなど、工夫をするだけでユニットバス内を清潔に保てます。

デメリット2.設備の後付けが難しい

設備の後付けが難しいこともユニットバスのデメリットです。

ユニットバスは、各パーツが出来上がった状態で組み合わせて作ります。

そのため、後から違う設備を付け足したいと思ったときに、大規模な工事が必要になってしまいます。

手間やコストがかかってしまうため、ユニットバスにする際はオプション等もしっかり検討しておくことが大事です。

4.ユニットバスにリフォームするなら

「ユニットバスは掃除の手間もかからないしアリかも」そう考えてリフォームをする人は最近とても増えています。

では、ユニットバスにリフォームをする場合、どのような手順で進んでいくのでしょうか。

ユニットバスへのリフォームをする時の流れは以下の通りです。

  1. 既存のバスルームのサイズを測る
  2. メーカーに依頼
  3. 浴槽・床・壁の色を決める
  4. 各パーツを選ぶ

順を追ってご説明していきます。

4-1.既存のバスルームのサイズを測る

まず最初にやるべきことは既存のバスルームのサイズを測ることです。

ユニットバスは全メーカー共通している表記があります

例えば1216、1616、1620などです。

これは浴室の内径の幅、奥行きを略したもので1216であれば120cm×160cmの内径であることを指します

このサイズに合わせて浴槽を選ぶことになるため、測り間違えがないよう丁寧に採寸することをおススメします。

4-2.メーカーに依頼

続いてリフォームを頼むメーカーを決めます。

今やリフォーム会社は数えきれないほどあり、何を基準に選んでよいか迷ってしまいますね。

地域密着型で値段交渉がしやすいところもあれば、大手で実績があり安心してお任せできる会社まで様々。

まずは気になる会社をピックアップし、サラッとでもどんな床や壁があるのか見てみると良いですね。

4-3.浴槽・床・壁の色を決める

好みの素材がありそうなメーカーが決まったら、具体的に浴槽・床・壁の色などを決めていきます。

壁の色が違うだけで、浴室の印象がガラッと変わりますよね。

シンプルになりがちなユニットバスでも、個性を出すには壁の色を変えてみるのがおすすめです。

4-4.各パーツを選ぶ

最後に蛇口や鏡・手すり等のパーツを選び、注文を決定します。

施工に入ると、既存の浴槽を解体し、組み立てられたパーツが運び込まれます。

すでに組み立てられている物を運び入れ配置するだけなので、施工が短く済むのがユニットバスのメリットと言えるでしょう。

5.ユニットバスのお掃除方法

最後にユニットバスのお掃除方法について見ていきましょう。

「どの場所にどんな汚れが付くのか」を頭に入れて掃除を進めていくと、効率よく汚れを落とすことが出来ますよ。

ユニットバスを掃除する時におさえておきたいのは以下の5箇所です。

  1. 浴槽
  2. 排水溝
  3. 蛇口

ここからは、それぞれに着きやすい汚れと、汚れの落とし方をわかりやすく解説していきますね。

お掃除1.浴槽

まず浴槽のお掃除から見ていきましょう。

浴槽につく汚れは皮脂汚れや水垢汚れです。

特に浴槽部分は皮脂汚れが残りやすいので、念入りにこするようにしましょう。

洗剤は中性洗剤を選び、スポンジにつけて軽くこするだけで汚れは落ちます。

小まめに掃除をしておくことがお掃除を楽にするポイントですね。

お掃除2.床

続いて床の汚れについてです。

お風呂の床は皮脂汚れ・水垢汚れに加え、ピンクぬめりや石鹸カス・黒カビなどの汚れが発生します。

ピンクぬめりの性質は酸性なので、アルカリ性の洗剤を使うと落とすことが出来ます

また、黒カビにはクエン酸と重曹を使うと良いです。

水で薄めたクエン酸水をスプレーした上に、粉末状の重曹をふりかけ発砲したら歯ブラシ等でこすって落としていきましょう。

お掃除3.壁

さらに浴室の壁もよく見ると汚れが付いています。

特に床から膝くらいの高さを要チェック

ここについている汚れは、体や頭を洗ったときに飛び散った石鹸カスや皮脂汚れです。

浴槽の掃除と同じく、中性洗剤を使ってスポンジでこすってあげると簡単に落ちます。

長く放置してしまうと頑固でなかなか落ちにくい汚れになってしまうので、壁も小まめに掃除することが大事です。

お掃除4.排水溝

浴室の汚れの中でも目立ってしまうのは排水溝の汚れですよね。

排水溝につく汚れの原因として考えらえるのは、髪の毛や皮脂汚れ・石鹸カスにカビ

髪の毛はブラシ等ですくえばすぐにとれますが、ぬめりは触りたくないもの。

皮脂汚れと石鹸カスによってぬめりは発生するため、中性洗剤とカビキラーを用いてこすり洗いをすると良いです。

また湿気が溜まった排水溝はカビにとって最高の環境。

湿気が溜まった排水溝はカビにとって最高の環境なので、換気は小まめにすることも忘れずに。

お掃除5.蛇口

最後に蛇口のお掃除方法もお伝えしておきます。

蛇口も鏡と同じで、水垢によって白く曇ったようになります

クエン酸やお酢を吹きかけブラシでゴシゴシしたくなりますが、蛇口のステンレス部分に傷がついてしまう恐れがあるので注意が必要です。

蛇口のお掃除方法としては、キッチンペーパーにクエン酸水を染み込ませ、パックをするように全体に貼り付けます

さらにその上からラップをかけると効果的です。

1時間ほど放置して剥がしてみると、水垢汚れが綺麗に落ちていますよ。

まとめ

ユニットバスのメリットやリフォーム方法やお掃除方法まで様々な角度からユニットバスを見ていきました。

ユニットバスのメリットを利用し、快適で清潔な浴室を維持していけると良いですね。

今回の記事をまとめると以下の3点です。

  • ユニットバスには部屋のスペースを有効活用出来る、断熱性の高さや水漏れしにいくいなど機能的なメリットがたくさん。
  • デメリットとして「湿気が溜まりやすくカビやすい」ので換気や掃除を小まめにする必要がある。
  • ユニットバスのリフォームは手軽にできるので、検討してみては。

ぜひ参考にしてみてくださいね